「The Voice Portugal」Season9、
Gala(Live Show)の第3週を見て行きますよ!
今回は各チーム4人(組)を半分に絞り込み。
視聴者選択で一抜け、次いでコーチ選択です。
過去を振り返ると、前回のGalaでの人気がそのまま反映されるとは限らず、
選曲や演出の良し悪しで評価が逆転する可能性が大大大!
視聴者はともかく、コーチ選択は迷うよなあ。
全部で12本の動画がありますが、さすがに1本の記事にするのは大変なので(私が)、
2チームごと、2回に分けて視聴して行きます。
番組での最初の4人がマリザ・ディオゴ・ザンブージョさん・アウリアの各チームの出場者だったので、
今回はマリザとディオゴのチームを見て行きます。
マリザのチーム
Miguel Dias - "The man who can't be moved"
マリザが大事に育てたのかもしれないが、実はBオデからあんまり変わっていないような?
下手にいじられて、良くない方向に進んでしまうよりはいいかもしれないが、
優秀なコーチのはずのマリザは、これで良かったのか?
これまでもお気に入りの出場者に露骨な贔屓をしたことはあったけれど、
きちんと結果を出していたから許されるのであって、
そうじゃなかったら「あの人を落として、これなの?」って言われちゃうよ。
ミゲル君の歌唱はSeason4の準優勝者Murtaを彷彿させる。
でもMurtaにあった、ナチュラルにクセをつける(何か変な表現だが)やり方になっていないんだよね。
Bオデはそうでもなかったんだけど、進むにつれて無理やりアレンジをねじ込んでいるようで、
聴いていてスムース感がないのよ。
選曲で工夫して、素直に歌っても良さが出るような歌唱が出来るようにしたら、
もっと良かったと思うのよね。
1:09とか、いつものマリザのチームなら、絶対やらないよなあ…
大事にし過ぎて、何を直して何を伸ばすのか、見誤った気がする。
João Leote - "Lisboa Menina e Moça"
期待されたことにきちんと応えることが出来る素晴らしさよ。
毎回安定した、背筋の伸びた歌唱をしてくれるジョアンは、今回も間違いなし。
声質に合った歌い方だよね。
必要以上にためたり、こぶしを転がしたりするのではなく、
音が「パシッ」とか「パン!」とか、そういうイメージで聞こえてくるような清々しさ。
それでいて、ここぞというところでは苦い表情で絞り出す。
ファドを歌う出場者って、自分に酔っているようなタイプがいるけれど、
ジョアンは自分を出すのではなく、ファドがファドであるための歌い方。
歌上手自慢が歌ってみるのとは、全然違うわけですよ。
素晴らしいです。
João Neves - "A case of you"
これを歌うのか!!!
ジョニ・ミッチェルの名曲はサルヴァドールのお気に入り。
ヒゲのジョアンもこれを歌うなら、ますますサルヴァドールっぽく聴こえてくるな。
椅子に座っているから、体全体を使う動きは封印なんだね。
あの揺らぎもジョアンの個性の一つだと思うから、無いのはちょっと残念。
でも、静かな中に思いが詰まった歌唱だと思うし、やっぱり上手いよなあ。
声だけで多くのことを表現出来る人だなと、あらためて感心するわ。
これまでのジョアンの変幻自在な歌唱と比べたら、物足りないと思う人もいるかもしれないが、
他の人には出来ない歌唱ですよ。
ヒゲのジョアンの場合、「何を歌ってくれるだろう」っていうワクワクがあるから好きだわ。
次も期待しちゃう。
おまけでサルヴァドールの渾身の動画を。
天才。
Inês Marques Lucas - "Ó gente da minha terra"
また苦しいイネスか。十八番になっているな。
SSWらしさが強く、見事なロックに仕上げているけれど、実はファドの名曲。
(https://youtu.be/S2Ip-uUhaoI)
イネスの歌唱はファドとは別のベクトルで重いよね。
切り裂かれるような痛みがあるというか。
歌唱の苦しさにエレキギターの鋭い音が加わるから、ヒリヒリする。
これはバンドのシンガーであるマリザならではのコーチング。
ちょっとパターン化しつつある気はするものの、スタイルが完成していると思うな。
結果
視聴者選択 João Leote
コーチ選択 João Neves
Inêsも良かったけれど、ここはダブルのJoãoが強すぎた。
今回、ヒゲのJoãoが静かなパフォーマンスだったからなのか、
視聴者票はファドのJoãoジョアンに集まったんだね。僅差かな?
