なぜパン屋さんになろうとおもったのか。脱教員した理由 | パンと焼き菓子・パンもり屋

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元保健室の先生パン焼人の、地味で真面目なパン・焼き菓子と日々のあれこれ。

こんにちわ。

のぞいてくださり、ありがとうございます。

パン屋開業と育児の両立をめざす妊婦主婦、もりよめです。

 

わたしは、脱教員からのパン屋修行、そして開業を目指しているのですが、

「脱サラ 開業」でググると失敗談ばかりがあがってきますね(;・∀・)

一方、「教員 転職」でググると逆に脱サラして教員をめざす、というような

サイトやブログがほとんどでした。

 

が、

 

結論といたしまして、わたし個人は

脱教員して飲食の世界に入ってよかった

そう思っています。

 

どちらかというと皆のあこがれ?の職業である教員をやめて

きつい、給料少ない、不安定

といわれる飲食の世界に入った

わたしのこれまでの経緯を

しばらくおはなししていきたいと思います。

 

ちなみに、わたしは教員=養護教諭=保健室の先生をしておりました。

保健室の先生は看護師や保健師じゃなくてもなれます。

教育大学を出る必要がある「教諭」です。

 

わたしがパン屋さんをやりたい!と思ったきっかけは、

京都市内にあるとあるパン屋さんでした。

 

わたしは当時、京都府北部の田舎に住んでいて、

趣味で月に一度くらい…ひとりで京都市内にやってきては、

有名なパン屋さんをめぐって爆買いして帰るということを楽しんでおりました。

 

非日常を楽しむというか。

当時京都府北部にはなかった

スターバックスもよく寄りました。

ミーハーです。

 

買って帰ったパンたちは冷凍し、毎朝少しずつ食べて楽しんでいました。

実家暮らしの冷凍庫を占領し、迷惑な娘だったと思います。

 

そんなある日、とある有名なパン屋さんを訪れたのですが、

そのお店の雑誌で見る以上に

…田舎にはない…

都会的なおしゃれな雰囲気

(おしゃれなイートイン席があるのも魅力でした)と、

パンのおいしさに感激し、わたしは一気にその店のファンになりました。

 

田舎から2時間以上かけていくので、

雑誌やネットで調べて、

お目当ての商品があれば

初めてでもだいたいはパンを予約していくのですが、

 

そのお店が大変ツボったのでもう一度行こうと、

冷凍庫のストックが切れたころに再び電話でパンの取り置きをお願いし、

2度目に訪問した際のこと。

 

なんと入店するなり、

 

「あ!もりよめさん!こんにちわー!」

 

と、お店の方が私のことを覚えてくれていたのです!

 

しかも、

 

イートインしたのですが、

時間的にお店が落ち着いていたためか

お仕事をされながらいろんなおはなしをしてくださり、

パンも当然すごくおいしくて、

否、

受け入れてもらっている、そんな心地よさに

おいしさはマシマシで、

ほんの15分か20分でしたが

本当に楽しい時を過ごしました。

 

たった2度の訪問で、

(ひとりで10個とか爆買いしたせいかもしれませんが)

覚えてくださっていたといううれしさと、パンのおいしさ、

こころが元気になっていく感覚は今でも忘れられません。

 

そうして、パンをいただきながら、

自分がほんとうにやりたかったことはこれだ、とひらめいたのです。

 

 

養護教諭という仕事は、とてもやりがいのある仕事だと思います。

未来あるこどもたちの健康を守り、育てるというとても素晴らしい仕事です。

ですが、それは学校という限られた場所の中でのこと。

こどもにとってもっとも必要なのは、保護者とのかかわりなのです。

また、保健室の先生は、医療行為はできません。

けがの手当てはできても、治すことはできません。

学校という現場で起こったり訴えられたけがや病気を

専門的な知識で判断し、

病院にかかったほうがいいのか、手当だけの様子見でいいのか、

そういうことを判断する立場です。

 

やりがいある、とても大事なお仕事です。

ですが、わたしはこう思いました。

 

つまり、結局、

こどものこころとからだの健康は、

こどもとかかわる大人すべてにかかっているんじゃないか。

大人が元気になれば、こどもは元気になれるんじゃないか。

飲食には老若男女・人種も関係なく、

おいしいものを食べればしあわせな気持ちになり、そうなれば元気が出るし、

がんばれるし、ひとにも優しくなれる。

 

…あんぱんまん偉大!

 

…というふうに、とある有名なパン屋さんで受けた

接客にあこがれて、

 

自分もこんなふうにひとに働きかけたい!

パンが好きだから、パン屋さんでそれをやろう!

 

と思い立ち、

思ったら行動せずにはいられないタチのわたしは、

その年の人事希望調査でさっそくに退職希望を出したのです。

 

 

…4,5年勤めただけの、青い青い考えだとおもいます。

それに、あのころのわたしは20代の半ばという若さで、

何の苦労もせず生きてきたので、

真っ白なこどもたちに面と向き合うための

「芯」

がありませんでした。

教員なのに、

おとなとしてこどもたちにかける言葉が浮かばなったのです。

こどもの純粋な問に正しく答えられる自信がない、

そう感じていました。

 

公務員をやめ、

いろんなお店で働き、

いろんな人と出会い、

飲食の世界で鍛えられてきた今なら、

養護教諭というお仕事も

もっと自信をもってやれる気がします。

 

パン屋さん開業をめざしますけどね!

 

 

退職するにあたり、わたしを一人前にしようと指導してくださった先生方や、

優しくサポートしてくれた他校の養護教諭の先生方には感謝してもしきれません。

ただ、わたしはやり方を変えただけで、

養護教諭をめざしたときと、気持ちは変わっておりません。

がんばる人を応援し、癒しの時間を提供したいのです。

 

そういうわけで、

パン作りが好きでパン屋さんをめざしたわけではありませんでした。

修行していくうちにパンのおもしろさに目覚めたという後発組です(^^ゞ

 

そのあとのおはなし、

パン屋修行については、また明日以降に書きたいと思います。

 

 

読んでいただきありがとうございました❀

 

 

今日も体調は良好です。無事に育っているのかな…

妊婦検診が今週の金曜日なので、それまでちょっと不安です。