本日は雛の節句である。姫君のご入輿から、はや5年。
世間騒がせしころにゃん禍から、外歩きもままならぬ押しこめに等しき日々過ごされてはいるが…。

元より若君姫君なるは家来どもに傅かれ、見張られるが日常なれば、気儘なる暮らしとは対極にあらせられる。
故に上屋敷と隠れ里桃豹山のお館しか知らぬ暮らしにも、格別不便も不満もなきご様子にて、仲睦まじくお過ごしである。






「のう、姫。月日過ぐるは早きものにて、輿入れからはや5年経つ。ころにゃん騒ぎのためもあるが、お里に随分長く帰っておらぬな。」

「左様でおざりますな。なれど、里からはよう文参りますし、我が君のおはからいにて茶菓なども切れることなく届きますゆえ、京におるような心地でおざりまする。」

「寂しゅうはないか?」

姫君は陽だまりに咲く乙女椿の如き風情にて、長閑に微笑まれる。

「寂しいどころか、日々楽しゅうてなりませぬ。我が君のお側に居ると、それはもう様々なことどもありて…。誠に桜は果報者におざります。」






横浜に入りにし船よりころにゃん騒ぎ始まり、あれよあれよという間に巷に拡がりて、病得た者に数多人死にが出たのは、姫君ご入輿の年末が発端であった。
よわっちい若君の御身にことあらばお家の大事とて、暫くは上屋敷に息潜め、人中に出ぬよう注意を払って暮らし、折みて江戸市内より人の少ない隠れ里のお館に移られたのである。

屈強なる影武者ぱんのすけにお城の勤番(御小姓組組頭)任せ、廻船薬種問屋桃屋の商い一切を利発なる影武者ぱんしろーに預け、姫君と共に桃豹山天辺にあるお館に入られて、かなり経つ。
その後、ころにゃん騒ぎも下火になると、海路での上屋敷と隠れ里との行来を頻繁になさるようになり、忙しいながらも充実した日々をお過ごしであった。

姫君ご入輿の際は、降りしきる雨の中にも関わらず、隠れ里桃豹山入口まで村人こぞってお出迎え申し、お館までの道をお護り申したこともあり、姫君のお覚えめでたく、上屋敷よりお館でお過ごしになることが多くなっている。


姫君のお好きな淡い色調の薔薇

木婚式の記念に螺鈿細工の夫婦箸

ぱんさーママがお祝にお赤飯を炊いてくれたww
お茶うけは先日の浅草土産の人形焼



ビンボーハンボー教師桃豹、例によって例の如く、本日が雛の節句ということを忘れておった。
昨夜夕食済ませ、茶啜りながらぱんさーママと話していて漸く思い出す始末…。

大変だ!
若君のお誕生日にケーキ用意しなかった祟りか否かはっきりしないが、その3日後に右足小指骨折という災難に遭った。今回もこのままにしておったら、ヤバイに相違ない(ーー;)。
1日遅れになってしまうが、明日帰りに何ぞケーキを買って来よう…。

皆々さまにおかれましては、若君姫君をこれからも宜しゅうお引立てお願い申し上げる次第にござりまする。


ビンボーハンボー教師桃豹
卒業式控えた繁忙期の言い訳

先週からご訪問、ご返礼が大幅に遅れて申し訳ございません。
只今、コメント&いいね頂戴した方々のところに、ちまちま伺っておりますゆえ、もう暫くお待ちくださいませ。