『峠 最後のサムライ』2022
12/08
鑑賞後、最初に思った事は、豪華な俳優陣、セットを含めてお金掛かってそう。配給松竹だけあって大作と呼んでいいのだろう。
その分、豪華な俳優の無駄使い。前編、後編とかに分けてもっと細かく描いたらいいのにと勿体なさを感じた。
映画のモデルになった河井継之助、学校の授業としては詳しくは習わないだろう。坂本龍馬同様に小説やドラマ等で扱われて有名になった歴史上の人物。それを役所広司が先は見えていて達観している。時勢は変えられない。それらを分かっていながらも武士としての姿勢を通す。そこにはギスギスとしたものやひっ迫感はなく達観している。そこの描き方や解釈はどうなのか。評価的には別れるだろうか。
物語最初に慶喜役で東出昌大が登場する。最初に出演して平気なのと思った。重要な役ではあるがこの物語的にはさほど影響はしない。それでもどこか存在感はある。こういった役はさすが東出昌大。
倒幕派の幹部で吉岡秀隆が出てきた時、顔小さいとこんなに幼顔だったけと思った。河合と一番絡む役だけにリアルティに欠けた。
殿様の仲代達矢。こんなに歳取ったんだ。存在感と迫力だけはある。それだけ、やっと台詞を出しているに感じられた。
河合をささえる同僚に佐々木蔵之介、榎木孝明の使い方も勿体なく感じられた。そういった中で松蔵役の永山絢斗に存在感があった。
河合の妻の松たか子。凛としながらも幼なさを感じた。そういった演出だったのか、逆にそこにリアルさや生々しさを感じずに
時代の流れを受け取る感が出ていたかもしれない。
コロナ禍で製作。色々な規制もあったと思う。そういった中ではよく頑張った映画になったと思う。