アジサイの交配
昨日はジメジメ、今日は一気に晴れて30度超、もう真夏です!
って言うか、まだ6月ですよね。カレンダー見て、外見るとなんかすごい違和感があります。
さて、またまた病気が出ました、交配病。しばらく症状が治まっていたのですが再びアジサイの交配を始めちゃってます。
アジサイの交配って難しそうですが、難しいことはなくて、細かなだけです。とっても細かなだけ。
‘アマランサス’
という、てまり咲きの品種。この花弁に見えるのは実は萼片(装飾花)で、花粉は出ますが種子はできません。
で、本当の花(正常花:種のできる花)はどこにあるかというとその装飾花に隠れています。
てまり咲きは作業がしにくいので、装飾花は全部外していきます。
と、出てきましたね。萼片がついていないのが、種のできる正常花です。ちっちゃいですねえ~。
で、この花から花弁と雄しべを取り除いて行きます。
花弁は付け根の方をピンセットで挟んで軽くクリクリっと左右にひねると簡単に取れます。そして、葯を取り除きます。
ここがかなり細かな作業です。老眼鏡かけても見えない場合がありますが、それでもやっちゃう。
ね、かなり症状がひどいでしょう(笑)。
雄しべを取り除いた様子(雄除)。
こちらは‘ダンスパーティー’の正常花。
ガク咲きは中心部が正常花で、その八重咲きのタイプは葯がほとんどないので雄除の手間が省けます。
そして受粉。
アジサイ間ならなんでも交配出来そうですが、実はアジサイとヤマアジサイには親和性の関係があって、種ができるものそうでないものの組み合わせがあります。
でも、これはやってみないとわかりません。
受精がうまくいくとこうして膨らんできます。
パンジー・ビオラでは交配記録に付箋を使いますが、アジサイは熟すまでに5ヶ月程度かかりますのでそれだけ保つものを使います。
枯らさないようにすれば、葉っぱに書く事も可能です。
約5ヶ月後、蒴果は枯れて中から微細な種子が出てきます。
種子がこれまた小さいですが、春播きして一旦発芽すると成長は早く、ある程度の大きさになれば次年に開花を見ることができます。
こんな感じで病気が始まっています。ブログから感染するかもしれませんのでご注意を!!(笑)
なお、今週は忙しいので週末のブログの更新ができないかもしれません(涙)。