マルタ・シチリアの旅(その1) | 青筋番長 おぴんぴんブログ(シャワールームで捕まえて)

マルタ・シチリアの旅(その1)


♛ 2023年 6月 10日 ~ 22日♛
マルタ・シチリア
♛ (その1) ♛




2023年6月
マルタ島・シチリア島へ

行って来ました。

かの地へ行くのは初めてでありました。



↑図に記されたピンク色の部分が
今までに訪問した国

少し濃いラインがその時辿った道程です。

まさに点と線

2010年から始めた
「ヨーロッパ行きたいところ旅行」も

こんだけかかって
行けたのはまだ、たったのこれだけ。

氏ぬまでに
行きたいところ全部行けるかな?



↑画面下部
さらに濃い色で塗りつぶしてあるのが
今回行った
マルタとシチリアであります。



【 島のサイズ感 】



↑シチリアは
日本の九州と四国の間ぐらいのサイズ
(結構大きい)

図左がシチリア島で
図右が同縮尺の九州と四国になります。



マルタ島は
ほんとうに小さな島でした。




↑持ってく手荷物はこんな感じ。

「では出発です」




ターキッシュ・エアライン
21:55 羽田発=イスタンブール行きに

搭乗しました。




海岸線を縁取って 都会は輝く



松任谷由実さんの名曲

「消灯飛行」の始まりであります。




信州を通る手前辺りで




ご飯になりました。




トルコはイスラム教の国ですが
酒が大丈夫な国です。




酒が禁止の国の飛行機でも

入国するまでは国外になるので
大体お酒はもらえます。




ご飯を食い終わった頃
パーサーが赤いポーチをくれました。




歯ブラシとかアイマスクとか
客が使いそうな小物が入ってました。

トルコ航空は
エコノミー客にもこうゆうの配るんですね?



今は戦争で
北極圏を通るルートが使えないので

ヨーロッパ方面には
皆んなヒマラヤの南を回って行きますが

どうせそうならと
少し値打ちな中東の航空会社を選ぶ人も
多いのではないでしょうか?

(だから儲かってるんでしょうね)



疲れてたので
この赤いポーチを握ったまま爆睡…




目が覚めると
もう黒海の南岸まで来てました。

北岸は主戦場のウクライナとクリミア半島
ちょうどドンパチやってる最中
なのかな?

こわい、こわい。




ここでまた
ご飯の時間になりました。

ターキッシュ・エアラインの飯は
どれ食っても美味かったです。




食い終わった頃
イスタンブールの町が見えて来ました。

まだ(現地時間)午前4時過ぎでした。




イスタンブールの夜景(朝景?)
綺麗ですね。

私の好きな町なんでざっと紹介すると↓




ピンクで囲った範囲が

東ローマ帝国の首都だった頃の
コンスタンチノープル

右端にはテオドシウスの城壁
そのまんま残されてます。

左端の岬の先端には
トプカプ宮殿とアヤソフィア

手前の入江が「金角湾」で
それとT字に交わって左右に伸びているのが
ボスポラス海峡

右手上方(南)には
マルマラ海が広がっています。




ボスポラス海峡を挟んで

東側(画面では上)は
アッヂャ・サイド(アジア側)

西側(画面では下)が
ユロ・サイド(ヨーロッパ側)

