妊娠、出産を経験したけど経験したこと以上に経験してナイことのほうが沢山ある。
養子縁組の方と出会いそう思った。
養子縁組だと出産していないから、会話が新鮮で…
産後、3ヶ月のママさんのお腹を見て「妊娠してる?!」って聞いていてなんだか微笑ましかった。
確かに私も出産前は、産後はお腹がへこむと思っていたから、産後のお腹がまだ出てる自分を思い出した。
「しゃっくりもこんなに長くするんですね」って聞かれたけど、思い返せばお腹の中でもしゃっくりしていたから私の中では当たり前になっていた。
母乳も勿論出ないから「母乳の世界って?」という感じなのかもしれない。
出産後の私には当たり前な話だけど…
出産経験前の私も同じような感じに思っていたのが懐かしい。
そして自分もそうだ。予定帝王切開だったから、陣痛も経腟分娩も経験できなかった。
前に助産院の方に帝王切開だと癒着があったり、自力で出産した感覚ないし、次は自然分娩で!逆子も治せるからって「自然分娩至上主義」みたいに言われて居づらくなったけど…
でも、体験したくなかったけど「あっちがわの世界はどうだったんだろ?」と思う。
そして、私の経験は…
私にしかできなかった少数派の経験を大事にしないと。息子がNICUにいたこと。循環器の手術したこと。それも私の産後直後に。
普通に元気に生まれ育ったならこんな経験できない。
同じように養子縁組さんも、養子縁組になれる「御縁」がないと親子になれないし、正式に親子になるためには家裁やお相手(生みの親)と色々手続きをしなければならない。
だけれども、それもかけがえのない経験だ。
私自身のことを「かけがえのない経験」と呼ぶならば、一人一人の子を持つ親は、みんな「かけがえのない経験」をしているんだな。
みんなそれぞれのストーリーがある。