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決断力 (角川oneテーマ21)/羽生 善治

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概要
決断力角川oneテーマ21
26歳にして将棋界史上初の7冠を成し遂げ、天才の名をほしいままにした羽生善治氏。現在34歳、人間的にも円熟度を増した今、自らの「勝ちに向かう思考法」を解析して示す。羽生氏は何より直感力を重視する。1000局以上の公式戦で直感的に閃いた一手の7割は正しい選択だったと言う。データや前例に頼ろうとする戦法では、肝心な閃きが失われていくという。
パソコンは数多の対局から再現したいものを瞬時に取り出し、分析できる。しかし、この利便性も「強さ」に直結しているわけではないと語る。天才が集う世界では、データや既存情報の先にある新しい発想こそが勝敗を分けると言い、「知識+自分の思考・アイデア」を存分に機能させることが決断の極意だと論じている。


彼の頭の中でここまでの事が考えられていると、思うとこれまでの活躍も納得が出来る。
印象に残った言葉を紹介していこう。

楽観はしない。
ましてや悲観もしない。
ひたすら平常心で。

(17P)

勝負の世界で意表をつかれる事について書かれている。本物のプロの精神だと感じた。



リスクを避けていては、その対戦に勝ったとしてもいい将棋は残す事はできない。次のステップにもならない。それこそ、私にとっては大いなるリスクである。いい結果は生まれない。私は、積極的にリスクを負うことは未来のリスクを最小限にすると、いつも自分に言い聞かせている。
(72P)

現在のような地位を築いていてもなおもリスクを負い、アグレッシブに将棋を進めていく羽生さんの姿勢。人生において守りに入る事は必要ないのだと感じた。


以前、私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていた。しかし慰安は、十年とか二十年、三十年を同じ姿勢で同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。(中略)継続できる情熱を持てる人のほうが、長い目で見ると伸びるのだ。
(170P)

自分がいるスポーツの世界にも共通のことが言える。羽生さんがおっしゃってくださった事で勇気がわいた。自分を信じて、情熱を持ち戦い続けていこうという気分にさせてもらった。

社会生活をしていく上で必要な教訓が全ての章にちりばめられている。
絶対に読んでほしい作品。

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