と呼ばれています。




イスタンブール国際空港に
ようやく到着です。




ここでトランジットの時間を待ちます。




最近、拡張工事が完了し
また一回りデカくなったイスタンブール空港




早朝なのでまだ人は少ない様子でした。




ショッピングモールの
ハイブランドのショップの派手な照明




美しいイスタンブールの風景が
映し出されてました。




みやげものコーナー




アラブの人は

キラキラ光ってて安っぽい物を作る天才
ですね。




「ナザール・ボンジュウ」の増強版。




時間があったんで

(トルコ菓子は甘過ぎるんですが)
少し食いました。




3個だけだったのに
高かった。

1個2~400円くらいしたのかな?
あとラテ。




空が明るくなって
そろそろ出発の時刻になりました。




イスタンブールの空港から

まずは最初の目的地
マルタ島のマルタ国際空港に向います。




「出発」

向こうに見えているのは黒海です。




海上でターンして南西へ。




イスタンブール
ヨーロッパサイドの街並み。

赤い瓦屋根が綺麗ですね。




陸が終わりマルマラ海へ出ました。




マルマラ海はエーゲ海に繋がってます。

「マルマラ」とは
ギリシャ語で大理石の事です。

(英語ならマーブルですね)

マルマラ海を渡るとエーゲ海へ




ギリシャ本土の内陸を通って




(意外に緑が多い)




雲に覆われたイオニア海に出ました。




雲の隙間から
巨大な「豪華」クルーズ船が見えました。

(デカ~)




そうこうしてる間に
そろそろマルタ島に到着です。



ここでマルタ島(マルタ共和国)の
簡単なスタディを。


【 マルタ共和国 】



マルタがある場所はシチリア島の南
面積は東京23区の約半分で
大小3つで成る島国。

人口は44万人
公用語は
英語とマルタ語、他ちょとだけイタリア弁

通貨はユーロ、首都はバレッタ

1964年にイギリスから独立し
2004年に欧州連合(EU) に加盟
イギリス連邦のメンバーでもある模様。

いわゆるマイクロ国家の1つ。
小型犬の「マルチーズ」はこの島の産。




歴史は結構古くて

約8000年前に
誰だかわからない人たちが入植して開墾
その後島の自然が荒廃して放棄され無人島に

約6000年前に再び誰かが入植し
今度は巨石文明を築いて遺跡を残したものの
約4000年前にこの文明も滅亡。

約3000年前にはフェニキア人が
先進文化をたずさえて入植

約2400年前にはカルタゴの支配下になり
その後、BC218年にはローマに攻略された。

AD870年にアラブ人の侵攻(イスラム化)
1127年にはノルマン人が占拠し
1479年スペインの支配下になった。

そして1522年
ロードス島を追い出された
聖ヨハネ騎士団(後のマルタ騎士団)が

やっとこさここに来て所領にした。

ふう。(長い)




でマルタ騎士団は
この島をフランス王から購入した
のでありますが

その時の代金が(なんと)
鷹1羽だった
んだそうであります。

それほどこの島は
(当時)荒れ果てていて
フランス王から「価値なし」と思われてた
みたいですね。

マルタ騎士団は
この島に砦を築き教会を建て
都市を建設

(カネだは持ってましたからね)

1565年に騎士団は
オスマン帝国の侵略を撃退しました。

(気志團ではありませんよ)

1795年にはナポレオンによって
フランス支配となり
1801年にはイギリス領に。
その後1964年に独立して今に至る。

という歴史なんだそうです。



いずれにしろ
ベスポジにある小島の歴史というのは
こんな感じアルアルですね。

(まるで木の葉のような数奇な運命)




マルタ国際空港は
首都バレッタの南、すぐ近くでした。




いよいよ着陸であります。




マルタ初上陸。




雲ってますが

これは雨雲による水蒸気の雲ではなく
サハラ砂漠から飛んで来る

「黄砂」の様な砂で曇ってるのでした。




移動用のバスでターミナルビルへ




小じんまりした建物。




早速、路線バスで町へ向かいました。



しかしそのバスが
どの停留所に来るのか分からなくて

バスの路線番号が
停留所には記載されてなかったんですね。
(よくある事ですが)

周りの人に聞いても
みんな旅行者ですから(わからず)

でもなんとか乗れました。




来るバスの電光板の数字を見張ってて
止まる場所へ走って乗りました。

遅れる事なくほぼ時間通りに来たバス。




少し落ち着いた気持ちで眺める
バスの車窓。




路傍の
古い建物の石材を再利用したっぽい石垣。
きれいに積んでありました。




古い建物と新しい建物が混在。




砂っぽい風景でした。




走ってるのはほとんどが小型車。




バレッタ名物、風を取り込む大きな出窓
「ガラリア」




蜂蜜色の「マルタストーン」の家




アフリカっぽい木。

この島は
ヨーロッパよりアフリカに近いのです。




宿の近くの停留所で降りました。




雰囲気のある横丁。




建物の石の色がステキです。




これは何だろうかと思ったら?




