と言う訳で、溶けて壊れたモーターのコミュテーター。




原因としては、ロックモーターがストッパーに当たり、モーターが回転出来なくなっても、キーレスユニットからは電気が供給され続け、過電流が流れてしまう事の様である。


そして、前回は…


この【定電流モジュール】を使い、電流の上限を3Aに抑える事で解決しようと思った訳である。


…が、


結論から言うと、この案はボツとなった🙅


電流を制限するとかじゃ無く…
いっそのことカットしてしまえば良い事に気がついたからである。


つまり、ロックモーターが作動してドアロックが掛かった(or解除された)時点で電流をカットするスイッチを追加すれば良いのである♪





と言う訳で、先ずはこちらを変更する。




この三角形のリンクプレートを…



作り直し、ロッドをもう一本付けられる様にする。







そして…


この位置に設置していたロックモーターを…



前方に移設する。




因みに、ロッドを伸ばしてロックモーターをずらしただけに見えるが、そんなにあっさりとはいかない。





ロッドを通す為にはドアの一部をカットする必要があるのだ。

この切断にはリューターを使いました。



クーラーのコンプレッサーベアリング交換用に買ったリューターが早速役に立ちました。
買って正解だったな~♪😆


ロックモーターがいなくなったスペースに、スイッチプレートを取り付ける穴を開けます。


位置を調整出来る様に【長穴】に加工します。
この加工にもリューターが役立ちましたよ♪😊

と言う訳で、どの様なモノになるのかと言うと…



こんな感じに…




我ながらなんて雑で分かりずらい図だろうか😅

私は寝起きが悪い…目が醒めてもしばらくボーっとしているのだが、実はその時に何かと思いつく事が多い。
この図も寝起きで描いたのでこんな感じだ。

ちゃんと描くとこんな感じになる。




実体化するとこんな感じである。



真ん中のレバーがロックモーターと連動し、左右のマイクロスイッチをON/OFFする仕組みです。

因みに…


よく見ると、左右のマイクロスイッチのアームの曲がりが違います。
これは、スイッチの取り付け穴を空ける際、左のスイッチの穴がちょっとズレてしまったのを、アームを曲げて帳尻を合わせている訳です。

このスイッチの取り付け穴が、対角線になっていて、寸法が端数になっていたのも失敗する要因でした。



赤いのがボルト穴で、青丸で囲んだのが穴の距離である…
対角線上、斜めなので寸法が半端である。
出来れば、取り付け穴はスイッチの真ん中の一直線上に配置して欲しかった😭


因みに、こちらは助手席用のユニットである。


バージョン1の失敗から学んだバージョン2と言ったところである。

スイッチの取り付け穴は、先にスイッチの下側の固定穴に合わせてベースのアルミ板に穴を開けてネジを切り、スイッチを仮留めして位置関係を確認したのち、スイッチの上側のボルト穴から千枚通しを入れてベースのアルミ板に穴の位置をけがいた。

…文章にするとややこしいが、要は『現物合わせ』って事である。

これで左右のズレも無く、スイッチのアームも真っ直ぐなまま左右対称になった。
あと、スイッチプレートの取り付けネジ穴を【長穴】にし、ここで位置調整が出来る様にしたので、ドア側の取り付け穴を長穴にする必要は無くなった。


助手席側はこの様な長穴ではなく、ただの丸穴で良くなった♪


こちらはダイオードユニット。


ロック、アンロックで逆になる電流を、2つのスイッチに振り分ける整流器と言うか分流器である。
ダイオードは2個あれば事足りるのだが、せっかくなので2個並列にして負担を減らして耐久性を上げてみた。

まぁ、数年前に買ったダイオード20個パックの余りがいっぱいあったので、惜しげもなく使えるのであった😅


因みにベークライト基板も何かの余りである。



と言う訳でスイッチユニット取り付け~




このリンクプレートの赤→のロッドがスイッチレバーにつながっている訳である。





ドアロックノブが上がっており、ドアロックは解除されている状態。


この状態では赤いスイッチはOFFで、黒いスイッチはONになっている。

この状態でリモコンのロックボタンを押すと、整流ダイオードにより黒いスイッチを通ってロックモーターに電流が流れる。

ロックモーターにより、ドアロックノブが下げられると…


通電していた黒いスイッチはOFF側に切替わり、ロックモーターへの電流はカットされる。

ロック解除の際は逆に作動する。
これでロックモーターに過電流が流れる事は無くなった。
ロックモーターがフルストロークして、ストッパーに当たる前に電流がカットされるのだから、モーターやギアに掛かる負担は相当低減されるはずである♪ 😊





出先でクルマから離れた後や、家で夜など、
『あれ?ドアロックしたっけ?』となる事がある。
横着せずにクルマのところまで戻って、目視で確認すれば良い話なのだが…

なまじキーレスなんていう便利なモノを付けてしまったが為に、つい気軽にロックボタンを押してしまうのである。
家の中なら、外に停めてあるパンダまで余裕で電波は届くし、出先では結構離れていてもウインカーの点滅&ロックブザーで、ロックが掛かったのを確認出来てしまうのである。

この時、ドアロックをし忘れていれば別に問題はない。
しかし、既にドアロックが掛かっていた場合…
リモコンのボタンを2度押ししてしまうと、かなりモーターに負担が掛けてしまうのだ。


要は、同じ操作を2度繰り返してしまうと、ロックモーターがフルストローしてストッパーに当たっていて、モーターが全く回転出来ない状態なのに、電気が流されてしまうのだ。

これは、ただただモーターを痛めるだけに過ぎないので、後付けキーレスではやってはいけない行為である。



今回、スイッチユニットを追加した事により、ドアロックが掛かってる状態では、リモコンのロックボタンを押しても、ロックモーターに通電しなくなった。
ロック状態では、アンロック操作時のみしかロックモーターに通電せず、逆もまた然りである。

これでロックモーターに掛かる無駄な負担を、ほぼ取り除く事が出来たと思う。

今回取り付けた、完全新品のロックモーターがどれくらいの年数もつのか楽しみである♪😁



【費用】



マイクロスイッチ8個セット…659円




シャフトストッパー…810円

ステンレス丸棒(3.0mm)…1096円(2本)

アルミ板(2.0mm)…1360円(2枚)

ダイオード、配線コード、圧着端子、ボルト類…在庫品。

合計 3925円

そこそこ材料費掛かってますね😓


まぁそれでも…





1年半で壊れた運転席と助手席のロックモーター代
1598円(799 × 2)




今年中に壊れると思われる、バックドアのロックモーター代
2106円

合計3704円


何もしなけりゃ1年半位でロックモーターは壊れ続けて3704円はかかり続け、1年半ごとに交換作業も必要にになる訳で、それを考えれば得策だと思う。