みなさんは、Linuxという言葉を聞いたことがありますか?
Linuxはネット上で無料で公開されているOSです。
Linuxは1991年に、当時フィンランドに住む大学院生だったLinus Torvalds(リーナス・トーバルズ)さん1人によって開発がはじめられ、その後世界中の多くの有志の協力のもとに改良が重ねられ、スマートフォン、パソコン、業務用の大型コンピュータ向けに今でも進化し続けているOSです。
最近は、本屋さんのパソコンの書籍コーナーでもLinux関連の本をだいぶ見かけるようになってきましたし、コンビニの本のコーナーにもあったりします。
WindowsXPのサポート切れ(2014年4月9日)が目前に迫っているので、無料のOSであるLiniuxに興味を持たれている方も多いのではないでしょうか。
ところが、このLinuxというもの、見た目はWindowsと似てる部分もありますが、中身はかなり違います 。
「似て非なるもの」といいますが、まさしくそんな感じです。
最近のLiniuxは操作性に関していえば、Windowsと遜色ありません。
かえって操作性のよい部分もあります。
そして安定性という面からいっても、Windowsよりも勝っているのではないかと私は思っています。
ただ、パソコンに詳しくない人にとっては、まだまだ敷居が高いのも事実。
雑誌の記事を読んでインストールしてみたけど、わからないことだらけで使いこなせなかったという人も多いのではないかと思います。
WindowsとLinuxの違いは、 Windowsは有料のOS、Linuxは無料のOS。
Windowsは各種サポートがあるが、Linuxには基本的にサポートがない。
Windowsはマイクロソフトの製品のみしか存在しないが、Linuxは数多くの種類があって、それぞれ特徴がある。
Windowsは著作権に守られているので改良や改変は違法行為、Linuxはだれでも自由に使用し、修正し、配布することができる。
※誰でも自由にとはいっても、勝手にという意味ではなく、GPL(GNU General Public Licence )というライセンスに従うことが求められている。
スマホのOSであるAndroidは、LinuixをベースにしてGoogleがスマホ用のOSとして世に出したもの。
Windowsには対応した周辺機器が多数あり、周辺機器にWindows用のデバイスドライバやユーティリティが収録されたCDやDVDのディスクが添付されているが、Linux用のものが添付されているのは、私が知る限りにおいてはほとんど見かけない。
つまり、今まで使っていたプリンタやスキャナなどの周辺機器は使えなくなったり、使えたとしても機能が制限されたりすることもあり得るのです。
外付けのハードディスクやUSBメモリなどは、よほど特殊なものでないかぎりほぼ使えるでしょう。
あとは、基本的にはWindows用のアプリケーションは動きません。
動かすようにできる仕組みもあることはあるのですが、完全ではありません。
ただ、Windowes用のアプリケーションの代替えとなりえるアプリケーションが数多くネット上で無料で提供されています。
心配なのは、Windowsがプリインストールされていたパソコンに、Windowsを消して、うまくLinuxがインストールできるかどうかということでしょう。
正直言って、こればかりはやってみないとわからないというのが実状です。
パソコンによって、うまくいくものもありますし、インストールがうまくいかない場合や、インストールはできても一部の機能がうまく働かないなど、いろいろです。
私の家には古いパソコンが何台もあって、その中のWindowsXPとWindowsVistaがインストールされていたパソコンにLinuxをインストールしました。
Ubuntu Lubuntu CentOS LinuxMint Zorin KNOPPIX など、インストールしているLinuxの種類もパソコンごとに違います。
本当は同じ種類のLinuxで統一したかったのですが、うまくインストールできなかったり、いろんな不具合があったりして、結果的に何種類ものLinuxをインストールするということになってしまいました。
まぁ、いろんな種類のLinuxにふれて覚えるという意味では、結果オーライのような気もしますが。
Linuxを使ってみたいというあなたに、重要なアドバイスを。
それは、仕事で使うパソコンにはインストールしない方がよいということです。
仕事で使うには他の人とのデータのやりとりも当然発生するはずなので、ExcelやWordが使えないというのは問題ですし、不具合が起きたときには自分で対応することになるので、対応ができるまでパソコンが使えないということにもなるからです。
たとえば1台Windowsのパソコンがあって、もう1台古いパソコンがあるような場合は、古いパソコンにインストールしてみることはいいと思います。
マイクロソフトオフィスとほぼ互換性のある「Libre Office」というような無料のアプリケーションもあるので、ネットに繋いでサイトを見たり、メールが使え、表計算やワープロができればいいといような、個人的に使用したい方には選択肢のひとつになると思います。
できれば、友達や知り合いにパソコンに詳しい(できればLinuxを使ったことがある)人がいれば、何かトラブルがあった時には心強いですね。
WindowsXPのパソコンがあって、サポートも切れることだし、新しいパソコンを買った方や、買おうかなって思っている方、古いパソコンを捨てるのではなく、Linuxで再び活用してみませんか。
WindwsXPのサポート切れまであとわずか。
みなさんのパソコンの対応はお済みですか?
(注)本来Linuxとは、OSのカーネルと呼ばれる部分のことを言うらしいのですが、今回はデバイスドライバやアプリケーションなどをパッケージにしたインターネットで公開されているものを、Linuxと表現しています。