食パン(しょくぱん)とは、四角い型で焼かれたパン のこと。1斤(きん)、2斤……と数えるが、これは尺貫法 の斤 から派生した「英斤」(120匁 =450グラム)に由来する。ただし、パンの重量を均一に製造するのは困難であるため、1斤の重さは350~400グラムとするのが一般的であり、公正競争規約では340グラム以上と定められている。
日本ではサンドイッチ を食べる連合国占領地の駐留兵士へのニーズから8枚切りにスライスした状態で食パンが売られるのが一般的となったが、その後食パンの食感が日本人好みに調整されるにつれ、その厚さは地域によってまちまちとなり、主に近畿 地方ではトースト にして食べるのに適した6枚切りや4枚切りなどの厚切りが定着した。また、5枚切りという他の地方であまり見ない切り方もある。食パンの発祥国、イギリス では日本の8枚切りよりさらに薄いものが一般的である。 また、アンパンマン に登場する、しょくぱんまん のモデルとなっている。
食パンの、焼かれて茶色く固く変質した周辺部分は俗に「パンの耳」と呼ばれ、店によってはスライス後にこの部分だけを集めて袋詰にし、安価で販売していることもある。
美術
の世界では、食パンは古くからデッサン
の道具である。木炭デッサンにおいて、消しゴム
は硬すぎて紙を傷めるため使えず、やわらかくて油分の少ない食パンを代わりに使っている。
この時に使うパンを「消しパン」と呼び、それと区別するために食べるパンを「食パン」と呼ぶようになった、という説がある。しかし現在ではこれは俗説とされ、明治
初期に外国人の「主食
用のパン」であることを表すために定着したというのが一般的である。