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この世の最高を求めて

この世で一番すばらしい本は…映画は…音楽は…スポーツは…家電は…
Panicoがこの世の最高を探し出します!!

人力車が案内する鎌倉 (光文社新書)/青木 登

¥735
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概要
最近、どこかの街角で、人力俥が通りすぎるのを見たことがないだろうか。
まるで白日夢のように、晴れ渡った空の下、カラカラと車輪を回しながら、
屈強な男が車を引いて走り去る。あれは上野か浅草か、いや京都だったろうか。
かつて日本中に二十二万台あったといわれる、日常交通としての人力俥ではない、
観光ガイドを兼ねた平成の人力俥、いわゆる「観光人力俥」が今彼方此方で元気に走り回っている。
なかでも湘南の古都鎌倉を走る観光人力俥は、箱根の東側ではもっとも古い二十年の歴史を持つ。
その二十年の歴史を切り開いてきたのが、鎌倉有風亭の青木登である。


鎌倉で活動する人力車の車夫青木登さん。
鎌倉の町並みの変化を見ながら二十年間この鎌倉有風亭で活動をしてきた。
そういった歴史だけでなく、車夫だからわかるコース、歴史をあます所なく書いている。
北鎌倉は昔はホームレスだらけの臨時停車場だったのは初めて知った。
ゆったりとした鎌倉の風がこの本にも流れている。

★★★☆☆
ヘッテルとフエーテルヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話/マネー・ヘッタ・チャン

¥1,050
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概要
なぜ人は、すぐに信じてしまうのだろう?

不安なことが大嫌いで、いつも不安をなくそうと考えている妹・ヘッテル。
お金が大好きで、いつもお金をふやすことばかり考えている兄・フエーテル。

激動の時代を生きる2人を待ち受ける「末路」とは――。


お金、仕事、友人、自由、幸せ……とは?
騙しの罠、国家のウソ、経済・社会の構造を暴く衝撃の書!
豊富なイラストとともに、やさしく解説する。


読んでいて初めての経験も多く衝撃的な事実も多くあった。
これから社会人になってお金について誰を信じて良いかわからない…。
どんな時でも冷静な判断をしなくてはいけない。
全部で8章に分かれているが、株や募金、銀行、保険会社の嘘を暴いている。
革命的な本だった。

★★★★★
読むだけですっきりわかる日本史 (宝島社文庫)/後藤武士

¥500
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小学生から大人まで、マンガを読むように楽しめる日本史の本。戦国時代と明治維新は知っているけれど、飛鳥時代っていつ? 日清戦争と日露戦争ってどっちが先? 武士っていつ出来たの? 摂政関白ってなに? って思っている読者に、日本史の流れをとってもわかりやすく解説した入門書です。お年寄りから、お母さん、お父さんがはまってしまう一冊です


自分と話しいるような口調で書いてある歴史解説書。
たまにスベってましたが、理解しやすい歴史本でした。
それ以上でもそれ以下でもない感じの親しみやすさ。
坂の上の雲でミクロ的な歴史を学んだなのでマクロ的な歴史を学んでみようと思い購入。
その役割にはぴったりの作品!
この本を読んで一番驚いたのは鑑真という人物の偉大さ!
詳しくはP60を読んでいただきたいと思いますが、鑑真さんなんという執念…。

★★★☆☆
破線のマリス (講談社文庫)/野沢 尚

¥650
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概要
首都テレビ報道局のニュース番組で映像編集を担う遠藤瑤子は、虚実の狭間を縫うモンタージュを駆使し、刺激的な画面を創りだす。彼女を待ち受けていたのは、自ら仕掛けた視覚の罠だった!?事故か、他殺か、一本のビデオから始まる、超一級の「フー&ホワイダニット」。第43回江戸川乱歩賞受賞の傑作ミステリ。


報道局の人気番組「ナイン・トゥ・テン」の「事件検証」のコーナーから事件は巻き起こる。
文章が読みやすくスラスラ読めてしまう。物語の展開が最初から最後までどう展開するかわからない。
テレビ
マスコミに就職を考えている方には良い入門書となる事でしょう。
5W1H FOR WHOM FOR WHATとは?
テレビ局とはどのような免許を持って放送権を得ているのか?

