ベヘリット
ベルセルク (軽いネタバレ注意)
3~4年前に、ベルセルクの「一気読み」が出まして
単行本27巻が、12冊の雑誌になってたの、読んだんですね。
この漫画は、作家の三浦建太郎さんが
ものすごーく、ゆっくり(丁寧に)描いてらっしゃることで有名で
1989年から始まった連載が、未だに完結の兆しさえありません。
「黒い剣士」1~3巻
「黄金時代」3~14巻
「断罪編」14~21巻
〈ロスト・チルドレンの章、縛鎖の章、生誕祭の章〉
「千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)編」22~35巻
〈聖魔戦記の章、鷹都(ファルコニア)の章〉
「幻造世界(ファンタジア)篇」35巻~
〈妖精島の章)
って感じで、ストーリーが進んでるわけですが
題材は、北欧神話のバーサーカーだというお話ですが
グイン・サーガに触発されたという作家さんが
栗本薫さん亡き後
「わしも生きているウチに完結できるかどうかわからん…」
と、つぶやいているそうで
危ないです。
儲けようとかそんなこと(おそらく)一切考えずに
もうホントに一球入魂して、ライフワークとして描いてらっしゃるんで
ものすごく描き込みとか半端じゃないんですね。
絵がすごいんです。
作家の言いたい事が、ガンガン伝わって来ます。
自分の場合
グロい魔物とか、人気のキャスカ嬢のお色気も
お楽しみではあるんですが
なんと言っても、一番、心くすぐられた1コマは
この絵なんです。
巨木をくり抜いて作った、魔女の家の内部。
もう、これ夢みたいな部屋なんです。
木に空けられた丸い穴が、戸棚になってて
その中に、木の実が入った小袋が収納されてたり
株をそのまま利用したカウンターや、階段
壁にツタみたいなのが絡まってて
天井からはブドウの房がブラ下がってます。
「ガッツ一行が、奇妙な魔女の家を見て驚嘆する」
たったこれだけの役目しかない一コマに
ここまで創造的な書き込み、半端じゃないです。
自分は、眠れない夜
この絵1枚、眺めてるだけで、楽しくなって眠れます。
何度、この絵眺めながら、眠りに就いたことか…
それくらい、力の入った漫画なんですよね~
こんな部屋、現実には、相当金掛けないと作れません。
で、その後
一気読みの続編が出ることを願って
すーっと待ってましたが
シビレが切れましたので、単行本買い足しました。
最近の事です。
もう、4年も5年も経つのに
描き上がってるのは、たったこれだけ
7冊だけです。
色々雑音も聞こえて来てましたけど、非常に、面白かったですよ。
心を込めて読みましたとも。
でね、思い余って
べへリットも手作りしました。
【 ベヘリットの製作 】
2年くらい前に、粘土でここまで作って
放置してたベヘリットがありましたので、思い出して
完成させました。
ベヘリット下部には、起き上がって立つように、重しのパチンコ玉
目玉には、ドール用の眼球が2つ入っています。
塗装して完成させます。
絵の具は、リキテックスのホワイト(下地用として)
アクリル・ガッシュ
渋い和シリーズで、葡萄酒色と、黒紫です。
表面に軽くサンドペーパーをかけたあと
リキテックスをよく溶いて3度ほど塗り重ねます。
素体が粘土なんで
これをする事で、軽く耐水性を帯びて強度が上がります。
乾いたら、黒紫(濃い色)から順に塗ります。
アクリルガッシュは透明なんで
乾かしては塗り、色が出るまで重ねます。
その後は、同じように葡萄酒色も塗り重ねて行きます。
伝統工芸品を作るイメージですね。
全部塗り終わると、ポッテリとした感じに仕上がります。
ここから表面を研磨して、つやつやボディーに磨き上げます。
泥だんごって、作ったことあるでしょうか?
子供の頃の話ですよ。
あの要領で、乾いた布で磨き上げるんですね。
紙粘土は、ガッシュで着色して磨くと
とても美しい奥深いツヤが出るんですよ。
完成すると、こんな感じ。
わかり辛いですけど
肌っぽい質感も出てるんですよ。
ほーら、青い目玉が、あなたを恨めしそうに見てますよ。
ベヘリット完成です。
これからは、朔の晩には気をつけよーっと。
≧(´▽`)≦