聞き耳 | 青筋番長 おぴんぴんブログ(シャワールームで捕まえて)

聞き耳


♛ アヴァンティ 他人の話に ♛
聞き耳
♛ Saturday Waiting Bar AVANTI ♛




土曜日
「K君」と昼メシでした。

K君というのは例の
(しゃぶしゃぶのK君)の事であります。



昼メシはスパ食いました。
(メガ盛りで)




午前中にジム行って仲良くして
午後も結局夕方まで仲良くしました。


K君はここんとこの私のホルモン事情に
とても好意的で
私はだいぶ恩義に感じました。

あらためて(根性あるなーと)




でそのとき話してた話で

彼が言うには
会社の上司(同士が)話してた話として


40過ぎると
「体に色んな変化が起こる」らしいすね
て言うんですね。

40過ぎたら体に起こる変化

どうも彼の上司たちは
加齢に伴なう衰え
みたいな事を互いに話してたようで

彼はそれに聞き耳を立ててたらしいのです。



今の私は
「怒った暴走機関車」みたいですからね

彼らの話とは(随分違うな)と感じて
K君はそんな事
言って来たんだと思います。




40過ぎたら起こる体の衰え
については
その辺からみんなガクっと来ますから
確かにそれはあろうかと思います。

ネット上でも
面白おかしく箇条書きにされてるの
よく見ます。



【 40過ぎたら体に起こる変化 】

◆眠りが浅い
◆メシが食えない
◆揚げ物が無理になる
◆人の名前を覚えられない
◆目が霞んで文字が読めない

◆肩が上がらない
◆靴下が自力で履けない
◆耳毛・鼻毛がよく伸びる
◆菓子袋が素手で開けられない
◆すぐ脂汗で体がベトベトになる

◆体が臭い
◆性欲がない
◆酒が飲めない
◆階段で大汗をかく
◆肌にブツブツができる
◆あちこちにやたらイボができる

◆痛風になった
◆糖尿になった
◆心臓病になった
◆高血圧になった
◆高脂血症を患った
◆もうダメかも知れない

ざっと思いつくだけでこんな。



K君に
何か思い当たる事ありますか?
と聞かれたんで

「1つもないよ」

と答えました。
(ありまくりなんですけどね)

こんな事で
先輩ぶりたくなかったので。




K君は上司の会話に
「聞き耳を」立ててたんですが

私も電車ん中とかで
聞きたくもない余計な話を聞かされる事
多々あります。

まあ、そうゆう
聞きたくないのに聞こえた話
ではなくて
「聞き耳を立てた話」で

私が一番記憶に残ってるのは
やっぱりK君くらい若い頃に聞いた話

あれかな? と思います。



古い話になりますが、ちょっと
そんな話を少し。




【 男の人はスッといなくなる事がある 】


私の記憶が確かならば

まだK君くらいの年齢の頃
(20代前半)
だったでしょうか。

どっかのショットバーみたいなとこで
人を待ってたとき

50がらみの年配の女性と
30前くらいの女性2人の、3人組がいて

その年配の女性が
あとの2人に語り聞かせてた話なんですが

30前くらいの2人の女性は
2人とも、結婚を間近に控えてる様子で

年配の女性は
先輩の「女」として何かを語ってました。

年配の女性が言うには


「男の人はね」

男の人は
急にスッといなくなる事があるのよ

て言うんですね。

「突然いなくなる事がある」




何でもない
こうやって普通に話してる時や
大勢でわいわいやってる時にだって

突然いなくなるのよ。

急に
何にも言わずに。

気づかない内に
スッと消えていなくなっちゃう事があるの。

どっか行っちゃうのね。

聞いてた2人の女性は
不思議な話術に引き込まれた様子で
黙ってその女性の話に聞き入ってました。

年配の女性は続けます

そしてね

いなくなった事に気がついて
どこ行ったのかしらって心配になって
探そうとすると

どこからかまたスッと現れて

そのまま黙って
さっきまでいた場所に来て座って

何くわぬ顔であなたの横で
さっきと同じ笑顔で普通に話し始めるのよ

何事もなかったみたいに。

年配の女性はさらに続けて




でもね

その時そこで
「あなた今どこに行ってらしたの?」って

(絶対)聞いちゃいけないのよ

それは聞いちゃいけない事なの

「絶対に」

だってそれは男の人の気遣いだから。

何か変だなと思っても
いなくなった事に
全く気づかないフリしてやり過ごすのよ

「それがいいの」



聞いていた2人の女性たちは

(ふーん)と。
何だかよくわからないながらも
少しわかった体で
(ふーん)と
とりあえずうなづいて見せてました。

男の人はね
みんなそうゆうことをするのよ。

男の人ってそうゆうものなの。



年配の女性は
そこまで言い終わると

軽く背を伸ばすようにして
聞き耳を立てていた私の方へ(突然)
横目でチラッと
目をやったかと思うと

腕を組み直し
2人の女性達に向かって満足そうに微笑んで
ゆっくりと

カクテルグラスに手を伸ばすのでした。




その話がどうゆう意味なのか
当時の私にも何となくわかりました。

でも結婚前の私は
そうゆう
スッといなくなる事をしなくて済むように
結婚するもんだと思ってましたから

まさか男はそうやって
一生スッといなくならなきゃいけないとは
思いも寄らず

だからその年配の女性の
女としての慎しみの「熟練度」までは
理解できなかったのでした。

そしてその時代は
今のように
どんな下ネタ事情も
ダイレクトに入って来るような時代じゃ
なかったすからね

聞いてた2人の女性も
貴重な話だなーと
神妙に聞いてたのかも知れません。



今そんな話若い女の子にしたって
花クソほじりながら鼻で笑われるのが
オチですからね。

「大時代的」な背景とあいまって
少し印象深い

「聞き耳を立てた」思い出であります。
(私の記憶が確かならばね)




K君にこんな話しても「ふーん」で
終わると思います。



ありがとうございました。