感情描写をうまく表現している。

★★★★☆
星の王子さま (新潮文庫)/サン=テグジュペリ

¥500
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砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった…。一度読んだら必ず宝物にしたくなる、この宝石のような物語は、刊行後六十年以上たった今も、世界中でみんなの心をつかんで離さない。最も愛らしく毅然とした王子さまを、優しい日本語でよみがえらせた、新訳。

懐かしい感覚になるような不思議な作品。
フランスの作品という事で日本の小説とは一味も二味も違う。
とにかく途中でつまらなくなっても最後まで読んでみてほしい。
P109
「一番たいせつなことは目には見えない」
このキツネと王子様のやりとりは自分が言い聞かされているような気分になった。
途中にいくつかイラストがあるが、おしゃれで創造性がくすぐられるような絵も多かった。
特にP16のイラストが個人的にはお気に入り。

★★★☆☆
坂の上の雲〈8〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎

¥670
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概要
長引く戦争で、国力の尽きつつある日本。ロシアのバルチック艦隊が発動する。国家の命運を賭けた大海戦が始まった──。全巻完結


日本人の小さな努力が大ロシア帝国を打ち破った。
P110運命の海
来るべき大きな戦いを前に東郷は司令塔には入らず、秋山がなんと言おうとも艦橋には入らなかった。
そのたくましい姿勢。この戦争の勝敗を大きく左右する対決だという事を東郷が良くわかっていたという事だろう。これは兵士全員の士気に変化を及ぼしたであろう。

そしてなにより印象的だったのが、ネボガトフの降伏のシーンである。
相手はロシアであるのに武士同士の戦争の決着のように綺麗なものだった。

坂の上の雲。
ここからまた日本の歴史は大きく動いていく。
日本の目指すべき場所を記しているようだ。
小さな努力で坂を上り詰め、今日本は雲に手が届いているのだろうか。
この時代の勉学、兵学に全力で向き合う所を自分も見習って行きたい。

★★★★☆
号泣する準備はできていた (新潮文庫)/江國 香織

¥420
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概要
直木賞
私はたぶん泣きだすべきだったのだ。身も心もみちたりていた恋が終わり、淋しさのあまりねじ切れてしまいそうだったのだから―。濃密な恋がそこなわれていく悲しみを描く表題作のほか、17歳のほろ苦い初デートの思い出を綴った「じゃこじゃこのビスケット」など全12篇。号泣するほどの悲しみが不意におとずれても、きっと大丈夫、切り抜けられる…。そう囁いてくれる直木賞受賞短篇集。


私は小さい頃から星進一さんのショートショートを読んで育った。
星さんの世界は一個一個に色々な思いがこめられている作品が多かった気がする。
この作品は一個一個の作品への思いの他に、全部を読みきって一個の作品として成り立っているという印象。
悪い言い方をするとメリハリがなく、ドカーンとくる衝撃は少ない。
江国さんの作品は初めて読んだが、この静かな雰囲気が江国さんの世界なのだと感じだ。
静かな気持ちになる。

★★★☆☆

人間失格 (集英社文庫)/太宰 治

¥270
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「恥の多い生涯を送ってきました」3枚の奇怪な写真と共に渡された睡眠薬中毒者の手記には、その陰惨な半生が克明に描かれていました。無邪気さを装って周囲をあざむいた少年時代。次々と女性に関わり、自殺未遂をくり返しながら薬物におぼれていくその姿。「人間失格」はまさに太宰治の自伝であり遺書であった。作品完成の1か月後、彼は自らの命を断つ。

