『永い言い訳』  2016

cast 本木雅弘 竹原ピストル
監督・原作 西川美和

永い言い訳 : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)
3/24

昨日と比べると肌寒いです。昼間で10℃くらい差があります。ここ数日でかなりの暖かさ。暖かいというよりは暑かったです。桜も一気に咲いて散ってます。

3/24鑑賞。いまさら感想書くのも難しいような感じです。特に印象に残る場面や物事もないのですが、全体を通して何か引っかかりのある感じを受けました。決して、緩やかでない流れの中にその流れを受け止めなければならない。そして、進んで行かなければならない物を感じました。

また、いつかもう一度観てみたい映画だと思います。でも、直ぐには観ません。

情事の最中に妻はバスでの転落事故死する。夫婦関係は冷え切っていたとはいえ、負目を感じながらも何処か悲しくならない。またその事でさらに負目を感じる。ここで泣けたらどんなに楽になるのだろうか。悲しむ事、悲しむ表現すら出来ない男をモックンが演じる。

一方、同じ事故で妻を死なせた男と出合う。男は怒りよりもやり場のない悲しみをどうする事も出来ずにいる。

その男の家族と関わりを持つ。男には2人の子供がいる。妻を愛し、子供を愛している実直で不器用な父親をピストルが演じる。見た目はゴッツイけど、歌っている時の謙虚で実直なそのままの彼がいた。二人の男は見た目も生活も正反対なんだけど、どこか共通する何かがあった。

もう一度観たいなと思わせる映画だった。もしかしたら、1度目とは全然違う見方をするかもしれない。気が付かなかった事や見落としたていた事を見つけるかもしれない。それでも、直ぐには観ずに時間を置いて発酵させてからの方が良いかな。

モックン演じる男は泣けなかった。悲しい事があって泣く。最初はその悲しさに泣くけど、いつしか悲しい自分が悲しくって泣く。そういった表現の悲しみ方を否定したかったのかとも思えるのだけど、どうなんだろうか。