後半は動画の4:20あたりから。
Salvador Sobral performs with Caetano Veloso
at the Grand Final of the 2018 Eurovision Song Contest
自分のライブでのMCのような口調で続けて紹介するのは、
ブラジルの至宝、MPBのレジェンド、
カエターノ・ヴェローゾさん!
カエターノさんがゲストに決まった時はまだ詳細が発表になっていなかったので、
「サルヴァドールとセッションするのかな?」と書きましたが、
(https://ameblo.jp/panwapoola/entry-12369426845.html)
実現するなんて、何て素敵なの!
カエターノさんはサルヴァドールの憧れ。
現在活動するアーティストの中で、彼が「一番影響を受けている」と話す人。
そんな方と共演出来るなんて、これは完全にサルヴァドールへのご褒美だよね。
ESC2017でカエターノさんがサルヴァドールを応援してくれたことから、
その後、会う機会を持って親しくなった二人。
近い将来、お互いのライブにゲスト出演する可能性は大きいだろうけれど、
より多くの人、今までこういった音楽を聴いて来なかった人にも届けることが出来るなら、
ユーロビジョンのステージに戻って来る気にもなったんだろうなあ。
RTPの発案なのか、サルヴァドールのワガママwなのかわからないけれど、
この選択は英断だと思う。
ESC史上に残る、素晴らしいパフォーマンスが期待出来るもの。
ステージに登場したカエターノさんを迎えるサルヴァドールの笑顔。
去年の優勝時より嬉しそうじゃない?w

ジュリオさんの優しいピアノで始まった“Amar pelos Dois”。
ESC2017では、切なそうに苦しそうに歌う姿に取り乱した私ですが、
今日の出だしはフェスティバル・ダ・カンサゥンでの歌唱に近いかな?
国内予選を兼ねた昨年のフェスティバル・ダ・カンサゥンでの歌唱は、
無垢で一途な思いが伝わる、私が大好きな歌唱。
サルヴァドールは声だけで十分、歌の意味するところを表現出来るから、
悲しい歌を表情まで悲しく歌ってしまうと、本気で苦しくなってしまうんだよね。
代わってカエターノさんが歌い出す。
ポルトガル語でも、ポルトガルとブラジルでは音の印象がずい分違うんだね。
そして語るように歌うサルヴァドールと同じように、言葉を伝えるように歌うカエターノさん。
どこまでも綺麗で繊細で、一見すると7割くらいの力かなと思わせるけれど、
曲の全体、強弱を意識して抑え気味にしているんだろうね。
それでも美声は隠せない。
サルヴァドールが客席をあまり見ていないのに対し、カエターノさんはしっかりと目を向けているよね。
普段の自分のライブとは客層も違うだろうしなあと思って見ていたけれど、
これ、客席で歌っているみんなの姿を、驚きを持って見ていたんだね。
次に自分が歌う番になると声を落として、
笑顔で客席を見ているんだもの。
その気になれば会場を圧倒出来る歌唱が出来る人なのに、客席と共に曲の美しさを分かち合う、
その姿勢が素晴らしい。
本当に良い曲は、歌い手だけのものじゃないんだよね。
“Amar pelos Dois”が愛される理由の一つは、「一緒に歌いたくなる」だと思う。
後半はカエターノさんの声を存分に聴かせてくれました。
サルヴァドールの表現力も異次元レベルだけれど、カエターノさんも凄いなあ…
歌詞の単語一つ一つにある説得力というか、揺らぎの無さというか、
震わせているようで前にぐっと出て来る、声の持つ力強さとか。
間の取り方も、視線や仕草も、何もかもが様になる。
色々と絶妙過ぎて、言葉で説明するのを放棄したくなりますよ。
これで75歳、まだまだ歌い続けてくれそうですから、
そりゃあサルヴァドールが憧れますよねえ……
実はカエターノさんがゲストに決まった時、「ポルトガルらしい大会になるぞ」と嬉しい反面、
ESCファンがどういった反応を示すのか、心配もあったのです。
世界で活躍する方とはいえ、カエターノさんはブラジルのスター。
その名の通り、ヨーロッパを中心にした国々の大会であるユーロビジョンで、
カエターノさんはきちんと受け入れてもらえるのだろうかと。
同じように思っていた人はいて、動画のコメントに
「ブラジルのレジェンドであるカエターノ。彼の素晴らしさを欧州の人が知っていてくれたなら…」
とありました。
それに対するコメントが
「彼は欧州でもレジェンドだよ。僕はそう思っているよ!」
「私も知っているわよ」
「私も!」
と続いて、もう、嬉しくてたまりません。
サルヴァドールがこういったコメントを読んだなら、「そうだよ!カエターノだもん!」って言うかしら?
昨年がサルヴァドールの優勝で良かったなあ
こんなに素敵なデュエットを聴かせてもらえて良かったなあ…
今年の優勝もサルヴァドールでいいんじゃないか?
迷うことなく、私は12ポイントを贈るよ!
サルヴァドールにどぅずぽわ、カエターノさんにどぅずぽわ、
ジュリオさんにもどぅずぽわ!もう、まとめて優勝!
ネットをちょっと探ったら、動画のコメント含め、同じことを思う人が多くて笑ってしまった。
会場中で一緒になって歌う“Amar pelos Dois”がこの夜のハイライト。
そう思ってもらえるくらいの素晴らしいステージ。
前年度の優勝者として、サルヴァドールはきちんと大役を果たしました。
「ESCの優勝者」という肩書きは時にサルヴァドールの足枷になって彼を苦しめたけど、
新しい優勝者が生まれたことで、これからは大好きなことだけに打ち込める。
心臓移植手術からまだ半年足らず。
少し前のインタビューによれば「まだ以前のようには歌えていない、声も変わったと思う」らしい。
(腹水がなくなり横隔膜の位置が上がったことで、発声が変わったらしい)
でも「リカバリーしなきゃいけないけど、前のようになるよ」と前向き発言。
この後もずっと続く彼の音楽活動を、追いかけていたい。
そんな思いを強くした、インターバルアクトの8分30秒でした。
本当に良かったです!永久保存!!