古い給水塔であるようでした。
(Wignacourt Water Tower)




マルタストーンの色、美しいすね。




宿に着きました。

まだチェックインまでには時間があるので
フロントにスーツケースを預けて

町の散策に繰り出しました。




ピンクの小さな点がホテルの場所。

その隣の
今回のバレッタ滞在中、我々が
宿の目印にしてた建物。




右の建物の向こうに見える
2つ塔のある建物




聖パブリウス教区教会(フロリアーナ教会)
(Knisja ta 'San Publiju)




大きいからどこからでも見えたので
宿に帰る時の目印にしました。




この建物も同じく
とても美しいマルタストーンで
建てられてました。

屋根の中央に
両手を広げたジーザスの像がありますね

宗派は
カトリックの一派のようでした。




↑ずっと連打してた鐘の音
最後の1ストライクだけ録音に成功。




ファサード前は広場になっていて




古い大規模な建物の礎石が残されてました。
古代の遺跡でしょうか?

今はイベントの会場として
利用されてる模様。

(てか暑い;)




日影へ




先へ進むと
四角いどっしりとした建物が並ぶ通りに。




何となく銀行っぽい建物で
通りの名はセント・アンナ・ストリート




この町は雑然としてて
大きな建物が整然と並んで建ってる場所は
ここくらいしかありませんでした。



イタリアでは
こうゆう建物の中にある屋根付きの歩道を
「ポルチコ」と言うんですけど

マルタでは何と呼ばれてるのかな?




テラス的な場所に出ました。




開けた場所




門をくぐると




スロープの先に海が見えました。




入り江に広がるバレッタの港ですね。




大きなクルーズ船も泊まってます。




とても大きな船でした。




対岸の城壁と市街が見えますね
バレッタは町全体が世界遺産になってます。




200フィート超えの
オバケみたいなクルーザーも泊まってました

アラブの王様でも来てるんでしょうか?




この町はWW2の戦禍に巻き込まれて
だいぶ被害が出たそうです。




町の建設は16世紀。




さっきのクルーザーの向こうにも
いっぱい停泊してますねメガヨット。




浮島のように見えますが
これは対岸の岬。




びっしり建物が建ってます。




こっちは砲台のある要塞。
漫画でしか見たことないような建物です。




海風が気持ちいい~




旧市街の城壁が見えて来ました。




高い所では60Mもあるそうな。

写真ではわかりづらいですが
目まいのする高さ。

エレベータもありました。




これは石を積んであるのではなくて
岩盤を繰り抜いて作られてる模様。

町を建設した16世紀当時に
とっ捕まえて来た奴隷に掘らせたみたいです




この先、向こう正面が
バレッタの中心・旧市街になります。

どんな所なんでしょうね?

楽しみです。




さあ、行ってみましょう!!

この続きは
「マルタ・シチリア旅行 その2」にて。




【 これまでの経路のおさらい 】



右下のホテルを出発して
(目印の)塔が2つある教会の前へ




(↑画面が180°回転しまして)

右上から来て
目印の教会の前を通り過ぎ
大きな建物が並ぶ
セント・アンナ・ストリートを左へ




そのまま進んで
テラス状の高台の歩道を進み




大きなクルーズ船を目撃




さらに進んで城壁の間を通り




旧市街へ

もう少し左へ寄った所に
正式な町の城門があったんですが

この時は知らなかったので
こっから入りました。




ではでは
「その2」をお楽しみに。



ありがとうございました。