『空中庭園』 監督豊田利晃  主演小泉今日子  板尾創路 鈴木杏 大楠道代 勝地涼 瑛太 ソニン

 

あらすじ

   “ダンチ”と呼ばれる東京郊外のニュータウン。そこに暮らす京橋家では、“家族の間で隠し事をつくらない”というのが一家のルール。だが内実は、それぞれ誰にも言えない秘密を抱えていた。娘のマナは学校をサボってショッピングセンターや見知らぬ男とラブホテルに行き、弟のコウも学校をサボりがち。また父の貴史は浮気に走り、妻の絵里子はベランダのガーデニングにいそしみながら、母との長年の因縁に悩んでいた。そんなある日、ひょんなことから貴史の愛人ミーナがコウの家庭教師として京橋家にやって来る…。(ツタヤ)


 

http://www.youtube.com/watch?v=q_XmX_tPkiM

 

今週ツタヤの宅配レンタル。まだ新しいと思いましたが2005年の作品。この映画が公開されて間もない頃、私は大阪にいました。高層ビルの外に出られる「空中庭園」という展望台に行ったからです。

 

この映画がビルに関係しているのかと思ったら全然関係してなく大阪にも関係ないと当時そんな事を思った事を記憶してます。

 

夫役の板尾創路。主人公に関連する重要な役所なんだろうけど存在感がない。ない事で逆に出している独特の存在感。決して主演を邪魔しない存在感は上手いなと思いました。

 

長女役の鈴木杏。あれ杏ちゃんってこんなんだっけ?って最初に思いました。

長男役の子は、最近は見かけませんが学園物でクラスの大勢の中の生徒一人でよく出てセリフが一言二言あったりしました。お上品なお澄まし顔が印象に残ってました。

 

で主演の小泉今日子はその家のお母さん役。家族の1人1人が問題や何かを抱えている。

それでも家族の中ではお母さんが中心となって隠し事の無いほのぼのとした家族を演じている。

それらを一番抱えているのが彼女なのかもしれない。同僚にも悟られないようにしている。

溜めて溜めていたのもがこぼれだす。上手く演じているなと思いました。

 

小泉今日子と同じくらいの存在感があったのが祖母役の大楠道代。

この女優さんはよく知りませんでした。最初、江波杏子かと思いました。観ていてなんか違うなと。

図太さや逞しさの中に寂しさを、ガサツな振舞いの中に粋を感じさせました。

 

この映画の原作となったのが角田光代。小説の方が映画以上に面白いかもと思いました。

彼女の作品は10年以上読んでませんが久々に読みたくなりました。