MIYAZAKI パンジー・ビオラ プロジェクト | ROKA BLOG

MIYAZAKI パンジー・ビオラ プロジェクト

平成の個人育種の大きな流れの発祥は宮崎。出来ることなら宮崎から全国へ販売、情報を発信していきたい。


鹿児島県の片山清美さんという無二のこだわりの生産者と「夢咲きヴィオラ」を始めることはできたが、口蹄疫で落ち込んだ宮崎のために宮崎のブリーダーと生産者一体となって何か出来る事はないだろうか・・・。


これが常々思っていたことでした。それが今回、急に進展。

県の担当者が中に入ってブリーダーと生産者を結び付ける場を設けてくださいました。

9月8日、県庁本館内の会議室。県庁の本館(知事室のある皆さんよくご存じの建物)は、小学校の見学以来ですよ。「知事に合わないかなぁ・・・」知事室の近くを通って気分は観光客です。


さて、パンジー・ビオラ研究会 第1回目。(写真は園田絵美さん、一部編集しています)


高鍋と小林の生産者の方11名が参加して下さいました。(高鍋は以前紹介した高鍋大師、湿原のある地域)

ROKA BLOG-パンジー・ビオラ研究会


この研究会の趣旨は

「育種家の存在を県内生産者に知ってもらい、有志を集めその育成品を生産・販売、ターゲット(マニア等・エンドユーザー)を絞った販売につなげることで頭打ちになっている生産者側の現状を打破するきっかけにする、最終的にエンドユーザー・育種・生産をする面々皆が利を得る・・・」

というもの。

ROKA BLOG-パンジー・ビオラ研究会
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高鍋の生産者の方がたはホームセンターへの納品が主とのこと。「厳しい規格が有って工業製品を作っているような感じ。できれば“花”を作ってみたい」という言葉が印象的でした。


小林の生産者は若手の方がた。どちらも生産されているのは市販の品種ばかりです。


個人育種の方々の現状もあまりご存じない様子でしたので、パンジー・ビオラの改良の歴史と個人育種家の活躍等を話させていただきました。また、オリジナルの長所、短所も。

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今年は、まず個人育種家の作品と自家採種の種がどんな性質のものかを知っていただくために、サンプルの種子を配布して播いていただくことになりました。特徴的なものがいいだろうということで、極々小輪系やバニー系などを主にチョイス。


花が咲いた時点で現地での検討会を行い、今後の流れを決める事となります。

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小林の生産者の方の中には独自の販売ルートを持っていらっしゃる方もあり、サンプル出荷もやってみようとの話も出ました。


参加して下さった生産者の方の想いは同じです。研究会趣旨にもありましたが「現状を打破したい」との強い気持ち。当たり前のことですが、アクションを起こさなければ現状は打破出きません。


特に高鍋の方がたにとっては今までの品種とは性質も作りも対極にあるものです。そのあまりのギャップに悩まれるかもしれませんが、作ってみてください。そういう世界があるがあるということだけでも経験です。


私の作った品種がそのきっかけになればいいし、口蹄疫からの復興のためにも宮崎から全国へ感謝と元気を届けたい!でも、苗が無いとこればかりは始まらない話です。大変かもしれないけれど作ってほしい。良い苗を作ってもらえればその展開はできるんです。


コオロギノブコさんは今回初めてFAJに出荷の予定。そのルートに続くことも可能かもしれません。皆さんよろしくお願いします。


ちなみに今回、ご尽力頂いた県庁の担当者お二人のブログがありますのでご紹介します。


ペロの花日記 http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/256444/214868


宮崎花BLOG http://mzhana.exblog.jp/


さて、会議も終わった夕方。花ろまんhttp://www.hanaroman.jp/index.htm さんから久しぶりの電話。


内容は「金撫子とハッピーティアを少量限定で園芸ガイドの通販で扱いたい」とのこと。さっそく、片山さんと川口オーナーの承諾を得てOKの返事をしました。


実現すれば世界初の切れ弁咲きビオラが多くの皆さんの目に触れることになります。

これをきっかけに夢咲きヴィオラ(金撫子、作っていますよ!)、MIYAZAKI パンジー・ビオラ プロジェクトがより進展したらいいですね。


パンジー・ビオラのことが重なった不思議な1日。後でカレンダー見たら「友引」でした。