先日のブログで書いた"八支則"

「八支則はいずれも同等に大切である」

という事を念頭に、まずは最初の一支"ヤマ"

ヤマ(禁戒)…してはならないこと

・アヒンサー(非暴力)
・サティヤ(正直)
・アスティヤ(不盗)
・ブラフマチャリヤ(禁欲)
・アパリグラハ(不貧)

読んで字のごとく
"道徳的なことを守りなさい"という事です

アヒンサー "苦痛を引き起こさないこと"

サンスクリット語で「ア」は否定を表します。
「ヒンサー」は苦痛を引き起こすこと

他人に対してはもちろん自分自身に対しても。
人間以外の生物や植物、物に対して。
手をあげるなどもってのほか。
言葉の暴力も苦痛を引き起こす。

サティヤ "嘘をつかない"

嘘をつけば、他人を傷付けます。
1つの嘘を守る為にどんどん嘘をつく。
一番傷付くのは自分。
正直である事に不都合が生じるならば
沈黙を守るべきである。

アスティヤ "盗まないこと"

他人の物を盗まない。
他人のお金を盗まない。
他人の時間を盗まない。
他人の考えを盗まない。
他人の自由を盗まない。etc…
持てるものだけで満足し貪欲とは無縁であれ。

ブラフマチャリヤ "節制禁欲"

独身生活を確立することで
エネルギーを保存する。
人生の良き伴侶を持つまでは
できるだけ多くのエネルギーを貯めておく。
セックスは適切に
婚姻関係の中でのみ行なう。

アパリグラハ "貪らないこと"

貪る(むさぼる)
…飽きることなく欲しがる。

欲望こそが苦痛を引き起こす。
欲望から解放された心は穏やかで明晰である。


インストラクターになりたての頃
"いち早く身体を柔らかくしたい"
という欲望が生まれ
身体を痛め付けるように
ストレッチを行なっていました。
実際に股関節を痛め、焦りを感じる日々…

ある時、インストラクターとしてのプライド・見栄を張っていた事に気が付きます。

「今の自分の限界はここまで。仕方ない!」

自分自身に正直でいること
そして一瞬一瞬身体と向き合う事にしました。

もう少し伸ばしたら?
この方向は?

身体は"感覚"というツールを使って
返事をしてくれる。

そしてみるみるうちに
身体が柔らかくなっていったのです。

"自分と向き合う"
の意味を理解した瞬間でした。

今でも、苦手なアサナを練習する時
この事を思い出しながら
練習するようにしています。

ヨガやストレッチを続けているけど
なかなか身体が柔らかくならない…
とお悩みを抱えている方

心の在り方を変えてみる
必要があるかもしれませんね