己斐の巻 其の三? | 悩めるアウトロー社長ライダー!

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広島史記傅説 己斐の巻

勝手に連載してますが、今回は其の三です。



◇軍から感謝状を受く

汪政府樹立をもって、日中和平の柱としようとする”梅機関”の活躍と藍衣社系秘密結社から絶えずつけ狙われる汪精衛の防弾的役割をなす庄平の部下、七十六号組の活躍-汪精衛の客死-まで、筆を運ばさぬまま、今日出海氏の小説”海賊”はここで終わっている。

したがって、主人公岩木庄平のその後の活躍ぶりは、岩田幸雄氏の口から聞くほかないが、伝え聞くところによると、汪精衛の死後-日中和平の希望の綱が消えたあとの庄平は、その部下武装特工隊を指導して、日本海軍の手の届かない海上輸送に力を尽くし、軍需物資の収集、あるいは、満州から日本軍が使用する金塊の海上輸送に協力するなど、目立たないながらも陰の力として大きく軍の作戦に寄与、国家の目的に貢献していたということである。

そのため当時、海軍から感謝状を受けて現在氏の座右におかれ、国家社会への奉仕という氏の信念を自ら励ます資料として揚げているとのことである。

小説”海賊”の題名も氏の決死的の海上輸送活動を、昔瀬戸内海で活躍した村上水軍、さらに南シナ海を渡った八幡船(ばはんせん)になぞらえたもので、軍の指令に基づく国家活動と本質的に異なっていることはいうまでもない。