私のコーソン系5
再び、コーソン系です。
今回、とても忙しかったのは実はこのコーソン系の整理もあったからです。
播くたびに、変化していく。そのため整理が面倒臭くてしばらくお休みしていました。
でも、そろそろ種の更新の時期。本腰入れてやろうと播いたところに、展示会。ホント、アップアップの状態でした。写真も撮って、花の特徴も何とか記録はしましたが、まだ整理の途中です。
なんとか整理がついたものからご紹介します。
私のコーソン系は大まかに分けると、コーソンさんのオリジナルからの維持選抜のコーソンst(ストレイン)と、コーソンさんのオリジナル系統を母株に私のオリジナル品種や市販品を交配したコーソンhy (ハイブリッド)に分けられます。
コーソンstは、原種タイプ、園芸種タイプとその中間型に分かれます。
自然交雑分は、主にコーソンhyに入れています。
で、今回はコーソンstの原種タイプです。
実は、私は実際の自生している場面を見たことがありません、文献の写真やインターネットの画像などだけ。明らかに原種として育てたことがあるのは、アルベンシス、トリカラー、コルシカ、カルカラータ、アエトリカのみです。
それらの持つ総合的な「雰囲気」からそう判断し分けているだけですので、この原種と言うのはあくまでも私のイメージです。
また、これらの原種タイプは代を重ねる過程で分離してきたもので、いただいた種から育苗した当初には全くなかったものです(宿根ビオラのような園芸種タイプばかりでした)。
コーソンst原種イエロー。
№.1のブロッチは当初なかった形質で、他コーソン系にもほとんど見られないので疑問点も残りますが、草姿の雰囲気から原種タイプに入れ込みました。その後の検証は必要でしょうね。
№.3の覆輪ぼかしは当初の花にもあった形質で、他にも多く出現しています。
コーソンst原種イエロー丸弁。
草姿がよく伸びます。形質的にまとまってきています。文献と比較してみると花型はアルタイカに近いかなとも思いますが、本当のところは分かりません。
コーソンst原種イエローパープルぼかし。
ここまで来ると、花だけでああ原種っぽいなと思うでしょう?
雪玉のようなコチョウラン咲きもこの遺伝子から派生しているのでしょう。
コーソンst原種パープル。
濃淡があります。パープルはフェイスみたいな色目になる傾向があります。
コーソンst原種バイカラー。
上弁ブルーの濃淡、ブルーからベンダーの変異。側唇弁は白~レモンイエローの変異があります。細かく分けられないことはないですが、今回はこのひとくくりにしています。
コーソンst原種ブルー。
これも、原種っぽいでしょう。濃淡、バイカラーの変異があります。
コーソンst原種ホワイト。
何で白じゃないのも入れてしまったのだろうと、自分で理解に苦しみます。改めて分け直します。
コーソンst原種A。
どう分けていいのか分からないものもあります。ひとまずAとしてみました。この1群は小輪で細弁、草姿もやや細長い葉で株が乱れます。何か原種のような感じもしますが、これまた分かりません。選抜を進めると野草的ないいものになるような気がします。
コーソンst原種ホーン。
(№.11のみが大きい画像ですがこれは処理の都合でこうなっているだけで、他意はありません)
前出の‘ホーンホワイト’はこの系統からの選抜です。
このような花型の原種にはコルヌータがあります。その血が強く出ているように感じますが、これまた本当のところは分かりません。
とても細い糸が撚り合わさって(太い)糸ができている。その糸(園芸種)がほつれほどけていく。一体何本の糸でその糸は出来ているのでしょうか。そのほつれを繋いだり、結んだり、さらにほどいたり・・・・、そんな感じでコーソン系を維持しています。
*今回、特別にこのコーソン系原種タイプのホーンの種子を配布します。
ただし、今回は東国原知事ではありませんが条件があります。それは、苗かセルフ種子を返却していただくこと。苗は1~2株程度、種子は50~60粒程度(3~5蒴果)です。
条件を遂行してくださった方には、交配に使うことは当然ながら、選抜して販売してもいいという特別許可もいたします。
興味のある方はどうぞ70円切手を添えて申し込みください。申込先は前回と同じです。
なお、系統番号の指定はできません。まだ、固定はしていないので、いろいろな形質が出ると思います。