名フィル 定期演奏会 (第522回) | 青筋番長 おぴんぴんブログ(シャワールームで捕まえて)

名フィル 定期演奏会 (第522回)


♛ 第522回 (4月20日) ♛
定期演奏会
♛ 行って来ました ♛




先週土曜日(4月20日)
「定期演奏会」に行って参りました。




【 プログラム 】

◆スメタナ:連作交響詩『わが祖国』

第1曲 ヴィシェフラト(高い城)
第2曲 ヴルダヴァ(モルダウ)
第3曲 シャールカ

(休憩入りまして)

第4曲 ボヘミアの森と草原から
第5曲 ターボル
第6曲 ブラニーク



指揮:小林研一郎さん

でした。




この日の演奏は

「モルダウ」

の名前で有名なスメタナの
交響詩でした。

6曲が組になった連作で
そこまで長い曲ではなかったのですが

この日の演奏はこの曲だけでした。




私は今期もめでたく

無事、Mフィルの「個人賛助会員」の座に
納まりました。

一度抜けてしまうと
再び舞い戻るのは至難の業なのです。

人気なので
とても競争率が高いんですね。

しかし
今までの会員資格を
継続するのであれば容易なので

この座を手放す訳には行きませんでした。




演奏会には

(会員であっても)サボって出て来ない
人もいれば

(会員以外の人が)窓口でチケット購入して
おいでになる場合もあります。



この日は演目が有名な曲だったせいか
客の入りが良い気がしました。




【 有名な曲 】

この曲の第2曲
ヴルダヴァ(モルダウ)という曲が有名で

多分あなたもどっかで1度は聴いた事
あるんじゃないかと思います。



私もその冒頭のメロディは
今までの人生で何度も聴いた事があります。

美しくて
とても好きな曲です。




しかしフルオケの生演奏で聴いたのは
今回が初めて

また
この日の演奏は(別格で)
楽団の方々の感情移入の熱量が凄くて

「素晴らしい」に輪をかけた
「凄過ぎる」レベルの演奏だったので

かなり感動しました。



多分それは思うに

今回、指揮をされた
「小林研一郎さん」の熱烈な(ホットな)
エネルギーの影響

だったんじゃないかなと思いました。

演奏は、同じ楽団でも
指揮者によってガラッと変わってしまいます



演奏終了後、小林さんは
マイクを持ってお話をされたんですが

曲と演奏に対する「愛情」が
あふれるようなトークだったんですね。

思えば演奏中
指揮をしながら(泣くような)
しぐさをされてたんですが

お話によると
曲の素晴らしさと、演奏の素晴らしさに
感動して指揮をしながら泣いた

とおっしゃってました。

そんな指揮者は珍しいと思います。



あまりお話は得意ではないようで
ペラペラとよく回る舌で話す感じではなく

出て来ない言葉を探り探り
口ごもりながら
(それが返って共感を生みつつ)

いっぱいある感情を
言葉に出来なくて困ったまんま最後まで

でもその気持ちを「伝えたい」
と一生懸命な様子に

私は魅了されてしまったのでした。



演奏中に「泣いた」という場面の

氏が天を仰ぎ見ながら
老いた亀のように静かに目を閉じる姿が

脳裏に
何度もリピートされました。




そんな話をする

この私も実は第2曲のサビの部分で
感動して「涙しました」

かなりの名曲を聴いた時でも
そうそう無かった事です。

それほど
「演奏が素晴らしかった」んだと思います。

涙は心の汗です。




また

楽団員による
アンコール曲が用意されてました。

普通アンコールは
その日に招かれたゲストのソリストが
観客の熱意に応えてするものだと
思ってました。

楽団員が全員でアンコール曲
というのは初めてだったんで驚きました。

それも小林さんの
アイデアなのかも知れません。



曲は
マスカーニの
「カヴァレリア・ルスティカーナ」

これがまた
信じられないほど美しい演奏で

ドラマチックで、官能的で

総身(そうみ)に

鳥肌が立ちました。




こんな私にも、人が芸術を愛する理由が
わかる気がしました。


ということで




【 モルダウ川 】


何年前だったか

私もヴルダヴァ(モルダウ)川
見に行きました。



モルダウ川は
チェコの首都プラハの街の中を流れてます。

曲中のサビメロ

♪タラ~ラララ~ ラ~ララ~
タ~ラ ラ~ラ ラ~♪

てとこ
わかりますかね?




あの感じは本当に

プラハの中心
カレル橋の近所を流れてく
川の雰囲気すごく出てるなと思います。

遊覧船にも乗ったのですが




ゆっくりと揺れる水や
船べりを伝う波の色の濃さまで

曲のメロディの中にそれが
ちゃんと音楽で表現されてるんですよね。



人が(この場合は作曲家スメタナ)が

自分が愛する何かを
全力で伝えたいと思ったその時の気持ちが

時空を超えて今の私に伝わるのが
凄いと思いました。




オドロンパ!!




美麗都市プラハから

モルダウ川の上流に向かって
どんどん遡って行くと

ボヘミア盆地の中ほどに




さらに美しい
(小さな)町がありましてね




町の名前は
「チェスキー・クロムレフ」

そこは
モルダウ川が渓流の様に細くなって蛇行する
天然の要害に築かれた町です。




まるで
童話の中に出て来るような美しさで

稜線の遥か先まで
とろけるようにロマンチック。

この町は
塀に囲まれた作り物ではありません。

ちゃんと人々が生活している町です。




町も、城も、本当に美しくて
押しも押されぬ目玉の観光地なんですが

実は
日本で最も影響力のある(旅番組)

NHKの
「世界ふれあい街歩き」

でも取り上げられた事があるのですが

そのナレーションを
山本〇郎が(残念な事に)やってる関係で

その後
再放送が一切されず

ほぼ「お蔵入り」の状態になってます。

ヤバいやつ
出す訳には行きませんからね。




そのせいで
世間への周知がイマイチで

町の素適さ相応の評価が
不十分なままになってると思ってます。

ここは私
モンサンミッシェルに匹敵する

観光スポットだと思うんですけどね。




これらは塔の上から眺めた町ですが
通りを歩くと
さらにまた美しいのですよ。

小ぢんまりしててキュートで
本当に美しいのです。

私が「中欧」で最も好きな町です。




【 ところで 】

いつの間にか音楽の話から派生して
「旅行」の話に変わってますが

その理由は?

去年、私
あれだけ「散財」を極めたシチリア旅行に
行った後なのに

行ったあとなのに?
行ったあとなのに?
行ったあとなのに?

実は今年も
また「旅行に行く事」に決定

致しました!!



行くのはチェコではありませんが
そう遠くない場所です。

只今、絶賛スケジューリング中。

(詳細はまたいつか)



ありがとうございました。