それともファドは強いと言うことかしら。
ディオゴのチーム
Edmundo Inácio - "Comunhão de Bens"
夜空に浮かんでいるみたいw
今回もお約束通り、誰もが知るポルトガルの懐かしの名曲をぶっとんだアレンジかましておる。
Bオデからここまでシャッフルで聴かされたとしたら、
私は絶対にどれがどれだか区別がつかない自信があるぞw
本当に謎なんだよなあ、この人は。
丁寧に歌っているなと思ってもすぐに暴れるので、ピッチやリズムが正しいのかわからんのだもの。
熱唱ではあるが。
ポルトガルの曲への拘りが戦略でなく、本気の情熱だと思いたい。
(毎回、同じことを書いている気がするw)
Daniel Fernandes - "Amor a Portugal"
うわぁ~、お前がこれを歌うのかっ!!!
ポルトガルの民が、国歌レベルで愛し誇りにしている曲だぞ。
やらかしたら非難轟々だぞ。
……
……
薄っぺらだよなあ~
ポルトガル語の曲なのに、魂が入っているように思えないんだもの。
オペラ歌唱をすることが目的で、それ以上がないんだもの。
満足そうなディオゴが腹立たしいわ。
Matheus Alcântara - "Burguesinha"
そうだよ、マテウスはブラジル人なんだよ!
やっぱりこういうのが合うんだって!
てか、これ、セウ・ジョルジさんの曲だったわ。
何か聴いたことあるなと思ったのに、すぐにわからなかった不覚。
声質ぴったりだし、リズムはブラジル人として持って生まれたものだろうし、
これまでのマテウスの歌唱の中で一番好きだわ。
とても自然だし、楽しそうだし、好きなことをしているのがわかるよね。
こういうマテウスを見たかったのよ。
Aliança Velha - "Loucos"
いつものように美しいハーモニー…と思ったら、これ、イヤモニ不調じゃね?
主旋律を歌うギターのRuiは問題無いようだけど、
合わせる方のボーカルのValterは明らかにピッチがずれているよね。
上手くいってない1:33あたりで、RuiがValterを見ているし。
いやぁ~、彼らはハーモニーがあってこそというか、それが無いとデュオの意味無いので、
これは厳しいのでは?
ポルヴォを見ていると、時々イヤモニを外してしまう人がいるんだけど、
RTPか番組制作側に問題アリなら、なんとかしてくれ。
それが原因でベストのパフォーマンスが出来なかったら気の毒よ。
結果
視聴者選択 Daniel Fernandes
コーチ選択 Edmundo Inácio
ポルトガルの民よ、おかしいだろ!
オペラ歌唱とキャラクターでDanielに人気があるのかもしれないが、
Voiceの、しかもGalaで、先に進めてはいけない出来だったぞ?
ディオゴがEdmundoを選ぶのは仕方ないとしても、
またDanielの歌を聴くのかと思うと目まいがするわ。
以上、マリザチームとディオゴチームの、セミファイナルを賭けたGala第3週を視聴しました。
チームごとの実力に差があるよなあ~
Bオデで複数ターンを貰ったら、指導して欲しいコーチを選ぶのが正しいと思うが、
チーム内競争が激しくないところを選ぶ人もいそうじゃん。
反対にマリザチームのWジョアンは、どちらが優勝しても納得のレベル。
もったいないよね。
記事の上では次回の、ザンブージョさんチームとアウリアチーム。
どちらもお気に入りの出場者がいるのでドキドキですわ。