小児科医にダウン症の話を聞けたので、夫に話をした。

黙って聞いてくれて、一通り話終えた後・・・

「どうしたら良いかな~」と涙をこらえながら言った。

私も涙がポロリと出てきた。


私が「小さい頃は良いけど、大人になった時が心配で可哀想・・・そこで中絶するというのにも心が揺らいだ。中絶して、また次の凍結胚があるからまた不妊治療できるけど、でも、不妊治療して何回か染色体異常で着床しなくて、やっとここまで育った。もしかしたら凍結胚の中でもここまで育つのはないのかも知れない。奇跡なのかも知れない」

夫はそれを聞いて泣きながら

「もう、ぱん子には負担はかけたくない。今までも色々と無理させて、俺は子供が欲しいなんて言わなきゃ良かった。これからは俺達の幸せの為に生きても良いんじゃないか?」

「いや、私だって子供が欲しいから頑張ってこられた。嫌ならやらないよ。」

・・・でも、私たちの幸せってなんだろう?


・・・私の思い描いた小さな幸せは、近くの公園にベビーカーで我が子を連れて歩く。家庭菜園で一緒に野菜を収穫する。

それくらいならダウン症の子でも一緒にできると思う。


きっと、大きな期待はできないのかな。

私達がいずれ歳をとって、面倒をみてもらう。

70.80代になったとき30歳位になった子を頼れたらいいけど、例えばその頃のハイテクな情報を教えてくれるとか・・・

私達が親にしてることは、ダウン症の子からはないのかな。


それ以上に面倒をみなきゃいけないか・・・

私達が認知症や身体不自由になったら面倒みれない。高齢の親だから10年以上他の親より早くサヨナラしなきゃいけない。自立してもらわなきゃいけない。

20歳で自立してくれたら良いけど、無理な気がする。


色々と考えて、出産や育児に関する意気込みが段々意気消沈していって・・・子供のいない人生のほうが楽なのかな。という気にもなる。

でも、人生がこの先何もなくつまらなくなるような気がする。


夫と二人で泣いたけど、まだ答えが出ない。