ボールベアリングって、壊れる時はシールがダメになって、グリスが抜けたり水が入ったりして『ゴー!』とか『ガー!』とか言うのが普通だと思ってたんだけど…
このコンプレッサーベアリングは、『チャリチャリ♪』みたいな音がしてました。
チャリチャリってどう言う状況なの?
と言う訳で、ベアリングを分解してみた!\(^o^)/
インナーレースを見ると…👀
綺麗なもんです。
もっとキズが有るとか、錆びてるとか、凹みがあるとか期待してたんですが…目で見てわかる様な異常は無い…
これ、綺麗に拭き取って有りますが、バラした時はまだシッカリとグリスが入っており、そのグリスもカピカピになっておらず、しっかりと油分を保持していました。
多少汚れはあるものの、充分ボールを潤滑出来ていた感じ。
アウターレースも…👀
特に異常なしの綺麗なもんです。
ボールは…👀
一個一個確認はしてませんが、削れてるとかは無い感じ。
そもそも、入ってたグリスも削れカスが入ってる様な感じでは無かった。
29年、24万キロを走ってこの程度で済んでると言うのは、ボールベアリングとしてはかなり優秀なのでは無いかと思う。
ぶっちゃけ、異音は出ていたがガタは無いし、グリスで潤滑も成されていた訳で、まだ交換しなくても大丈夫だったと言えなくも無い。
ただ、予想外だった事が1つあった。
こちらの画像を見てもらいたい。
お分かりだろうか…?
右下に白いワンピースを着た長い髪の女…では無い。
これは私が思っていたのと違ったのだ。
私は、このタイプのベアリングが中身は2列のベアリングが入っている事は知っていた。
このベアリングの幅は2.0cmである。
要は、幅1.0cmのベアリング2個が一体になっており、内側のシール2組が不要になる分、幅1.0cmのベアリングを2個並べて使うよりグリスを多く封入出来るのが利点なのだと思っていた。
こう言う事である。
赤線の部分がシールである。
一体式ならシールは2個で済み、その分多くのグリスを封入出来る。
しかし分解してみたら実際はこうなっていたのである😥
Aの幅は、このベアリングには表裏が無く当然ボールは中心に位置しているので1.0cmである。
私は、Bの幅も1.0cmだと思い込んでいたのだが、実際に分解したベアリングはCの様に内側に寄っていたのである。
Cの幅は実測で7.0mmである。
Aのベアリングは2列だが、Cは1.5列と言った感じだ。
製造コストなどの関係でこうなっているんだろうが、どう考えてもCは安定性が落ちるのは明白である。
Cを使うのはデメリットである‼️
Aの様に幅1.0cmのベアリングを2個使う方が良い。
Bの幅広タイプがあまり流通してない理由は、こう言う事なんじゃないだろうか?
そしてこのコンプレッサーはプーリーの構造がまた変である。
そもそも、ベルトが2本掛かるコンプレッサーなど、画像検索したってほぼ出て来ない。
パンダのクランクプーリーが、構造上1本しかベルトが掛けられないが故に、無理やりコンプレッサーを後付けしたので、変則的な構造にするしか無かったからだ。
普通はこうなっている。
理科実験室から50kgの分銅を、佐藤くんと玉谷の2人で運ぶ時に2人の負担は同じである。
一方、パンダはこうなっている。
棒の先に50kgの分銅を載せている状態である。
これでは玉谷の負担は凄い事になる。
佐藤くんが支点になり、玉谷にはテコの原理で2倍の100kgの重さが掛かってしまう。
佐藤くんは、玉谷が支点になる事で、むしろ上に持ち上げられる方向である。
これでは玉谷は『何で俺だけ呼び捨てなんだよ!💢』と、宮野先生に文句をつけてしまう事だろう。
つまりこう言う事だ。
クランクとコンプレッサーに掛かっているベルトの張力は、2列あるベアリングに均等に分散されるので、普通に張って良い。
しかし…
コンプレッサーとオルタネーターに掛かっているベルトがオフセットしている為、2列あるベアリングの外側に大きな負荷を掛けてしまう。
【結論】
クランクとコンプレッサー間のベルトは普通に張って構わないが、コンプレッサーとオルタネーター間のベルトは極力弱く張るべし‼️
大まかな図ではイマイチ説得力に欠けるので…
実寸で描いてみたのがコチラの図である。
オルタネーターベルトは、ベアリングの支持ボール部分から完全に逸脱した位置にある。
これではベアリングに大きな負荷がかかってしまう。
幅20.0mmのベアリングでは無く、幅10.0mmのベアリングを2個使う事で、少なくともベアリングのボールの間隔を7.0mmから10.0mmまで広げる事が出来る。
その方がベアリングの耐久性が上がるのは明白である。
ここまで考えた時、ふと思った。
このコンプレッサーベアリング…こんな構造のプーリーで29年、24万キロももつモノであろうか…?
