この世の最高を求めて

この世の最高を求めて

この世で一番すばらしい本は…映画は…音楽は…スポーツは…家電は…
Panicoがこの世の最高を探し出します!!

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地球から来た男 (角川文庫)/星 新一

¥500
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概要
おれは産業スパイとして、ある研究所にもぐりこんだ。だが内部の警戒は厳重で、たちまちパトロールの守衛につかまってしまった。保安部門の責任者は秘密を守るために独断で処罰するという。それは、開発途上で放置されたテレポーテーション装置を使った、地球外への追放だった。気づくと、おれは野原に横たわっていた―。奇妙な運命に翻弄される男達を描いた傑作ショートショート集。


星さんの空気がすーと抜けるような世界観が大好きで読み続けている。
僕が星さんの作品を読み始めたきっかけが集中力がなかったから…笑
集中力がなくて、本を読むのが苦手という方にかなりおススメしたい。
最後のオチに向けての構成力が抜群。かといって力んでみてるとスカシをくらったりする。
亡くなってしまったのが本当に惜しい。

★★★★☆
納棺夫日記 (文春文庫)/青木 新門

¥490
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概要
掌に受ければ瞬く間に水になってしまうみぞれ。日本海の鉛色の空から、そのみぞれが降るなか、著者は死者を棺に納める仕事を続けてきた。一見、顔をそむけたくなる風景に対峙しながら、著者は宮沢賢治や親鸞に導かれるかのように「光」を見出す。「生」と「死」を考えるために読み継がれてほしい一冊。


筆者が長年積み重ねた経験は何事にも変えがたい経験。
この作品の中にもいくつか印象的な詩がちりばめてあるので、注意して読んでほしい。
どんな感情が芽生えるのかなど感情的な部分を表現している作品と思われるかもしれないが、宇宙のビッグバンや素粒子といった話もあり、いきなり宇宙に放り出されたような気分になった。
本木雅弘さんがこの作品を読んで、映画おくりびとを製作することを直談判した作品

★★★☆☆
バカの壁 (新潮新書)/養老 孟司

¥714
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概要
我々人間は、自分の脳に入ることしか理解できない。学問が最終的に突き当たる壁は自分の脳である。著者は、この状態を指して「バカの壁」と表現する。知りたくないことは自主的に情報を遮断し、耳を貸さないというのも「バカの壁」の一種。その延長線上には民族間の戦争やテロがあるという。

 現代人はいつの間にか、自分の周りに様々な「壁」を作ってしまった。例えば、情報は日々刻々変化し続け、それを受け止める人間は変化しないという思い込みや、個性や独創性を礼賛する風潮などはその典型例で、実態とは「あべこべ」だという。

 「バカの壁」は思考停止を招く。安易に「わかる」「絶対の真実がある」と思い込んでは、強固な「壁」の中に住むことになると戒めている。


自分も興味のないことに関してはひたすら興味のない人種。
高校時代も嫌いな数学や化学に関しては養老さんの言うところの「a=0」の人物だった。
この本を読んで多少は影響をうけたが、今後数学の勉強をやり直すかといわれたらそれはまた別問題だと感じた。
ただ自分の決め付けや先入観で物事を判断したり、行動したりすることは愚の極みであるという事がよくわかった。
色眼鏡をかけてみないよう今後努めていきたい。

★★★☆☆
放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)/山田 詠美

¥380
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概要
大人でも子供でもない、どっちつかずのもどかしい時間。まだ、恋の匂いにも揺れる17歳の日々―。背伸びした恋。心の中で発酵してきた甘い感情。片思いのまま終ってしまった憧れ。好きな人のいない放課後なんてつまらない。授業が終った放課後、17歳の感性がさまざまな音符となり、私たちだけにパステル調の旋律を奏でてくれる…。女子高生の心象を繊細に綴る8編の恋愛小説。


自分がこの作品の雰囲気や流れについていけないのがあまりにもこの作品の持つ空気がリアルだからなのではないだろうか。
山田詠美さんの作品にはこの独特のリアルな空気感がある。
個人的におススメなのが第3章のBrush Up
爽快な部分を残しつつ、ちょっとドキドキした性への興味をうまく表現している。

★★★★☆
ぼくは勉強ができない (新潮文庫)/山田 詠美

¥420
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概要
ぼくは確かに成績が悪いよ。でも、勉強よりも素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ―。17歳の時田秀美くんは、サッカー好きの高校生。勉強はできないが、女性にはよくもてる。ショット・バーで働く年上の桃子さんと熱愛中だ。母親と祖父は秀美に理解があるけれど、学校はどこか居心地が悪いのだ。この窮屈さはいったい何なんだ。凛々しい秀美が活躍する元気溌刺な高校生小説。


よくありそうで今まで見ることのなかったタイプの小説。
自分の高校時代と照らし合わせると、かなりリアル。
時田君のような生徒はいないと思う。
痛快。
頭の良い友達がいやみを言ったきたシーンでの
「僕は勉強が出来ない。・・・でもお前女にもてないだろ」
という言葉が非常に印象的だった。
高校生の時に戻ったつもりでぜひ一度読んでみてほしい。

★★★★★
ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)/ダン・ブラウン

¥580
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ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)/ダン・ブラウン

