『アルゴ 』 2012

 

 

1979年 イランのアメリカ大使館人質事件が起こりました。その実話に基づいて多少の脚色も踏まえて真実に近い形で作られたそうです。この当時、私は子供でした。子供ながらもニュースで流れる映像を興味深く見ていた記憶はあります。その事件の中でこんな事が起きていた。はじめて知りました。

 

この映画を選んだのは、映画好きゴリラ君のレビューを見て。2012年制作ですが、この事件が起きた時は彼は生まれていなかったでしょう。映画の感想は彼に任せます。違った視点から書いてみます。

 

物語が進行していく上で当時のニュースが流れます。そのニュースを見ながら色々な事を考えました。

 

当時の大統領はカーター。穏健派、物腰柔らか外交というイメージがあります。このころソ連がアフガン侵攻。モスクワ五輪アメリカボイコット。西側諸国追随。その4年後ロス五輪をソ連、東側諸国ボイコット。

アメリカがクシャミしたら、日本は風邪をひく。韓国は肺炎になる。なんて揶揄されていた。

柔道の山下、マラソンの瀬古の顔が浮かびました。米ソ冷戦 各地で起こる紛争は代理戦争なんて呼ばれていた。この当時は強い親分が2人いた。それが良い事だったのか悪かったのかは分かりません。

 

この頃は携帯はありません。シュレッダーも縦に細長く切るタイプ。連れ出す大使館員達のメガネはデカメガネ。これも時代を感じさせます。

 

カーターからレーガンに移りました。、ブッシュパパ、クリントン、ブッシュ息子、オバマ。え、(*_*;大統領6人しか代わってない。じゃー日本は・・・・・・直ぐには出てこないでしょう。このような脱出劇、日本はとうてい出来っこないなとも思いました。


 

6/26 鑑賞



映画好きゴリラ君のレビュー

感想

『ザ・タウン』で監督業もできんじゃん!と思わせてくれたベン・アフレック監督最新作。
今回は実話を元にした作品になってます。

とにかくこの映画、評判がすこぶる良い。
公開してから「手に汗握る!!」と評判で、面白い!という感想をよく目にしてきました。
全米でも公開三週目にしてじわじわと順位を上げていって、1位になったそうです。
日米ともに口コミで広がっている映画なんだなと感じます。観てみると納得。 うん、そりゃ口コミで広がるわ!ってくらいに見ごたえのある一本でした。 映画的には割と地味な方だけど、 こんだけのスリル感はホラー以上。 それくらいのドキドキが味わえます。

内容は79年にイランで起きたアメリカ大使館人質事件。 52人の人質のうち6人が逃走。
カナダ大使の私邸に逃げ込むも、身動きが取れなくなる。 そこでCIAが人質奪還に乗り込む。
逃げ出すために出した奇策、それは・・・
偽の映画をでっち上げ、 それのロケハンと称して人質をスタッフとして逃げ出すこと。
こんなことが実際にあったとは、 本当にすごいです。

映画としては政治色が強いから、 ちょっとその手の話が苦手な自分としては大丈夫かな?と心配してました。 確かにストーリー自体はそうなんですが、 ちゃんと映画として面白いので置いてかれることなく観れました。

人質を逃がすためにばれない様に逃走を図るクライマックス。 とても手に汗握る物です。 一個一個の動作やアングルがもうもどかしい! 観てるこっちが『あぁあああああ!!危ない危ない!!!』とまさに『志村後ろー!』状態になってしまいます(笑)

エンドロールで実際の写真が映るんですが、 本当に忠実に作られてるんだなというのがわかります。『ザ・タウン』といい本作といい、ちゃんとした力のある作品を作ってくれるベン・アフレック。
ぶっちゃけ俳優業よりも、監督の方が向いてるんじゃない?(笑)