今日、利用者さん宅に訪問に行ったら
先週処方された11月分の薬が
テーブルの上に置いてありました。
“あぁ、ちゃんと大学病院に行ってこられたのだな、よかった✨”
ふと、薬の説明書が目に止まり
薬価のケタを数え直しました
薬の単価が一錠5500円?!
他の薬も合わせると、一割負担で薬代が月に2万円弱。
ガンの薬ってこんなに高いの?!
経済的に余裕があってこそ
薬での治療も可能なんだと痛感しました。
薬価が高すぎて、この薬を諦めざるをえない方もいるだろうな..
利用者さんは認知症もあり、がんの事実も忘れてしまっています。
でも体は薬の影響を受け続けていて
「なぜこんなにしんどいのか」も分からず
ただ心身が疲れ果てていくような感覚かもしれません
気力がない、何か気分が晴れる楽しいことない?といつも仰っています。
生きる希望の喪失というのは医療や介護の支援だけではなかなか埋めにくい部分。
特に認知症がある方は、「未来」よりも「今感じている安心感」が生きる力に直結するように感じます。
だから、誰かが穏やかに関わってくれて、「あったかい」といった瞬間が増えることが、とても大きな支えになります。
利用者さん、とてもチャーミングな方なんですよ。
『そろそろ私帰る時間なので失礼します』って言うと、『聞こえない♡』って仰るの。
え、もう帰っちゃうの?
まだこれからじゃない!と仰る時もありますが
『聞こえない♡』って、まるで若い女子ですね。
90歳なんですが😆
ずっとずっと生きててほしい。大好きな利用者さん🍀