少なくとも、メーカーによるカシメが外されていないので、バラしてベアリングだけを交換してはいない。
しかし、初代のオーナーがベアリングから異音が出た事で、コンプレッサープーリーごと新品に交換してる可能性が高いのではないだろうか?
そう考えると…
プーリーとクラッチディスクのヤレ具合が随分と違う気もする…
クラッチの方は如何にも30年モノと言った風情が感じられるが、プーリーの方はそうでも無い気がする…
パンダがウチに来た時は、走行距離は9万キロであった。
このベアリングは9万キロもたず、割と早期にダメになってしまうのでは無いだろうか?
しかし、そうなると交換後は15万キロもベアリングがもった事になり辻褄が合わない…
そして気がついた…
4月23日のブログで私はこんな事を書いている。
【しかし、3年ほど前から、冬なるとベルトが鳴く様になってしまった。
リア熱線を入れ、ヘッドライトとフォグランプを点けると『ギャア~‼️』と盛大にベルトが鳴くのである。明らかにベルトが緩いのだ】
電気負荷が掛かるとベルトが鳴いている事から、オルタネーターベルトが緩かった可能性が高い。
このベルトの緩さがコンプレッサーベアリングを温存したので15万キロももった可能性がある。
どちらにしても、こんなにオフセットしたプーリーとか、ベルトが2本掛かるとか、設計に無理があり過ぎる‼️
…と言うか、そもそもこのクーラーを設計したのは、考えが浅くていい加減なヤツだったっけ…😰
ベルト1本バージョン。
コンプレッサープーリーとベルトの接触面積が少なく、ベルトが滑ベりやすく、かなり強めにベルトを張らねばならず、各ベアリングの負担が大きいと思われる。
改良したと思われるベルト2本バージョン。
ベルトの張りにくさがズバ抜けている上に、コンプレッサープーリーがベアリングから大きくオフセットしている事で、ベアリングに無理が掛かってしまう。
マジでどっちも設計がクソ過ぎる💢😡
このコンプレッサーベアリングは、『チャリチャリ♪』みたいな音がしてました。
チャリチャリってどう言う状況なの?
と言う訳で、ベアリングを分解してみた!\(^o^)/
インナーレースを見ると…👀
綺麗なもんです。
もっとキズが有るとか、錆びてるとか、凹みがあるとか期待してたんですが…目で見てわかる様な異常は無い…
これ、綺麗に拭き取って有りますが、バラした時はまだシッカリとグリスが入っており、そのグリスもカピカピになっておらず、しっかりと油分を保持していました。
多少汚れはあるものの、充分ボールを潤滑出来ていた感じ。
アウターレースも…👀
特に異常なしの綺麗なもんです。
ボールは…👀
一個一個確認はしてませんが、削れてるとかは無い感じ。
そもそも、入ってたグリスも削れカスが入ってる様な感じでは無かった。
29年、24万キロを走ってこの程度で済んでると言うのは、ボールベアリングとしてはかなり優秀なのでは無いかと思う。
ぶっちゃけ、異音は出ていたがガタは無いし、グリスで潤滑も成されていた訳で、まだ交換しなくても大丈夫だったと言えなくも無い。
ただ、予想外だった事が1つあった。
こちらの画像を見てもらいたい。
お分かりだろうか…?
右下に白いワンピースを着た長い髪の女…では無い。
これは私が思っていたのと違ったのだ。
私は、このタイプのベアリングが中身は2列のベアリングが入っている事は知っていた。
このベアリングの幅は2.0cmである。
要は、幅1.0cmのベアリング2個が一体になっており、内側のシール2組が不要になる分、幅1.0cmのベアリングを2個並べて使うよりグリスを多く封入出来るのが利点なのだと思っていた。
こう言う事である。
赤線の部分がシールである。
一体式ならシールは2個で済み、その分多くのグリスを封入出来る。
しかし分解してみたら実際はこうなっていたのである😥
Aの幅は、このベアリングには表裏が無く当然ボールは中心に位置しているので1.0cmである。
私は、Bの幅も1.0cmだと思い込んでいたのだが、実際に分解したベアリングはCの様に内側に寄っていたのである。
Cの幅は実測で7.0mmである。
Aのベアリングは2列だが、Cは1.5列と言った感じだ。
製造コストなどの関係でこうなっているんだろうが、どう考えてもCは安定性が落ちるのは明白である。
Cを使うのはデメリットである‼️
Aの様に幅1.0cmのベアリングを2個使う方が良い。
Bの幅広タイプがあまり流通してない理由は、こう言う事なんじゃないだろうか?