自分はプラス思考なので、結構心がズーンと重くなってしまう事が多くあった。
人は自分に対してこんな感情を抱いているのだろうか…?
と人を思わず疑ってしまう所もあったが、でも読み終わった時にフレッシュな気分になる事が出来た。
また明日からがんばっていこうと思えた。
作者が全身全霊のパワーをひねり出して書いたという事が体中に伝わってくる作品だ。

★★★★★
経済ってそういうことだったのか会議 (日経ビジネス人文庫)/佐藤 雅彦

¥630
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概要
経済学者・竹中平蔵氏と人気クリエーター・佐藤雅彦氏が経済をやさしく解き明かす対談
経済の動きが直ちに日常生活に反映する時代になったのに,それが複雑化して理解を超えるようになってきた。本書は,現代的な課題を,経済学の基礎から説明しようとするもの。

貨幣の正体,株の話,税金の話など10章のテーマを実に平明に説明している。たとえば貨幣では,佐藤氏が小学生時代に流行った牛乳瓶の蓋集めの話を持ち出し,価値と交換を説明。税金について竹中氏は「王様に税金の無駄遣いをさせないために,民主主義が発生した。よい税金の条件は簡素,公平,中立を守らねばならない」と語っている。また「競争力をつけるために日本では政府が補助し,米国では競争させる」とも指摘,終章では「貧富の差の拡大を抑える機能を持った競争」を提言している。

電通出身,「だんご3兄弟」のクリエーター・佐藤氏の手書きのイラスト,50項目弱の「竹中語録」,欄外の短い用語の説明などの,仕掛けも楽しく,経済状況と経済学とを見事にマッチさせた入門書である。


経済については素人同然の自分が学ぶ事が出来る参考書のような存在。
対談形式なので、自然な会話として学ぶことが出来るので非常におススメ。
最近では本屋さんに平積みされる事も増えている。
こんな不況だからこそ、知っておきたい最低限度の知識が多く記載されている。

★★★★★
電通「鬼十則」 (PHP文庫)/植田 正也

¥520
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概要
電通「鬼十則」これはかつて「広告の鬼」と恐れられた電通四代目社長・吉田秀雄が遺した仕事の掟・十ヶ条である。もともとこの十ヶ条は、昭和26年に電通社員に向けて作られたものだった。それが口コミでビジネスマンや企業に広がり、いまやあの有名なGE社のオフィスにも飾られるほど、多くの人に支持されてきている。

本書はその不朽のビジネスバイブルについて、広告戦略のプロが明快に解説した
ものである。“仕事は自ら「創る」可で 与えられる可ではない”“「大きな仕
事」と取り組め 小さな仕事は己を小さくする”“頭は常に「全廻転」
八方に気を配って一分の隙もあってはならぬサービスとはそのようなものだ”など、半
世紀経た今でも色あせない原理・原則が凝縮されている。その上で著者はいう。
「まず始めよう。行動を起こさない者には、失敗もないが、成功も100%起こら
ない」。
未知のビジネスにチャレンジする意欲が湧いてくる本!

「広告の鬼」と恐れられた電通四代目社長、吉田秀雄。彼が残した電通「鬼十則」は五十年以上を経た今でも、仕事の原理・原則を説いたバイブルとして多くの人に支持されている。本書は広告戦略のプロが、現代社会に照らし合わせて、そのメッセージを分かりやすく解説したものである。“「大きな仕事」と取り組め小さな仕事は己を小さくする”など成功のエッセンスを説いた、経営者・ビジネスマン必読の書。


ガッチガチの体育会で育った自分にはよく合う本だと感じた。
暑苦しくて、鬱陶しい人にはちょっと無理な作品。
スケールのでかさを感じさせる本。十則そのもをのひとつとして見るのではなく、ひとつひとつに着目して読み砕いてるので、気になったら所だけ読んでも良いのではないだろうか?

★★★☆☆