ボクにとってバレエのお稽古日第二日目とゆうのがまた大変で、
地元門前仲町では歴史のあるバレエ教室とは言え、男子を指導
した経験のある先生が一人もおらず、タイツ姿のボクの何処を
見ればイイのかも分からないといった雰囲気で、逆にボクの方が
恥かしい思いでイッパイでした。それに輪を掛けてボクがビックリ
したのは先生のお稽古着でした。
通常、先生のお稽古着と言えばレオタード&タイツにロングの巻き
スカートが定番ですが、ボクに合わせてタイツ&バレエTシャツとゆう
超シンプルなお稽古着だったのです。
ボクたち男性バレリーナのお衣裳と言えば絢爛豪華なジャケットと
タイツの組み合わせなワケですが、お稽古着は概ね上がバレエ
Tシャツに変わるだけなのです。
バレエTシャツとは普通のTシャツと違ってボレロ風に極端に着丈が
短くて、Tシャツの裾とタイツのウエスト部分の間から素肌が見えない
様にX字型のサスペンダーでタイツを思い切り吊り上げるのですが、
先生もそうされているのは良いけれど、女性用のバレエタイツで吊り
上げたモノだからただでさえ薄いタイツ生地がもっと薄くなってしまって
ボクも何処に目を向ければ良いやらでとても困ったモノでした。
つまり、バレエタイツといっても男性用はレオタードと同じ超厚地で
出来ていて型紙に合わせて裁断した生地を縫い合わせてタイツの
形を作ります。ですから男性バレリーナのタイツを良く見ると、レッグ部
の内側にシームがあるのが分かります。
クラシックバレエのキャラクターや「春の祭典」「火の鳥」「今昔物語」
「ビロング」などの創作バレエで着用されるボディタイツとも言われる
全身総タイツも同じ様な縫製になります。
一方、女性用のバレエタイツと言うと一般のタイツと作りは同じで筒状に
織り上げたレッグ部を二本縫い合わせて完成させるので縫い目は
パンティ部のセンターシームだけなワケです。
しかも極端に着丈が短いバレエTシャツと合せているのでタイツの
パンティ部が丸見えなワケです。
そんなタイツ姿でデヴェロッペされても目のやり場が無いボクの目が
泳いでいるコトに気付いた先生が「何処を見てるの?ちゃんと良く見て
なさい!!」と言うモノですから目を凝らして良く見ると、先生はタイツの
下にボディファンデーションと言われる薄いタイツ地のボディスーツを着て
クロッチ部分をヒップのワレメに思い切り挟み込む様にして穿いている
ようでした。