The Voice Portugal Season9 Gala第2週 | fumufumuのブログ

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ギリシャ・ネタ、音楽ネタを適当に綴っています。
ヘッダー画像はシフノス島のエプタマルティロス教会です。

「The Voice Portugal」Season9、
Gala(Live Show)
の第2週を見て行きますよ!
サラの敗退は残念だけれども、面白かったGala第1週。
注目の出場者はまだ残っていますからね、期待して見て行きましょう。
前回同様、シャッフル状態の歌唱順をチームごとにまとめて記事にします。


アウリアのチーム

Matilde Jacob - "I'll always remember us this way"

Tira-Teimasでは仕上がりに満足出来ずにステージを迎えたのか、
迷いを払拭出来ないままで歌っている様な、不安定な歌唱だったマチルヂ。
アウリアが気合を入れてコーチングしたであろうから、その期待に応えられるか?
お?今回はいいかもよ?
0:28と0:40からの声を落とすところ、もうちょっと歌詞が聞き取れたら良かったけど、
その後の0:50からはきれいだよね。
声を張り上げる所は、遠くに向けて伸ばすことが出来ている。
Bオデの彼女が正しく進化した姿だと思う。
良さをそのままに整えて、全体を底上げした感じで、これはしっかりコーチングされているわ。
アウリアも満足そうに見ているけれど、これは褒めていいと思うわ。
気になるのは、お立ち台がせり上がるのでハーネスを装着しているんだよね。
動きにくいだろうし高さはあるしで、踏ん張れないんじゃないかな?


Huca - "Beatriz"

これ、めっちゃきれいな曲だ!ブラジリアンの名曲よ!
ビジュアル含め、その個性が先立ってしまうウカだけど、こういうストレートに美しい曲を歌うと、
歌唱力の高さがよくわかるよね。
中低音では輪郭がはっきりした通る声だから、歌詞に説得力を持たせるし、
ファルセットを多用した高音では繊細さが際立っている。
今回は表情も素敵なのよ。
優しい笑顔が幸福感を表現していて、感動すら覚える。
あと、手の動きに注目して欲しい。
ダンサーみたいに指先まで神経行き届いて、うっとりするほどきれい(←手フェチ)
どこまでも美しくて、浄化されるわ。


Francisca Oliveira - "Vida tão estranha"

何気に初めてのポルトガルの曲かしら?
前回はスペイン語→ポルトガル語にした曲だったからね。
フランシスカは毎回アプローチを変えて来るよね。すごく多彩。
そして雰囲気作りが上手くて、ビジュアル面でもポイント高くなっちゃうわ。
今回の曲、実は当初は地味な曲だなあと思っていたんだけど、
オリジナルを聴いたらすごく素敵な曲だったのよ。
(→ Rodrigo Leão - Vida Tão Estranha
フランシスカの歌唱はオリジナルより強い印象を受けるな。
これ、ポルトガルの民にとってはナイスな選曲ではないかしら?
ポルトガル視聴者って選曲に左右されるところがあるからね。


結果
視聴者選択 Francisca Oliveira
コーチ選択 Huca


やっぱり選曲効果なのかな?
Hucaの曲も素敵なんだけどね


ザンブージョさんのチーム

Rui Taipa - "Pó de Arroz"

何か、かわいい曲だ。
そうよ、ルイにはこのくらいのパッションでちょうど良いのだ。
シンプルだからか、歌詞が耳に残ってしまうな。
歌唱力を見せつける曲ではないけれど(最後の伸ばしくらいか?)、
すべてが気持ち良く収まる感じで、ほっこり安心して聴いてしまうな。
聴きづらいとか、変に引っかかるとか、そういうのが全く無いんだよね。
オリジナルはネオファドのグループだそうで、ポルトガルでは有名らしい。
これをVoiceでお馴染み、Tiago Bettencourtがカバーしていて、
ルイはこちらをベースにしているのかな?
Pó De Arroz (Acoustic)-Tiago Bettencourt

Tiago Bettencourtは名曲のカバーセンスが良いよなあ。
今回のルイは、こちらをベースにしつつも彼らしさを入れつつ、自然な歌唱が良いな。
何ならオリジナルだと言われても信じちゃう。


Márcio Gonçalves - "I Will Always Love You"

0:33まで原曲がわかりませんでしたw
だってマルシオの歌唱が、マルシオならではのものになっているんだもの。
歌唱技術が図抜けているマルシオだから出来る選曲だし、
オーディション番組の定番Big Songを、ありきたりのものにしないセンス。
今回もミスらしいミスは一つもないのよ?
この人、毎回そうなのよ?
私、この曲はホイットニー以外は聴く気にはならないけれど(John Doeもいいけどね)、
このマルシオ版はいいなと思ったわ。完成されている。
ザンブージョさんのチームに戻って良かったわ。


