『悪の教典』2012

出演 伊藤英明 二階堂ふみ 染谷将太 山田孝之 吹越満

監督 三池崇史

 

映画の原作は貴志祐介による小説。山田風太郎賞を受賞。他の文学賞の候補作にあがり、小説としてはかなり話題になったようです。2012年の作品。観終えてから気がつきましたが、監督は三池崇史。

映画自体も当時は話題になったと思います。私としてはその当時は小説、映画と興味をなく知りませんでした。

 

三池作品にしては派手さが中途半端。話題になり注目されるが、当たりか外れかハッキリと別れるのも三池作品の特徴です。この作品に関しては当たりではありません。ちょっとガッカリかも。

小説、マンガが面白く映画化される。でも、映画はつまらなかった。というのも良くある話です。その典型的なパターンかもしれません。それでも、退屈する事無く観る事が出来たのは、三池崇史作品なのかも。

 

伊藤英明演じる教師は生徒達から慕われ、父兄や校長教頭からも信認されている。その仮面の裏はサイコパス。演技は悪くなかったです。全裸シーンの場面もあって女性ファンには見応えがあるかも。

最初は緻密に犯していた殺人が段々と乱雑になっていく。最後は半ば強引にクラス全員殺害を決行しようとする事も含めて、ストーリー自体も乱雑に進行していく。そこに映画全体の物足り無さを感じてしまう。

 

唯一笑えるシーンとして、山田孝之演じる教師。万引きをした女子生徒を脅して関係を結ぶ。伊藤が女子生徒を自殺に見せかける。その際にパンツを脱がす。脱がしたパンツを山田に投げつける。山田がそのパンツの匂いを嗅いで女子生徒の名前を言った途端にライフルで撃たれる。