可愛い可愛い『チビぎゃんぐ3人組』へ。




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今年の元旦1月1日に閉店を発表する前。

年末のある日。


もう今は
独立して家を出た娘たちと息子
通称『チビぎゃんぐ3人組』と店長と隊長、

家族5人がその日は全員集合したので

店長がお店を閉店することを話しました。




子供たちは
反対や質問攻めをすることなく


店長が話すここまでの決断と
これからの野望を

黙って

ずっと

聞いていました。





もう彼らも立派な社会人なので
小さかった頃とは違い
しっかりと店長の思いを理解して

やりたいようにやればいいと

応援の言葉もくれました。



長女の『ぎゃん』が小6になる頃

お店の造作をお願いする業者さんを決めるために
何社か回ったのですが

一緒に付いて回っていた『ぎゃん』は


“会社で働いてればお給料をもらえるのに
なんでわざわざ大変な思いをするんだろう。”



そう思っていたそうです。



まだまだ個人事業主というものが
どういうものかわかっていなかったとは言え

何社も回って
いつもの仕事ではないことで
忙しく動き回っていて

しまいには
両親が目の前で口論を始めて。

ケンカではなく方向性の擦り合わせで
口論になってただけで。

でも、子供の目から見たらケンカ以外の何ものでもなかったんですよね。



そんな思いをさせていながらも


お店を出すと決断したのは
ただ一つでした。




『子供たち3人を全力で守り、育てる。』




それなのに。


オープンした矢先に

東関東大震災があり、

計画停電。

店長父の入院。

コロナ。


大きな波がいくつも襲ってきました。




そんな波と闘いながら


中学、高校と進んだ子供たちが
やりたいことを見つけ
なんの心配もなく全力でやれるように



昼夜問わず無休で働いてきました。



子供たちのイベントには行かずに
とにかく売上を上げれば
子供たちにもやりたいことをやらせてあげられて

生活も楽になる
仕事も楽になる

そう思ってました。


というか、

そう信じて邁進していました。




今になってわかることたくさんあります。


子供たちも本当の本当はどう思ってたのか。



お店を閉めると聞いて

後日に
『ぎゃん』がポツリポツリと話してくれました。



子供はよく見てます。

親が思ってる以上に。

本能で感じとります。




それでも。



閉店を明日に迎えた今は


自分達の大切な人や友人、先輩を連れてきたいと
思ってもらえるような

自慢にできるお店になったのだと


そこまでになれたのだと

店長と二人で安堵しています。




チラシの作成や
写真、動画の修正を
一手に引き受けてくれる『チビ』。


とにかく、店長の料理を食べてもらいたい人を
連れて来まくる『ぎゃん』。


お店が閉店になるからと
手伝いに来てくれる『ぐ~』。



それぞれがそれぞれ
お店がなくなってしまうことを
寂しいと感じてくれて嬉しい。



頑張ってきた甲斐があったってもんです。




次女のお友達がランチに来てくれて
写真を撮ってくれました。


店長の幸せそうで嬉しそうな顔が
全てを物語っています。



子供だった子供たち
今までありがとう。



大人になった子供たち
これからもよろしくね。





隊長.