シランの自生
ゴールデンウィークも最終日。
本当に晴天に恵まれた日々でした。おかげさまで水枯れしやすいわ、種は爆ぜまくるわで「あはは・・・」と笑うしかない状況です(笑・汗)。
さて、実家の近くを歩き回っていたらシランが大規模に自生している場所を見つけましたので紹介しましょう。
だいぶ前にも別の場所を紹介したこと(http://ameblo.jp/pansy-tane/entry-10263298903.html )があるんですが、「民家の周辺や道路であったら自生とは違うんじゃないか?逸出じゃないのか?」とのご指摘を受けました。
逸出となるのかもしれませんが、とにかく人が植えたものではなくてひとりでに生えたことは確かです。
で、だいたい生える場所は決まっています。
それは、「開墾、または造成されて数年間放置、日向から半日陰で湿潤な場所」です。チガヤなどの雑草が一面に生えるようになるとその中に見られるようになります。
今回もそんな場所でした。でも規模が違います。なんで今まで気づかなかったのかが不思議です。
ね、すごい状況で生えているでしょう?もうびっくりです!!
で、気になるのが変わりものがないかどうか。
淡い色の個体。ほとんどの群落には白花が必ずあります。ここも同様!
しかしながら、これまでも完全な白花は全くなくて、どこかに薄くピンクが残ったものばかりです。あれば貴重ですね。
濃い目の個体もありました。
色の変化はどこでもあるので大して驚きません。ほかの変化、斑入りや三蝶咲きはないかと細かく観察しましたが、残念ながら皆無でした(涙)。
地主さんは保存に務められているようで、生えていた木が切り倒されていました。
シランは日陰のイメージがありますが、完全な日陰では枯れてしまうんです。
宮崎市の佐土原町にも大きな群落がありましたが、そこは木々が大きくなって消えてしまいました。
シランは植生移行の初期に生える植物、草刈や野焼きがされる「里山」の植物だと思います。ほんとにこんな丈夫なランはないですよね。