その放蕩な生活こそが

最高の芸術の極みだと


甘美な囁きに騙されて

道踏み外した憐れな男


君の姿をからめ取ろう

画布の中に永遠を約し 









桃豹殿下の愛読書wwの一冊『ドリアン・グレイの肖像 The picture of Dorian Gray』は1890年に刊行された。
19世紀末のお耽美文学の旗手オスカー・ワイルドの作品である。

お耽美なワイルド作品に『サロメ Salomé』、『ウィンダミア卿夫人の扇 Lady Windermere's Fan』があるのには違和感がなかったが、童話の『幸福な王子 The Happy Prince』も著したというのは、少々意外であった。

尤も、天使により神さまの元へ運ばれた王子の鉛の心臓とツバメの骸が、楽園で永遠の幸福を約された
というオチは、甚だアイロニカルでワイルドらしい結末とも言えるが…。


さて、『ドリアン・グレイの肖像』のあらすじは以下である。

金髪碧眼の美青年ドリアン・グレイは、友人の画家バジルによる自身の肖像画を前に、バジルの友人である逆説的見識家のウォットン卿に唆される。曰く、自由奔放なる生活こそが若さと美を支え、最高の芸術であると。
驕慢なドリアンはバジルの描いた肖像画を前に言い放つ。時間のもたらす自身の若さと美貌の衰えは、全て絵が肩代わりすればいいのにと。

その後、ドリアンは放蕩三昧好き勝手。
人気女優シビルを籠絡して婚約するが、恋にかまけて輝きをなくした彼女を無慈悲に棄て去る。帰宅したドリアンを迎えたのは、醜く歪んだ自分の肖像画だった。
シビルが自ら生命を絶ったのにウォットン卿とオペラに出掛けたドリアンは、バジルは肖像画に変化はなかったかと詰問され、急いで屋根裏部屋に隠してしまう。

二人はそのまま疎遠になって20年の歳月が流れるが、バジルは淫靡な生活に耽るドリアンを訪ね、途轍もなく醜い中年男に変化した肖像画を見せられる。外見は相変わらず若くて美しい姿のままのドリアンだったが、その醜い真の姿は肖像画の中に閉じ込められていたのである。
自分をなじるバジルを殺害したドリアンは、弱みを握る科学者に死体の始末を押しつけたものの、罪の意識に苛まれて阿片窟通いを始める。

阿片窟で出会ったのは、かつてボロ切れのように棄てた婚約者シビルの弟だった。姉の敵のドリアンは弟に殺されそうになるが、若くて美しいままだったために、他人の空似ということで窮地を脱する。その後、歳をとらないドリアンの噂を聞いた弟はドリアンをつけ狙うが、狩りの事故で死んでしまう。

過去を知る者たちの相次いでの死に、流石のドリアンも今までの悪徳を秘したまま改心しようとしたが、ウォットン卿に笑い飛ばされて、改心など偽善に過ぎず、醜い老人の肖像画こそが己れの良心だということに思い至る。

良心などなければ苦しむことなどありはしない。肖像画などなくなれば、自分はこのまま最高の芸術として生き永らえることができる。肖像画など叩き壊してしまえ。

後に遺されたものは、老いさらばえた醜悪な男の屍と素晴らしく美貌の青年の肖像画だった。




蛇足ならぬ豹の尻尾コーナー


気づけば放置三昧のまま40日が打ち過ぎた。


日々くそ忙しく、先月は花粉症をこじらせ&黄砂吸込みにより気管支炎になってしまった。大事な行事である入学式にも出られなかったくらいひどかったのである。ひと月服薬と吸入して、それこそ薄紙剥がすように漸く快復。


不調の最中も日々授業のレジュメ作りに追われ、校外学習引率もあり、来月からはAO入試エントリー開始で出願書類準備が始まった。

施設見学や体験実習依頼も建て込んで、夏休みまでのスケジュールが次第に埋まっていく。


毎日残業続きで、睡眠時間は4時間ちょっとで、温度変化のこの大きい時期、えらく身体に堪える。

ブログ覗きする時間も気力も失せ、恒例の放置プレイwwだった訳である。

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何回目だよww


サボり休み中、お出で戴いた方々にはお詫び申し上げねばならんな…。





さ〜せん!!




笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き