Rita Medeiros - "Purple Rain"

これは迷うなあ~
Bオデは英語曲だったから、リタにポルトガル語に対する拘りはないんだろうけど、
前回のポル語歌唱が素晴らしかったからなあ。
ザンブージョさんのコーチングで、個性を残しつつクセが矯正されてきたから、
歌唱自体はとても聴きやすいし、悪い所もないんだよ。
ただ、今回の選曲と演出がVoiceあるある的なものになってしまっていて、
見たかったリタじゃないんだよね。
この曲を歌うにしても違う見せ方をしていたら、評価も変わったと思うが。
もっとエキセントリックというか、突き詰めた感を出すと言うか、
ぐわんぐわんと波打つような、場の空気を普通じゃなくさせるものが欲しい。
とりあえず、こういうエレガントなドレスで歌う曲じゃない気はするかな。
さすがにお衣装までは、ザンブージョさんは関与しないよね。
リタに期待していたのになあ~


Maria Inês Graça - "Silêncio e Tanta Gente"

ステージ支配感と言うか、「私を見よ」的な自信が凄いなw
実際はめっちゃ緊張しているかも知れな…いや、ないなw
ザンブージョさんのもと、「絶対大丈夫」という確信を持って臨んでいるんだろう。
もともと上手い人ではあるが、ここまで自分を持って歌われたら清々しいわ。
好きなタイプの歌唱ではないのに聴いてしまうし、その姿勢に拍手をするわ。
例えば曲によっては、内容を表現しようとしての悩みを見せる歌唱はあったとしても、
自分の歌に自信が持てない、これでいいのか不安だという気持ちは、
Bオデに置いて来て欲しいよね。
せっかくコーチの指導を受けているのだから、私は正しいって思って欲しいのよ。
まあ、コーチとの相性もあるかもしれんが、マリアは指導を全部取り込んでいるんだろう。
コーチから何かをつかんだという自信を、きちんとステージに出すことが出来る。
これはとても大事ですよ。


結果
視聴者選択 Maria Inês Graça
コーチ選択 Rui Taipa


おおお~、視聴者はMaria選択か。
わかりやすく上手かったし、見ていて気持ちが良かったもんな。
ザンブージョさんがRuiを選んだのが意外。
というか、Ritaを手放したのが意外。
今回のRitaに対するコーチングはザンブージョさんらしくなかったんだけど、
それでも次は引っ張り上げるだろうと思ってたわ。
ただ、ザンブージョさんとRuiとの相性が良いのも事実だからなあ。


ディオゴのチーム

Daniel Fernandes - "My Way"

ベタだなw
これを歌うには線が細すぎる気がするが、選曲としてはありだよな。
しかしなあ、私はかつてIl Voloのすごい"My Way"を聴いてしまっているのよ。
ブログでも取り上げてしまったし(動画は視聴出来なくなってしまったが)。
ダニエルの歌唱は薄っぺらだとは言わないが、軽いよなあ。
歌唱後にとても素敵な笑顔を見せるので、本人としては納得のようだが。
てか、ディオゴはダニエルに対しどんなアドバイスをしているんだろうね?


Matheus Alcântara - "Eu não sei quem te perdeu"

声質は合っているので期待したけれど…
明らか、歌い慣れていない感じが出ちゃっているよなあ。
何だか歌い急いでいるようで、心ここにあらずみたいじゃん。
でもって、2:01からの高音がなあぁぁぁぁぁ
多分、この高音部分の苦手意識が、ずっとマテウスの中にあったせいで、
集中出来なかったんだと思うよ。
ディオゴは爽やかな笑顔で見ているけどさぁ。
どうしてくれるんだよ、もう辛くて聴き返すのがしんどいぞ。


Francisca Rocha - "Eu sei"

歌の入りの前に何やら「…OK」とかつぶやいているけれど、
これ、この状態でステージに立ってはあかんやろ…
前回も緊張で声が出なくなり、コーチのディオゴの声かけで何とか乗り切ったのよ。
視聴者票でGalaに進むことが出来たのに、その機会を無駄にしちゃうなんて。
さすがに2回目ともなると、同情じゃなく「どうして?」って思っちゃうよなあ。
実際、コーチコメントで、マリザは「2回目よね」といきなり指摘したし。
歌えていたらとても良かっただろうに、とも。
ディオゴは思いっきりフォローしていたけど、フランシスカ本人が自分にダメ出ししていたし、
もうトラウマで歌えなくなってしまうレベルでは?
優しいだけじゃコーチはダメなんよ、ディオゴ…
実はフランシスカは、ゲストと一緒のチーム歌唱も参加していないのよ。
順番どうなのかわからないけど。
彼女のBオデを見返してみると、表情がこわばっているような気もするなあ。


