好きな異性の髪型 ブログネタ:好きな異性の髪型 参加中

ブログネタから、実験的に書きます。


学生時代、好きになる子はショートカットの色白の子だった。思い出してみると長い髪の子は好きにならなかったかも。たまたま、そういう子を続けて好きになっただけと思うけど。それが続くとタイプになってしまうのはあるかも。

AKBは昔も今も全く関心ありません。CDも1枚も買ってません。今いるメンバー過去メンバーも全然分かりませんが唯一関心を持ったのは篠田麻里子でした。最近お見かけしませんが元気なのでしょうか。


その時々で好きになった子、付き合っていた子の髪型や格好がタイプだったりしているのかもしれません。

それでも、時にはそれが良いのに素直に言えなかった事も・・・・・


「秋桜とポニーテール」


コスモスを見ていて、なぜか高校の時の帰り道を思い出した。 バス通学だった僕は、バス停近くの売店に仲間と集まり、他愛もない事を話し合ったりしていた。

反対方向のバス停には、女の子の一団が集まっていた。その中の1人に同じクラスの女子がいた。 髪をポニーテールして、僕とは同じ委員をしていた。

ある時、僕の隣の席に座っている子が、「○○の事どう思う?」と聞いてきた。その子は彼女とは親友でもあった。
「ポニーテールしている奴って生理的にすかへん。」と、僕はなぜか関西弁になって答えた。翌日から彼女は髪をストレートに下ろしてきた。

秋になり、話題になっていた映画の前売り券を2枚買った。だけど、どう誘い出していいか分からずにいた。
何か理由というか口実を見つけて、日を決めて誘おうと思った。だが、その日は彼女が希望とする短大の学校推薦の日という事を知った。

僕は、隣の席の○○をどう思うと聞いた子に、「これ、知り合いから貰ったんだけど、見ないからあげるよ。」 と渡した。その子は、「2枚あるじゃん。○○誘ってあげたらいいのに。」と言いながら受け取った。

その子は、彼女が無事に推薦を決めてから二人で行った。数日して、彼女から、「映画の券、ありがとう。」と言われた。
「別に君にあげた訳ではないから礼なんか言わなくっていいよ。」と僕は無愛想に答えた。

そのお礼にと、彼女は僕を別の映画に誘ってくれた。
「こっちは、受験控えているんだ。のんきに映画なんか見ている暇はないよ。」と僕は無愛想に答えた。

僕と彼女は、同じ卒業準備委員をしていた。クラス全員何かの委員に属さなければならなかったので、 僕がこれを選んだ訳は、2学期後半まで、会議もなく、やる事無い事と会の中心は、1,2年生が仕切るので、 比較的楽だと思ったからだ。
ただ、卒業式後に行われる謝恩会の企画等を立てる事があった

1月の終りの頃、僕は放課後、図書館にいた。その日の図書館は、めずらしくガラガラで、図書委員の他には 僕を入れて3.4人しかいなかった。僕は参考書を開きながら受験勉強をしていた。

しばらくして、彼女が図書室に本を抱えて入ってきた。本を返却に来たのだった。 彼女は僕のいる事に気がつき僕の側まで近づいてきた。

「これから、受験だよね。」と彼女は言った。僕は黙って、頷いた。そして、僕は彼女を見上げながら、
「ごめん、卒業式の日、試験日と重なっちゃた。」と言った。この後、僕は何かを言いたかった。
「それは仕方ないよ。」と彼女は僕の隣の席に座って言った。

本当は、受験を口実に、委員会を全て彼女1人に任せた事を謝りたかった。でも、言葉にする事は出来なかった。

その後、僕は彼女の顔を見ながら、「ポニーテール・・・いい・・ね。」と口ごもりながら言った。
すると、彼女は微笑みながら、持ってきた本の中から一枚の栞を抜き取って、僕の前に差し出した。

「勉強の邪魔して、ごめんね。受験頑張ってね。」と、言って席から立ち上がった。

本当は、ポニーテール凄く似合っていたよ。と言いたかった。でも、言葉には出せなかった

彼女が笑顔で、手を振り図書室を出ていた。僕は、しばらく彼女の出て行ったドアの所を見ていた。

しばらくして、彼女がくれた一枚の栞を見つめた。
それは、彼女が作った押し花のコスモスの栞だった。