『キサラギ 』2007
出演 小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之 監督 佐藤祐市
3月最初の映画。
最初から最後までこの5人しか登場しません。マイナーアイドルの自殺。その1周忌の法要を行う為に5人のファンが集まった。最初はファン同士の交流会的に進んでいくが、誰もがアイドルの突然の死に納得がいかない。そもそも自ら命を絶つ理由が見つからない。実は自殺ではなく殺人ではないのだろうか。
それぞれが推理してアイドルとの関連性を語っていく。推理しながらの密室会話劇。
小栗旬は、この追悼会の主催者。かなりコアなファン。マニアックでレアな情報を持っている。他の4人に一目置かれる。小栗自身もそこに優越感を持っている。アイドルとの関連性でいえば一番薄かったりして実は・・・・
香川照之は、偏執で熱狂的すぎるファン。それがこうじてストーカー的な行為をする。彼曰く「見守っている。」と言っているが、言葉通りで実は・・・・
ユースケは、最初は堅物。ある意味でこの5人が集まる様に仕向けた。そこで、アイドルは自殺ではなく殺人だと最初に言った。それが香川ではないかと疑った。彼の正体は実は・・・・
小出恵介は、普通のファンに見えつつ、それぞれに怪しいと責めた相手と一緒になって攻撃をしたりする。KY的な塚地をウザく思ったりもする。アイドルが通う雑貨屋の定員で顔見知り。そして、実は・・・
塚地は、はるばる時間を掛けてこの集まりに参加したファン。忘れ物を取りに行ったり、お腹の調子を崩してトイレに駆け込む。要所要所の場面で退席して戻ってくる。全然話の展開が見えなくオロオロとする。
そんな彼だが実は・・・・
この5人の実は・・・・があらすじ説明とネタバレが一緒になっています。
話が良く出来てます。オチが出て、さらにそれを包み込むオチが出てきます。
最初から最後に至るまでの伏線が散りばめられてます。2回目はその伏線探しするだけでも楽しめるかと思います。