三年A組担任 桃豹  

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ご卒業おめでとうございます。
高等学校卒業は、慣れ親しんだ学び舎や友人たちとの別れであり、新なる門出のとき。あらゆることに於いて未知数のあなたたちが、大いなる希望とそれ以上の不安を胸に、各方面に羽ばたくときでもあります。
そんなあなたたちに、先人の名言を餞(はなむけ)の言葉として贈りたいと思います。
                        Carpe diem  カルペ・ディエム 
ラテン語で「その日の花を摘め」という意味で、古代ローマのホラティウスの詩に登場する言葉です。
未来に希望を持つということは生きてゆく上で大切なことですが、叶うべくもない希望は単なる妄想であり、どんな夢や希望も努力なしには実を結ぶものではありません。不確かな希望を確かなものにするには、その日その時にすべきことを先延ばしにせずに終え、地道な努力を積み重ねなくてはならないのです。
若いあなたたちにとっては、時間などあり余るほどあるから、どう過ごそうが人生に大差ないと考える向きもあるかもしれません。しかしながら、時というものは残酷で、それこそ指の間から滑り落ちる砂の如く、瞬く間に消え去ってゆくものです。現在以降は人生の残り時間に他ならないのですが、そんな風に考えて日々を生きる人はほんの一握りしかいないでしょう。
時は決して無限ではなく、短い人生だからこそ、今この時を、とにかく精いっぱい生きてください。そして、そのときに、摘めるだけの「花」を摘んでほしいと思います。「花」とは人との出会い、新たな知識、耳より情報、心の琴線に響くうつくしい出来事など、何でも構いません。あなたたちがその日生きた証(あかし)に、その日気になるものを見逃さずに摘み取り、自分の糧にしてもらいたいのです。
もしかしたら、「花」は麗しく芳(かぐわ)しいばかりではないかもしれず、トゲがあって指を傷つけるものかもしれません。あなたたちに苦難を強いるものである可能性もないとはいえません。しかし、たとえどんな花であっても、そして今この瞬間がどんなに辛くとも、困難に立ち向かったり簡単に諦めたりしない頑張りは決して無駄になりません。やがては必ず報われるときが来ます。



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Carpe diem  カルペ・ディエム ———この言葉を日々疎かにしなければ、その頑張りは何らかの形であなたたち自身に還ってきます。成功には報酬が、失敗には教訓が・・・。
つまらない人生ならば面白くすればいいのだし、不貞腐れたり文句を言ったりする暇があったら、つまらぬことを面白く変える努力———あるいはものの見方をしてください。自分が変わることは進化と捉え、自分の考え方次第で、ものごとの捉えようは変わるということに、一刻も早く気づいてほしいと思います。
人生に於いて無駄なことなど何ひとつとしてありはしません。試練を乗り越える度に、あなたたちは確実に鍛えられ、ひとまわりもふたまわりも大きくなっている筈です。
その日に摘めるだけの花を摘み、人生を謳歌し、まずは自分が幸せになってください。そして、もし余力があるなら、いつか誰かの役に立ってほしいと思います。困っているひとに手を差し伸べる、あるいは声を掛けられる気遣いのできる人間になって、次世代の規範になってもらいたいのです。
あなたたちと共に過ごした三年間に、私も数えきれないほどの花を摘むことができました。気づきや学びもたくさんありました。ありがとうございます。
どうぞ、お元気で。


 平成三十一年三月吉日




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肋骨骨折のために、準備していた袴は着用できませんでした。
申し訳ありません(TдT)!
卒業式に間に合わなかった文集は来週発送になります。



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馬車豹、ゴール間近で思わぬ事故により三送会も出られず、卒業式には壇上から降りられずに司会台を壇上設置してもらい、卒業生呼名になってしまいました。事前練習も出られず、打合せなしだったために、まさかの入場順路を間違えました(ーー;)。許してくり〜!

今年度は1年A組担任仰せつかりました。
来週の入学式準備やら何たらかんたらで、またまた毎日帰宅が遅くなっています。
今も帰り電車内からの投稿で、週2定時退勤→せめて終電乗らない→トイレに行けない生活は改善→心身限界まで仕事しない→社畜の汚名返上する…今年の当初の目標は日々ハードルが低くなり、段々アヤシイ方向に行っています(ーー;)。

あうう…昨日は危うく終電免れたけど、今日は終電だぁ〜!
こんな担任を少しでも哀れと思うなら、決まった行き先を簡単に辞めないでください(TдT)!

ひとの資質には色々あると思いますが、最後の切札は人間性です。アタマはキレるけれど規律性なく法規に抵触アリアリ、口先ばかりで行動力なくホラ吹きの異名、掲げる理想はエベレスト級だけれど責任性はマリアナ海溝(ーー;)…。
書き連ねると冗談みたいですが、これらは皆、傍から見るとヤバいひとたちで、犯罪者にもなりかねず、周囲に害毒タレ流し。

少なくとも他人に迷惑かけず、親を泣かせるようなことはせずに、誠実に生きてください。
正直者が損をする世の中かもしれませんが、生きているうちに功徳を積んで、少なくとも自分が一人前になるまで人から受けた恩を、生きているうちにきっちり返して次世代に繋ぐのが、生まれてきた理由なのではないでしょうか。
そして、いざという時に卑怯な言動などしないカッコいいオトナになってもらいたいと思います。