~その後~



「村長~木村さん家の電気が、調子悪いそうだぞー」
「おう、わかった。佐江に言っておくよ」
「村長さん、うちの鶏が逃げたんだけど、見なかった?」
「見てねーよっ!」


あれから月日がたち、私はなぜか「たかみな」から「村長」と呼ばれるようになっていた


最初は大変だった


家の修繕

電気、水、食料の確保


だけど、みんなと力を合わせて、今は不自由を感じさせない生活をおくれている


電気に関しては、佐江が風力発電、水力発電を考えて、暗い夜を過ごすこともなくなった

食糧も各自で畑を耕し、各々野菜を作った
ここには、偉そうにふんぞり返る者などいない
争う事もない
平等に、助け合って生活している

みんな家族だ



「ねー、村長、遊ぼう~」
「おう、今日はなにして遊ぶか?」
「んーと、鬼ごっこ!」
「よっしゃー、私が鬼だぞー、逃げろ~」
「「「「わーーーーー」」」」」



一通り子供達と遊んだ後、みーちゃんとこに向かう


ここにきて、みーちゃんを中心に機械に強い奴らは、外部との交信をとるために電波を確保した
そして、NANA先生と、まひる先生。そして、二人の指導を受けて、入山と十夢は医師として頑張っている。


そうそう、新しい命も誕生したんだ



「みにゃみぃ~」
「お、優菜~今日も可愛いなぁ~。よーし、高い、高~い」


ちっちゃな優菜を抱え上げると、キャッキャと楽しそうな声をあげる


「たかみな、それ全然高くないから」
「ええやん、優菜喜んでるやろ」
「それより、あっちゃんの体調どう?つわりひどい感じなの?」
「いや、最近はだいぶ良くなってきたって。NANA先生が言うには順調らしい」
「たかみなが親になるって、なんかウケる~」
「なんでやねん」



優子と陽菜の間に出来た優菜は、2歳になる
ニッと笑った時にできるえくぼは、優子譲り



「あ~ワンワ~」
「あ、こら~優菜、走っちゃだめっ」


子犬を見つけた優菜は、にゃんにゃんを置いて走りだして行ってしまった


「もう、優菜はゆうちゃんにソックリ」


頬をふくらませて、そんな事を言うにゃんにゃん
でも、そのまなざしは、愛情でいっぱいだ




あれから2年、優子と田野は、いくら待っても姿を現さなかった

その現実に、にゃんにゃんはふさぎ込んでしまっていたんだけど
そんなにゃんにゃんを変えたのが、優菜の存在


優子がいなくても、二人で共に強く成長した
それに、麻里子様と才加が日替わりで、あの二人の面倒を見ている
にゃんにゃんは迷惑そうだけどね(笑)




やべっ、2人の事を思うと今でも涙が出てくるんだ
みーちゃんとこに着くまでに、涙をふかなきゃな



青い海に、真っ青な空
今日もいい天気だな



優子、見てるか?

お前が目指した場所は、とっても美しい場所だったぞ




※ こんなモヤっとしたままじゃ、終われません

  はい、次の1話でラストです