ここは?


真っ白い天井が目に入ったとこで、聞きなれた声が側から聞こえた


「彩ちゃん!?優子さん、彩ちゃんが目を開けたよ」


次に目に入ってきたのは優子さんのとびっきりの笑顔


「お、彩、目が覚めたか」
「優子さん・・・みるきー?」


あ、そうか
自分、手首を噛まれてここに運ばれたんだった
そんで、凸凹コンビの医者に手術してもらったんだ


に、してもほんまやったんやな


「どうしたん?彩ちゃん」
「左手もう無いっていうのに、まだ感覚が残ってんねん。よくそんな話聞いてたけど、ほんまやなーと思ってな」


彩の視線は、なくなった左手を見つめていたが、すぐに顔をあげた

「みんなは?あ、それよりも先にあの凸凹コンビの医者にお礼を」
「あはは、凸凹コンビね、確かに。なぁ、彩、あのちっちゃい方、あたしに似ているか?みんなが姉妹、姉妹っていうけど、全然似てねーよな?うん、あたしの方が可愛い」


優子さんがそんな事言った直後、乱暴にあけられるドアから現れたのは


「ちょっと、まひるの方が可愛いに決まってるじゃん。バカなのあなた」
「でたなーでかい方~」
「あはは、すっかり仲良しになってるじゃないですか。お二人」
「「仲良くない!」」


「あ、あの~」


息ぴったりの二人の後ろから、ひょこっと顔を出した小さな人、


「あ、まひる先生や」
「あ、はい。名前覚えててくれたんですね。嬉しいです」
「ちょっとあんたも病人だからって、気安くまひるに声かけないでよね」
「はーい、気をつけまーす。あ、それよりも。ほんま、ありがとうございました。」
「うふふ、うん。それでね、手術の報告ね。手術はうまくいったよ。壊死した部分は切り取ったから大丈夫だと思うんだけどね」
「思うんだけど・・・なんですか?」
「うん、普通なら大丈夫なんだけど、優子さんから話を聞いて。それ歩く死体に噛まれたんだよね。だから、様子をみないと大丈夫なのかよくわかんないの。前例がないから」


「あ、そうか・・・そうやんな」


血液で感染してるならもうすでに、体にいきわたってしまってるだろう。壊死した部分を除いても、他の箇所が感染するかもしれないという不安か


「傷の具合もあるし、しばらくは安静にして様子をみよう。まゆの情報だと感染は2日で完全に広がるらしいから、2日すぎればお前は大丈夫だ。てか、絶対大丈夫だよ」


絶対大丈夫って言う優子さんの眉は情けないくらい下がってて、全然説得力ないですよって、笑いながら伝えると、「こ、これがあたしの特徴だ」って意味わからない言葉を言った


あと36時間か


1度は諦めた命


みんなからもらった命を、そう簡単に諦めてたまるか
自分は、絶対大丈夫や



◆◆◆


「あと6時間か」
「ん、そうやな~」
「なぁ、美優紀。もしもやで・・・もしも自分が死んだら」
「あほー、縁起でもないこと言うな」
「あはは。でも、ほんともし自分が、あの外にいるような怪物になったら・・・美優紀の手で死にたいねん」
「彩ちゃんは死なへん。。。でもそうなったら、約束守るから」
「うん、頼むな」
「うん」


「ねぇ、彩ちゃん?」
「ん?」
「好きやで」
「/////あほか」
「彩ちゃんは?私の事好き?」
「あのなぁ~好きでもない奴の為に、ぬいぐるみに命かける奴がどこにいるっちゅーねん」
「ねぇ、それって好きって言う意味?」
「あー、もうよう言わん」
「言って」
「言わん」
「言って」
「言わん」



◆◆ (優子、NANA) ◆◆


N:「・・・・なんなのよ、この会話」
優:「まったくだ。様子を見に来たのに、これじゃ部屋に入れないじゃないか」
N:「とか、いいながら、あんたニヤニヤと聞き耳立ててるくせに。欲求不満?」
優:「なんだとー、あたしには、ちゃーんと可愛い彼女がいるの!欲求満たされまくってるつーの」
N:「ほとんど、サルね」
優:「なにー。ん?ゴリラはいるけど・・・んな事より、てめー口悪すぎだぞ」
N:「てめーって言葉使うあなたの方が、口悪いんじゃないの?うるさいから閉じといて」
優:「くそーー、あー、もう二度とてめーと口きかねー」
N:「やったー」
優:「あーー、くそーーー」


◆◆(陽菜、まひる)


ま:「・・・・・」
陽:「・・・・・なにあの二人」
ま:「ですよね」
陽:「なんだかんだいって仲良しにしか見えないんですけど」
ま:「私もそう思います」
陽:「まひるも大変ね」
ま:「陽菜さんこそ」
  「「・・・・はぁ・・・・」」