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死産で退院した時に、病院から一冊のパンフレットをもらいました。

8ページにわたり、死産・流産・様々な理由でお子さんを亡くされた方とその家族に向けて、心のことと体のことが書いてあります。


今日、ふとそのパンフレットのことを思い出し、手にしてみました。


退院した直後は、全く頭に入ってこなかった文字、理解できなかった文章。


今は少し落ち着いたのか、ちょっと理解できるようになってきました。



その中に「悲嘆のプロセス」というのがありました。


悲しみから立ち直る時にたどる過程だそうです。

必ずしも下の順番通りに経過するわけではなく、複数の段階が重なって現れることもあるそうです。

今のこの苦しみは、愛する赤ちゃんを亡くしたみんなが通る大切な過程だと、パンフレットに書いてありました。


今自分がどこにいるのか、今後はどのような過程を辿っていくのか、知っておくことで安心が出来るのかもしれません。




悲嘆のプロセス


アルフォンス・デーケンの12段階





(1)精神的打撲と麻痺

『何を言っているの?冗談?』
『頭のなかが真っ白だ』



私の場合:入院中

胎動がなく不安で救急診療をした4月11日(土)。
まさか心拍が停止しているとは思わなかったけど、ある程度の異常を感じて受診したせいか、心拍停止を言われた直後は、精神的打撲と麻痺は少なかったように思います。
その代わり、4日間の入院中にはこれが起こっていたような気がします。





(2)否認

『何かの間違いだ』
『悪い夢だ』



私の場合:心拍停止後~出産直前、たまに現在(1ヶ月後)

4月11日、医師に「心拍が停止してます」と言われた時からずっと「嘘」、「これは現実ではない」と思い続けていました。
実際にA総合病院では、救急診療をした医師、担当医、医局長と3人の医師にじっくりと話しを聞き、それでも「死亡した」ことが納得できずに、B病院を紹介してもらい診断をしてもらっています。
それでも「生まれてくるまでわからないでしょ!」と思っていました。
「否認」の状態は、長く続いたような気がします。
子宮内胎児死亡を宣告されてから1ヶ月経った今でも「もしかしたら嘘かも」と思うことがあります。





(3)パニック状態

『叫びたくなる』
『気持ちが落ち着かない』



私の場合:心拍停止後~現在(1ヶ月後)

これも「心拍停止」を言われてからすぐに起こりました。
大声を出してわんわん泣きました。
今だって本当はそうしたい。
だけど耳鼻の関係で出来ず、とても辛い。
それでも深夜になると気持ちが落ち着かずに、涙が溢れてきます。
どうしてそうなるのかわからない。
理屈ではどうにもならないんです。





(4)怒りと不当感

『なんで私の赤ちゃんだけ』
『神様は意地悪だ』



私の場合:心拍停止後~出産までの間

これも、子宮内胎児死亡宣告~出産までの間に思ったことがあります。
その期間の一瞬しか思わなかったかもしれません。





(5)敵意と恨み

『◯◯のせいだ』


私の場合:退院後~現在

退院後(子宮内胎児死亡を言われたから2週間後くらい)によく思いました。
夫の恩師が、私が妊娠中に夫のことを冗談で「運が悪い」と発言したからだ!とか。
頭のどこかでは「そんなことないのでは」と思う気持ちもありますが、それとは別に「運が悪い」と言われたことで、暗示がかかったのかもしれない、縁起が悪くなってしまったのかもしれないと思うのです。
また、妊娠を知らせていなかった友人からも、妊娠中に縁起の悪いことを言われました。
それで暗示にかけられたのかもしれない!と思うこともあります。
子宮内胎児死亡宣告から1ヶ月経った今でもこのことはモヤモヤがとれず、理屈とは別に感情的には許せていません。





(6)罪悪感

『あんなことをしなければ』
『~してあげればよかった』



私の場合:まだ(?)なし

私が最も恐れているのが「罪悪感」です。
これにとりつかれてしまったら私は立ち直れないかもしれない。
これだけは思いたくない、と必死にあがいています。
ということで現時点では殆ど感じていません。





(7)空想形成

『生きているかのように振る舞う』
『おむつを買ってこなくっちゃ』



私の場合:出産後~現在(1ヶ月後)

出産後はそうだったかもしれません。
小さなぱんぽこに、赤ちゃんの好きな音楽を聞かせてあげて、話しかける。
見る度に表情の違うぱんぽこ。
私だけではなく夫も感じていました。
だから出産してから一緒に過ごした4日間、「今日は穏やかな顔をしているね」「大変!泣いてる!」と一喜一憂していました。
勿論普通に話しかけていました。

骨壷に入った今でも、私は「今日のぱんぽこは楽しそうにしている」とか、「ぱんぽこが泣いている!あやさなくっちゃ!」ということを感じます。
ちゃんと話しかけるし、常に気にかけている。
昨日も夫に「今日のぱんぽこは楽しそうだったよ」と言ったら、「どこで楽しそうとかわかるの?」と聞かれました。
「わからない?」と聞いたら「なんとなくわかる」と言われ、「それ」と答えました。
これって『空想形成』なの?
親だからわかると思っているんです。
でも第三者的に見ると、『空想形成』に入ってしまうものなんでしょうか?
もしそうなら、今の私は最もこの段階が強く出ているのかもしれません。
空想とは思っていませんが。





(8)孤独と抑うつ

『どうせ私なんか』
『もう笑うことができない』



私の場合:まだ(?)なし

これはまだ(?)ありません。





(9)精神的混乱と無関心

『もうどうしたらいいか分からない』


私の場合:心拍停止後~現在(1ヶ月後)

心拍停止から1ヶ月経った現時点で、精神的混乱もしてるし、これまで関心のあったことにも無関心です。





(10)あきらめ・受容

『これがこの子の運命だったのかな』


私の場合:まだ(?)なし

現時点ではそんなことちっとも思わない、思えない。





(11)新しい希望・ユーモアと笑いの再発見

『きっとまた、この子は私たちの所に戻ってきてくれる』


私の場合:心拍停止2日後~

「私たちの所に戻ってきてくれる」、これは当初から思っています。
でも最近はその思いが弱くなっているような気もします。
なんというか、骨壷とはいえここにいるのに、この子はここにいるのに、といった思いが強いからのような気がします。





(12)立ち直りの段階・新しいアイデンティティの誕生

『この子も含めて幸せになろう。私たちのもとに来てくれてありがとう』


私の場合:まだ(?)ない

「私たちのもとに来てくれてありがとう」はずっと思っています。
でもきっと立ち直りの段階だからではないと思います。


(出典:カラダとココロのこれから)


ということで子宮内胎児死亡を言われてから1ヶ月と2日経った私の場合は、

(3)パニック状態

(5)敵意と恨み

(7)空想形成


の状態で、最も強いのが(7)ではないかと思います。

でも繰り返しますが、私の中では「空想」ではく、母親だから例え遺骨だろうとぱんぽこの様子がわかると思っているんですが。

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