¥580
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館長が死の直前に残したメッセージには、ラングドンの名前が含まれていた。彼は真っ先に疑われるが、彼が犯人ではないと確信するソフィーの機知により苦境を脱し、二人は館長の残した暗号の解明に取りかかる。フィボナッチ数列、黄金比、アナグラム……数々の象徴の群れに紛れたメッセージを、追っ手を振り払いながら解き進む二人は、新たな協力者を得る。宗教史学者にして爵位を持つ、イギリス人のティービングだった。

ティービング邸で暗号解読の末、彼らが辿り着いたのは、ダ・ヴィンチが英知の限りを尽くしてメッセ―ジを描き込んだ〈最後の晩餐〉だった。そしてついに、幾世紀も絵の中に秘され続けてきた驚愕の事実が、全貌を現した! 祖父の秘密とその真実をようやく理解したソフィーは、二人と共に、最後の鍵を解くため、イギリスへ飛ぶ――。キリスト教の根幹を揺るがし、ヨ―ロッパの歴史を塗り替えた世紀の大問題作!


キリスト教やヨーロッパに関する深い知識がまったくない筆者ではあるが、ひとつひとつ謎解きをしていラングドン、ソフィーと一緒に深みを知っていった。
映画としても予想できないファイナルには驚かされた。
ただ歴史的な背景を知らないからかもしれないが、パンチがもう一発足りなかった。
続編も読みたいか?映画を観たいか?といわれると機会があればといった感じだ。
重すぎる内容になりそう。ただ綺麗な教会の描写は観てみたい

★★★☆☆



ホイッスル! 勝利学/布施 努

¥1,365
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概要
樋口大輔先生による描き下ろしマンガ入り!
ピンチもプレッシャーも、恐怖心さえ味方にできる!実力を100%発揮し、チャンスを確実にモノにする「勝つための思考法」を実践的に伝授!


自分はこのホイッスルという本を完璧に読みきったわけではないが、人生において勉強になる要素が多くあった。
特に第5章の「エッジに立つ」という章がおススメ。
エッジに立つというのは常に崖の上に立つようなイメージである。
わかりやすく言うと日々挑戦に対して、崖の下に飛び降りるように思い切ってチャレンジをすると言うことである。
思い切ってチャレンジしなければ成長はない。しかし、失敗することもない。
守りに入るのではなく、常に勝負をしなくてはならない。
特に96ページのコーチのコメントは印象的なので、見て頂きたいと思います。

★★★★☆

プールサイド小景・静物 (新潮文庫)/庄野 潤三

¥500
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1965年に発売されたとは思えない位の色あせない作品。
星進一さんのショートショートを思い出させるような作品だった。
日常の中に潜む闇にスポットをあてている。
1章、2章の女性がからむ作品は悲しくもあり、2010年を危惧しているかのような作品。
芥川賞受賞作品

★★★★☆
金持ち父さん貧乏父さん/ロバート キヨサキ

¥1,680
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概要
パーソナルファイナンス専門の作家で大学講師でもあるロバート・キヨサキが、全く違うタイプである2人の人物の影響を受けて構築した、ユニークな経済論を展開している。1人は高学歴なのに収入が不安定な彼自身の父親、そしてもう1人は親友の父親で、13才のとき学校を中退した億万長者である。彼の「貧乏人のパパ」は一生のあいだ金銭問題に悩まされ、ついには家庭生活崩壊の憂き目をみる(立派な人物ではあるが、週払いの小切手では家計が潤うことは1度もなかった)。一方、「お金持ちのパパ」はそれとは全く対照的な人生を謳歌することとなる(「金のために働く下層・中産階級」が「自分のために使う金には困らないお金持ち」になったのだ)。この教訓を肝に銘じていた筆者は、47才で仕事をリタイアすることができた。コンサルタント兼公認会計士のシャロン L. レクターとの共著である本書では、彼とお金との関わりあいを支えてきた哲学が披露されている。
筆者の言い分が延々と続くのにはうんざりさせられるが、それでもなお、学校教育では絶対教えてくれない「経済面でのリテラシー」の必要性を主張する本書は説得力がある。変わりばえのしない仕事を極めることよりも、収入を元手に資産を賢く殖やすことの方が、最終的には必ず人生に富をもたらすという主義に基づき、仕事に見切りをつけるための資産を得るにはどうしたらよいかを教えてくれる。


ビジネス本ではあるが、物語としても読者を惹き付ける物を持っている。
特に彼自身の父親と友人の父親が彼に対してどんなアドバイスを与えるのかに注目してほしい。
損益計算書なども登場するが、かなり優しい解説になっている。
人生の哲学としても役に立つ一冊。
アメリカだから成り立つ理論という見方も。

★★★★☆
蹴りたい背中/綿矢 りさ

¥1,050
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概要
高校に入ったばかりの蜷川とハツはクラスの余り者同士。やがてハツは、あるアイドルに夢中の蜷川の存在が気になってゆく…いびつな友情? それとも臆病な恋!? 不器用さゆえに孤独な二人の関係を描く、待望の文藝賞受賞第一作。第130回芥川賞受賞。


19歳という年齢でなければ描けない世界観。描写が随所に現れていると思う。
さわやかな空気感に心地よくなる作品。
内容はここという強烈なパンチがないあらすじだった気がした。
結末に向かいゆっくりと収束していく。
この世界観にぜひ触れてほしい

★★★☆☆