そしてこのコンプレッサーはプーリーの構造がまた変である。
そもそも、ベルトが2本掛かるコンプレッサーなど、画像検索したってほぼ出て来ない。
パンダのクランクプーリーが、構造上1本しかベルトが掛けられないが故に、無理やりコンプレッサーを後付けしたので、変則的な構造にするしか無かったからだ。
普通はこうなっている。
理科実験室から50kgの分銅を、佐藤くんと玉谷の2人で運ぶ時に2人の負担は同じである。
一方、パンダはこうなっている。
棒の先に50kgの分銅を載せている状態である。
これでは玉谷の負担は凄い事になる。
佐藤くんが支点になり、玉谷にはテコの原理で2倍の100kgの重さが掛かってしまう。
佐藤くんは、玉谷が支点になる事で、むしろ上に持ち上げられる方向である。
これでは玉谷は『何で俺だけ呼び捨てなんだよ!💢』と、宮野先生に文句をつけてしまう事だろう。
つまりこう言う事だ。
クランクとコンプレッサーに掛かっているベルトの張力は、2列あるベアリングに均等に分散されるので、普通に張って良い。
しかし…
コンプレッサーとオルタネーターに掛かっているベルトがオフセットしている為、2列あるベアリングの外側に大きな負荷を掛けてしまう。
【結論】
クランクとコンプレッサー間のベルトは普通に張って構わないが、コンプレッサーとオルタネーター間のベルトは極力弱く張るべし‼️
大まかな図ではイマイチ説得力に欠けるので…
実寸で描いてみたのがコチラの図である。
オルタネーターベルトは、ベアリングの支持ボール部分から完全に逸脱した位置にある。
これではベアリングに大きな負荷がかかってしまう。
幅20.0mmのベアリングでは無く、幅10.0mmのベアリングを2個使う事で、少なくともベアリングのボールの間隔を7.0mmから10.0mmまで広げる事が出来る。
その方がベアリングの耐久性が上がるのは明白である。
ここまで考えた時、ふと思った。
このコンプレッサーベアリング…こんな構造のプーリーで29年、24万キロももつモノであろうか…?
少なくとも、メーカーによるカシメが外されていないので、バラしてベアリングだけを交換してはいない。
しかし、初代のオーナーがベアリングから異音が出た事で、コンプレッサープーリーごと新品に交換してる可能性が高いのではないだろうか?
そう考えると…
プーリーとクラッチディスクのヤレ具合が随分と違う気もする…
クラッチの方は如何にも30年モノと言った風情が感じられるが、プーリーの方はそうでも無い気がする…
パンダがウチに来た時は、走行距離は9万キロであった。
このベアリングは9万キロもたず、割と早期にダメになってしまうのでは無いだろうか?
しかし、そうなると交換後は15万キロもベアリングがもった事になり辻褄が合わない…
そして気がついた…
4月23日のブログで私はこんな事を書いている。
【しかし、3年ほど前から、冬なるとベルトが鳴く様になってしまった。
リア熱線を入れ、ヘッドライトとフォグランプを点けると『ギャア~‼️』と盛大にベルトが鳴くのである。明らかにベルトが緩いのだ】
電気負荷が掛かるとベルトが鳴いている事から、オルタネーターベルトが緩かった可能性が高い。
このベルトの緩さがコンプレッサーベアリングを温存したので15万キロももった可能性がある。
どちらにしても、こんなにオフセットしたプーリーとか、ベルトが2本掛かるとか、設計に無理があり過ぎる‼️
…と言うか、そもそもこのクーラーを設計したのは、考えが浅くていい加減なヤツだったっけ…😰
ベルト1本バージョン。
コンプレッサープーリーとベルトの接触面積が少なく、ベルトが滑ベりやすく、かなり強めにベルトを張らねばならず、各ベアリングの負担が大きいと思われる。
改良したと思われるベルト2本バージョン。
ベルトの張りにくさがズバ抜けている上に、コンプレッサープーリーがベアリングから大きくオフセットしている事で、ベアリングに無理が掛かってしまう。
マジでどっちも設計がクソ過ぎる💢😡