特別な酒
♛ 特別な酒を開ける ♛
ウイスキー
♛ 特別な物は 人によって作られる ♛
きのう
ウイスキーの話してましたら
ついでに
こんなこと思い出しました。
【 親父に酒 】
大昔の話になるんですが
私「初任給」もらったとき
「親父」に酒を買って持って行きました。
親父に酒
それが
ウイスキーでした。
(親父はもう十数年前に死んでます)
薄給で買った酒
それは当時、自分にとって高い買物でしたが
高級品とは程遠い品でした。
「ワイルドターキー」
アメリカのバーボンウイスキーであります。
化粧箱に入れてもらいました。
酒を渡すと、親父は特に礼を言うでもなく
吽(うん)と言って受け取り
そのまま知らん顔してました。
素っ気なかったです。
私も別に気が済んだんで
満足して終了
その事は以後、忘れていました。
そして10年くらい経って
母からこんな話を聞いたんですね。
親父は
「まだその酒を飲んでないらしい」
という事でした。
◇
どっかに仕舞い込んで
飲み忘れているのではなくて
「これは特別な酒だから」
と言って
あえて飲まないでいるみたいでした。
事ある毎に取り出しては
手に取って嬉しそうに眺めているものの
開けようとしなかった。
これは
いつか祝いの日に
「あいつと一緒に飲む酒だ」と言って
飲まなかったようです。
「あいつ」とは
私のことであります。
その酒の事は
私はすっかり忘れてしまっていたんですが
親父のほか、母や
当時実家に同居してた実姉の一家全員が
その酒は
特別に親父が大事にしてる酒という認識で
承知されていた模様です。
私だけが知りませんでした。
◇
祝いの日の酒
まあね、こう見えて私だって
今までの人生で(人並みに)祝いの日くらい
何度かありましたので
その酒はその時一緒に飲みました。
死ぬ前に
ちゃんと親父には飲んでもらいました。
(何の祝い事だったかは忘れました)
で面白かったのが
その酒の封を開けたとき
実家だったんですが
いよいよ特別な酒を開けるという事で
家族全員集まって来まして
わいわい言いながら
「拍手」の中で開封したんですね。
高級酒でも何でもない
ワイルドターキーだったんですけど。
その酒はいつの間にか
家族みんなの特別な酒になってたのでした。
(家族はいいなと思いましたね)
そんな思い出です。
◇
ありがとうございました。
ウイスキー
♛ 特別な物は 人によって作られる ♛
きのう
ウイスキーの話してましたら
ついでに
こんなこと思い出しました。
【 親父に酒 】
大昔の話になるんですが
私「初任給」もらったとき
「親父」に酒を買って持って行きました。
親父に酒
それが
ウイスキーでした。
(親父はもう十数年前に死んでます)
薄給で買った酒
それは当時、自分にとって高い買物でしたが
高級品とは程遠い品でした。
「ワイルドターキー」
アメリカのバーボンウイスキーであります。
化粧箱に入れてもらいました。
酒を渡すと、親父は特に礼を言うでもなく
吽(うん)と言って受け取り
そのまま知らん顔してました。
素っ気なかったです。
私も別に気が済んだんで
満足して終了
その事は以後、忘れていました。
そして10年くらい経って
母からこんな話を聞いたんですね。
親父は
「まだその酒を飲んでないらしい」
という事でした。
◇
どっかに仕舞い込んで
飲み忘れているのではなくて
「これは特別な酒だから」
と言って
あえて飲まないでいるみたいでした。
事ある毎に取り出しては
手に取って嬉しそうに眺めているものの
開けようとしなかった。
これは
いつか祝いの日に
「あいつと一緒に飲む酒だ」と言って
飲まなかったようです。
「あいつ」とは
私のことであります。
その酒の事は
私はすっかり忘れてしまっていたんですが
親父のほか、母や
当時実家に同居してた実姉の一家全員が
その酒は
特別に親父が大事にしてる酒という認識で
承知されていた模様です。
私だけが知りませんでした。
◇
祝いの日の酒
まあね、こう見えて私だって
今までの人生で(人並みに)祝いの日くらい
何度かありましたので
その酒はその時一緒に飲みました。
死ぬ前に
ちゃんと親父には飲んでもらいました。
(何の祝い事だったかは忘れました)
で面白かったのが
その酒の封を開けたとき
実家だったんですが
いよいよ特別な酒を開けるという事で
家族全員集まって来まして
わいわい言いながら
「拍手」の中で開封したんですね。
高級酒でも何でもない
ワイルドターキーだったんですけど。
その酒はいつの間にか
家族みんなの特別な酒になってたのでした。
(家族はいいなと思いましたね)
そんな思い出です。
◇
ありがとうございました。