ちんすこう(金楚糕、きんそう糕)は、沖縄県
の伝統料理
・菓子
の1つである。琉球王国
時代から作られており、小麦粉、砂糖、ラードを使った焼き菓子。沖縄の土産
品として有名であり、土産店で箱詰めにして売っている。
来歴
琉球王国
の後期に、包丁役(台所奉行)であった者達が中国菓子と日本菓子を学び、琉球独自の菓子として作り上げたもの。
廃藩置県後、尚コウ、尚育王
、尚泰王
の三代に包丁役(台所奉行)として仕えていた新垣筑登之淑規や新垣淑康から琉球菓子の作り方を伝授されたのが四世新垣淑扶である。明治41年に沖縄初の菓子司として新垣菓子店を興し、今日の「ちんすこう」を販売する。 もともとは中国
南部で作られていた、小麦粉、砂糖、ラードをこねて蒸したカステラ
のような蒸し菓子であったが、沖縄の気候、原料に合わせてアレンジされ、新垣淑扶がレンガ釜で焼いたことから現在のような焼き菓子に変わり、素材も米
の粉から小麦粉
へと変化している。
元来は琉球王国
の王族
や貴族
のみが、祝い事などの時に食べることの出来るものとして珍重されていた。
お馴染みギザギザ型の外見も戦前は菊型だったが、戦後に米軍
食堂向け用クッキー抜型を二次利用することにより編み出されたものらしい。
ちんすこうショコラ
チョコレート
でコーティングしたものである。コーティングするチョコレートは甘さを抑えている。1996年
に宜野湾市
のファッションキャンディという業者が考案したものである。
ちんすこうは焼菓子であり、食べるときに欠片がこぼれたり、独特の粉っぽさを持つ欠点があった。ちんすこうショコラはこの欠点をも解消したため、ファッションキャンディだけでなく他業者にも広まり、地元スーパー等にも普通に置かれるようになった。また、現在はホワイトチョコレートなどのちんすこうショコラも発売されている。
沖縄ではポピュラーであるものの、旅行者は伝統的なちんすこうを選ぶ傾向にあるため本土ではあまりなじみがなかったが、沖縄県人の手土産や知花くらら
がマスコミで紹介したことなどにより、近年になって知名度は上昇しつつある。
その他の亜種
ちんすこうショコラの成功により、最近は味のバリエーションが広がる傾向にある。チーズ
味、紅芋
味、パイナップル
味や塩
味など、多岐にわたる味のちんすこうが発売されている。
また、戦後の定番である細長い形状にこだわらず、球形や花をかたどったちんすこうなども発売されている。 形状が男性のシンボルで、子宝祈願という付加価値をつけた「子宝ちんこすこう
」。シーサーの形をした「サクサクちんすこう」なども存在する。
レシピ
ちんすこうは簡単な材料で作ることの出来る焼き菓子であり、自宅で作ることも充分に可能。ここでは簡単な作り方を紹介する。ただしあくまで参考であり、最初は少ない分量で試すことをお薦めする。
大きさにもよるが、分量はおよそ20個分~
- ラード
、もしくはショートニング
(100g)を常温に戻し、ボウルに入れて薄力粉(200g強)をふるってクリーム状になるまでよく混ぜ合わせる
- 1に砂糖(上白糖
または三温糖
100g)を入れ、さっくりと混ぜ合わせる。この際にダマにならないよう注意する。
- 整形してオーブン(170℃で15~17分)で焼く。
通常の砂糖の代わりに黒糖
を用いても面白い。また抹茶
などを入れると一風変わった味が楽しめる。 風味が重いと感じた場合はラード(ショートニング)と砂糖の量を減らすとよい。