結果
視聴者選択 Daniel Fernandes
コーチ選択 Matheus Alcântara


まあ、そうするしかないよね。


マリザのチーム

Inês Martins - "Somewhere over the rainbow"

ぴったりの選曲。
幸薄そうな曲が合っているイネスだけど、ここにあるのは小さな幸せ、淡い希望。
現実の世界から離れて、イネスの歌だけで描かれた別の世界があるよね。
聴き手はそれを見守っている気分。
聴衆を巻き込んで自分を盛り上げるタイプもいるけれど、
イネスは自分一人が似合ってしまう。
聴衆を放置しているわけじゃなくて、それだけ歌に集中しているんだよね。
彼女もコロナの隔離対象になってしまい、ドレスリハーサルの映像参加。
歌唱後にリモートでマリザとやり取りしていたけど、マリザの温かい言葉に涙して。
とてもいい人みたいですよ。


João Leote - "Alfama"

今回も王道ファドですよ。
ジョアンはこれでいいのよ。寄り道する必要はないのよ。
演奏なしの彼の歌からの入りで、すでに聴き手をがっつり掴みに来るし、
前半は、聴き手をグイッと引き寄せる歌唱をしているよね。
最後のところ、もっとバシッとやるのかと思ったけれど、そこくらいかな、気にする箇所は。
前半に力を入れ過ぎて、最後に集中が切れてしまったのかな。
聴き返すほどに、文句のない歌唱だわ。
素晴らしいです。


Inês Marques Lucas - "A Chaga"

こっちのイネスも幸せから遠いところにある歌唱が合うのよな。
幸が薄いというより、自らの手で壊してしまった感。
そこにあったもの、あるいは掴めるはずだったものを失った方が絶望は大きいよね。
イネスはそういった喪失感を表現するのが、とても上手い。
上手いと言うと作ったように聞こえてしまってどうかと思うが、
自分の経験を投影しているかのように、すごくリアルな感じがするよ。
悲しいというより苦しみの歌唱。
ステージには炎があるけれど、吹雪の中にいるような冷たさだよね。
胸に迫って来る。


結果
視聴者選択 João Leote
コーチ選択 Inês Marques Lucas


まあ、ファドのJoão は落としちゃあかんと思うもん。
そしてWイネスのどちらを選ぶかと言えば、喪失と苦しみのイネスだろうなあ。
幸薄いイネスも良い歌唱だったけれどね。


おまけの歌唱
まずはアウリアのチーム&マリザのチーム。
Equipas Aurea e Marisa - “This is me” | Gala | The Voice Portugal

ファドのジョアンがファド以外を歌うのは、こういう機会じゃないと無さそう。
本当はゲストが入るはずだったのかな?


こちらはゲストありの、ディオゴのチーム&ザンブージョさんチーム。
Cuca Roseta c/ equipas Diogo e Zambujo - "Somebody to love" | Gala | The Voice Portugal

ザンブージョさんチームが全員上手いw
ディオゴチームはまあ、色々と大変よな…


感想
はい、Galaの第2週を視聴しました。
「どうしてそうなった」部分もありましたが、
ちゃんと成長を感じさせる人も、良さを増幅させる人もいたし、面白かったな。
ザンブージョさんのチームだけ、4人→2人に絞ることになり勿体無いけど、
良い人が揃ってしまうから仕方ないよね。
次回は各チーム4人で揃い、それぞれ2人に絞られます。
ここが毎回波乱が起きやすいので、緊張する…


今回の番組進行(歌唱順)は以下の通り。( )内はコーチの頭文字。
Matilde Jacob(A)
Rui Taipa(Z)
Daniel Fernandes(D)
Inês Martins(M)
Huca(A)
Márcio Gonçalves(Z)
Francisca Oliveira(A)
・アウリアチームの結果発表
João Leote(M)
Matheus Alcântara(D)
Rita Medeiros(Z)
Francisca Rocha(D)
・ディオゴチームの結果発表
Maria Inês Graça(Z)
Inês Marques Lucas(M)
・ザンブージョさんチームの結果発表
・マリザチームの結果発表