『トキワ荘の青春』1996

 

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もう四半世紀前の制作。出演している人みんな若い。今活躍している舞台出身の役者が多く出演してます。この当時から活躍していたっけと思ったら、その当時、舞台で活躍して注目されていた若手を採用したとの事でした。伸びる人は伸びるんだなと。それはこの映画の実際にモデルとして登場している漫画家達にもいえるだろう。

私らが子供の頃見て夢中になった漫画家達が一つのアパートでプロと呼べる一歩手前の時に暮らしていた。その当時の事はドラマにもなり、小説や漫画にもなった。何作品かは見た事がある。見た中でもアニキ的存在であり中心人物として寺田ヒロオが登場している。それを本木雅弘が演じている。私が色々と見たトキワ荘を描いた作品の中で、みんな寺田ヒロオという人物は頼れる兄貴として描かれている。結果的に彼を慕う弟分達の方が流行漫画達となってしまった。彼がいたからこそ繋がりその当時の事が作品として生まれたのかなと思う。

ソフトさの中に芯の強さがある。それをモックンが上手く演じている。私的には非常に懐かしくほのぼのとして見られた。トキワ荘の住人達の漫画に夢中になったのはある意味で青春時代だったかも。