アサガオ 20年度種まき結果 交配の仕方は?
昨日までの2日間は煙霧。
遠くがぼーっとかすんでいるので水蒸気が多いのかなとと思っていたら、大気中に微粒子が舞っている状態とのことでした。
それが今日はだいぶ晴れたと思ったら今度はまあ強光!特に西日はじりじりと、午後からの屋外作業は出来るような状態ではありませんでした。何といっても命が大事です!
さて、ブログでアサガオの紹介をするようになって、だいぶ興味を持ってくださる方が増えました。
そして、交配にも挑戦したいというお問い合わせもありましたので、今回はその方法をご紹介します!あくまでも私なりのです(笑)。
開花したアサガオ。まずは記録をしていなければ記録をしましょう!
今であればスマホで簡単に撮影。品種名やその特徴を書きこんだラベルと一緒に花を写しておくと楽です。
左右から花弁をゆっくりと引っ張ると半分に裂けます。花粉を落とさないように慎重に!
めしべの先(柱頭)が黄色くなっているものは、受粉能力がほぼ無いので避けるようにします。
早い時間帯は花粉が出ていない時もありますので、そこも良く確認しましょう。時折、何らかの原因で花粉自体がない花もあります。
専門書では、蕾の段階で雄しべを除く作業(除雄)がありますが、私はやっておりません。
アサガオはその時の朝に咲いている花同士でしか交配出来ないのでその花の花粉も使いたいからです。
除雄しない為、すでに自家受粉している場合もありますが、その時は親株に回せばいいだけのこと。花粉を使うことを優先しています。
とにかく、完ぺきを狙う方は除雄を行ってください。
花から花弁と雄しべを外してめしべだけにします。
そこの他の株の花粉を付けます。
マスキングテープに花粉親の名前を油性ペンで書きます。
パンジー・ビオラ同様に付箋を使ったこともありました。これは通常の水やりでは大丈夫でしたが、大雨や台風などではちぎれたり、バラバラになることがあったのでマスキングテープに変えました。
パンジー・ビオラでは爆ぜるために採種の目安として交配日も書いていますが、こちらは爆ぜないので交配日の記入はしていません。
それを花柄に付けます。これで終了!簡単です!(笑)
別の株ですが、受粉がうまくいくと膨らんできます。
熟すまでに約1か月。全体が茶色を帯びてきたら採種します。
こちらも専門書では株に付けたままで完全乾燥後に採種と書かれていますが、そこまでに至らず全体が茶色を帯びてきた状態程度で採種しても発芽に問題にありません。
ダメだと黄色くなって落ちてしまいます。受粉がうまくいったかどうかは1週間もたたたないうちに判明します。
花の咲いた分だけ交配は可能ですが、熟すのに約1か月ですので、そこから換算するとぎりぎりで9月いっぱいかなと思います。
どのような形質がどのように伝わるのは実際にやってみて結果を見ていくしかありせん。
ですので、このブログを見てい頂けるといくらかの参考になるとは思います(笑)。
さて、今日一番のビックリはこの花!
お茶目
青斑並小葉葡萄鼠曜白、毛無。(恋しぐれチョコ×キキョウローズ)の後代です。2代続けて茶曜白が出たのでこの名前を付けて本格的に選抜を始めたのですが、茶色が葡萄鼠(くすんだ赤紫)に・・・。まあ、こんなこともあるんだなといい勉強になりました。
3株あるのですが、その最後の1株がこのような八重咲きに!
交配のために花弁を開いてみると、
雄しべの先端が筒状の花弁になっているのがお分かりでしょうか?
「鳥甲(とりかぶと)」と言われる変異で変化アサガオでは高レベルとされるものです。それが出現!私も実物を見るのは初めてです!
キキョウ咲きから八重咲きは来ているようですが、まさか鳥甲が出るとはと今朝は興奮状態でした!(笑)
これが次代に引き継ぐことが出来たら、切れ弁の要素を入れたら、より大輪化できれば・・・。
一つの花からいろいろ膨らみます。ですから「やめられまへんな!」ってことになるんでしょうね!(笑)