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概要
最近、どこかの街角で、人力俥が通りすぎるのを見たことがないだろうか。
まるで白日夢のように、晴れ渡った空の下、カラカラと車輪を回しながら、
屈強な男が車を引いて走り去る。あれは上野か浅草か、いや京都だったろうか。
かつて日本中に二十二万台あったといわれる、日常交通としての人力俥ではない、
観光ガイドを兼ねた平成の人力俥、いわゆる「観光人力俥」が今彼方此方で元気に走り回っている。
なかでも湘南の古都鎌倉を走る観光人力俥は、箱根の東側ではもっとも古い二十年の歴史を持つ。
その二十年の歴史を切り開いてきたのが、鎌倉有風亭の青木登である。
鎌倉で活動する人力車の車夫青木登さん。
鎌倉の町並みの変化を見ながら二十年間この鎌倉有風亭で活動をしてきた。
そういった歴史だけでなく、車夫だからわかるコース、歴史をあます所なく書いている。
北鎌倉は昔はホームレスだらけの臨時停車場だったのは初めて知った。
ゆったりとした鎌倉の風がこの本にも流れている。
★★★☆☆








