『最初の晩餐』2018

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父親の葬儀に久々に家族が集まる。葬儀にはご近所さんから親類縁者も集まる。そこで仕出し屋ではなく家族でいた頃の料理で持て成せが父親の遺言だった。最初に出て来たのがチーズを使った目玉焼き。父親と母親は再婚同士。それぞれに連れ子がいた。

そこで父親が最初にこの料理を作った。次々と料理が出されていく。子供が今まで食べて来た味噌と違うとごねる。そこで、それぞれの間を取って合わせ味噌にした。出された料理には家族となっていく思い出があった。

一見すると穏やかに流れる川のようだけど、その川には深い窪みがあったり、濁流があったりもした。今まで知らなかった事を気がついたり、新たなに気がついたりもした。

永瀬正敏、斉藤由貴、染谷将太、戸田恵梨香、窪塚洋介が家族を演じる。それぞれが主演クラス。その中で突出する存在感を出さずに溶け合っているというのか調和している。これはこれで凄い。5人の俳優の力量を感じてしまった。

 

一つ気になった所は、やたら喫煙のシーンが多い。ストーリーには影響してないから良いけど。

平成の小津安二郎的な映画。と言いいながら小津作品は観た事なかったりして。