『半落ち 』  出演 寺尾聰 柴田恭兵 原田美枝子 吉岡秀隆 鶴田真由 樹木希林

監督 佐々部清  原作 横山秀夫

 


2003年公開。まだ新しいと思ってましたが、もう10年以上も前の映画になります。

原作の小説はかなり話題になった記憶があります。良い、悪いの評価がはっきり別れました。

映画も同様に評価されているようです。存在感ある役者が多く出演しています。脇に回ってもその存在感を邪魔せずに一つにまとまってます。

 

「半落ち」とは警察用語で一部自供。罪は認め自白はしているものの完全自供ではない。

ストーリ的な矛盾や実際のアルツハイマーの人の自覚症状に対して違うと指摘して非難する評価もみられます。

 

今回、映画の中では寺尾の場合は共に死を決意して、それを実行しようとした途端にある物を発見する。そこから空白の2日間が生まれる。その2日間が寺尾の犯した事と同時に注目される。

 

自分が壊れていく中で一時でも正気に戻った時に、大切な人に殺してと頼めるだろうか。自ら死を選ぶ事はないのだろうか。死を懇願された場は相手の願いを受け入れるのだろうか。受けて入れた後に、どのような進路をとるのだろうか。色々と考えされせれるテーマがあります。自分が同じような状況や立場に置かれた場合に。現実として十分に起こり得る問題です。どちらの立場になる事も考えらるわけです。

映画として一つの物語として観て考えれば良いかなと私的には思います。