どっしり、しっとりなアメリカンマフィン試作とパン屋修行で学んだこと | パンと焼き菓子・パンもり屋

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元保健室の先生パン焼人の、地味で真面目なパン・焼き菓子と日々のあれこれ。

こんばんわ!

のぞいてくださりありがとうございます(^^)

 

パン屋開業と育児の両立をもくろむ妊婦主婦、もりよめです。

 

 

パン屋さんに、私はなる!

 

と、某海賊少年漫画の主人公のように意気込んでおりますが、

 

昨年の5月いっぱいでパン屋勤めを辞めてから、

ひたすら…焼き菓子の試作を繰り返しています。

 

なにせ、焼き菓子つくりは独学中の独学。

 

しかも、焼き菓子はパンよりもつくるのに時間がかからないので、

仕事終わりから夕食の準備までの短い時間でチャレンジできるし…

(元気すぎる妊婦)

 

ということで試作してはああでもない、こうでもないと

家事や仕事の合間に本やネットでひたすら理論や製法を調べまくり、

夢にまでみるほどにお菓子作りに没頭してきました。

 

…理系です。

 

そうしてフィナンシェ、クッキーは納得のいくルセットができたのですが、

最近はどっぷりと…マフィンの沼にはまっております。

 

アメリカンマフィンはクイックブレッドの一種で、発酵させないパンの一種。

そして、なによりマフィンのきのこ型が好きなので、どうしても完成させたかったのです。

 

そしてあと少しで沼から抜けられそうな所へ来ています。

 

こちらが、ほぼ完成形の全粒粉マフィン↓

ケーキみたいなふわふわ軽いマフィンではなく、

朝食にもなるような、どっしりした食べ応えあるマフィンにしたくて。

 

あと、だいたいパン屋さんで買ったものって

翌日以降に食べるパターンが少なくないと思うので、

 

食べたいタイミングって、いろいろですし。

 

翌日でもパサつかず、さらに日が経ったり冷凍しても

焼き直せばおいしくたべられる、

そんなマフィンにしたいと思っていました。

 

あと個人的な好みですが、

口の中の水分を持っていかれるような飲み物必須なマフィン、

食べるときにぽろぽろ崩れてこぼれるようなマフィン

はあまり好きではないのです…。

 

油脂や砂糖を増やせばお味の日持ちもよくなりますが、

そうなるとケーキになってしまいますし。

 

そんな感じで作っては食べてを繰り返し、

朝食はマフィン(とバナナと昨日の残りの味噌汁)という日々を続け、

先日、やっと配合が決まりました。

あとは製法の微調整です。

 

マフィンのレシピでよく紹介されているのは、

バター+砂糖をホイップし、卵を乳化させて最後に粉を混ぜる

“シュガーバッター法”

ですが、私のマフィンはパンのような製法で作ることにしました。

パン屋やし。

卵とバターの乳化が難しいシュガーバッター法よりも手軽で、

仕上がりが安定しており、

かつ、

翌日以降のぽろぽろ化がかなり改善され、私の理想の食感に近い気がしました。

形もしっかり上に膨らんでるし!きのこ!

ちなみに、最初のころはきのこの傘がつぶれて、

しいたけのようなちょっと残念なシルエット

だったのですが、やっといい感じのきのこになりました!

 

前回作ったときは翌日も外がしっかりカリッと、中はほろっとしつつもしっとり、

いい感じでした。

欲を言うと、あとほんの少し内層のつながりが欲しいというか…

 

とにかくどしっとしっかりした食感なので、

フレッシュフルーツよりも漬け込みフルーツやナッツ、

クリームチーズなんかが合いそうです(*´▽`*)

 

****

 

レシピ本の材料には

 

小麦粉

砂糖

 

というように書いてあることがちょくちょくあると思います。

 

多くの場合は家庭向けなので、スーパー等で手に入れやすい

「フラワー」や「ハート」(強力粉なら「カメリヤ」とか)

 

あたりで作ればいい感じにできると思いますが、

 

小麦粉にはいっぱい銘柄があって、

砂糖にもグラニュー糖、上白糖、きび砂糖、はちみつ…といろんな種類があって、

卵も、油脂も。

なんなら薄力粉、と書いてあるけど強力粉を混ぜてみたり、

製法を変えてみたり。

 

材料×配合×製法

 

そんな感じで

 

レシピはこの世に無数に存在する

 

ということを痛感しています。

 

 

この世界に入ったころは、

 

有名店のレシピを学びたい!

とにかく多くのレシピを知りたい!

 

そんなふうに思って必死に頑張っていましたが、

 

経験をつむうちに、

 

パンやお菓子、料理に正解はないんやなあ

 

そんなふうに思うようになりました。

 

自分がおいしいと思う

食べた人がおいしいと思ってくれる

 

それが正解で、レシピはヒントでしかないのだと思いました。

 

ちなみに今、わたしが一番大事だとおもうのは、

丁寧に作ること

だと思っています。

 

よく 料理は愛情 といいますが、

気持ちの問題というより気持ちからの行動、つまり

愛情=丁寧な仕事

だとわたしは思っています。

 

 

****

 

お店のメニューを考える場合、無数のレシピに

『商品として作る』

という条件を加えて考えなければなりません。

 

そういうわけで、試作には時間(とお金)がとてもかかるので、

自由に動ける今のうちに、

できるだけメニューを完成させたいと思っている今日この頃です。

 

 

今日から妊娠18週に入りました。

お腹は出てきているのですが、まだ胎動もないため、

これは子どもが成長しているのか、たんなる脂肪の増加なのか

自分ではよくわかりません(;・∀・)