ウチのパンダである。



我が家にやって来てかれこれ16年くらい経つ。
当時、9万キロ位だった走行距離は今年中に25万キロに突入しそうである。

思えば、先輩に『クルマ交換してくれ💦』と頼まれて、ファミリア(BG5S)と交換したと言うか、ほぼ貰ったに等しいクルマである。



と言うのも、交換した私のファミリアはラジエーターから水漏れを起こしており、漏れどめ剤で誤魔化していた10万キロを超えたオンボロだったのだ。
そして、どうやらヘッドガスケットも逝ってるらしく、私は先輩に『ラジエーターキャップは緩めてあるし、3000rpm以上回したらダメだよ』と忠告したのだが…先輩はそれを守らずに爆走して、交換して2ヶ月余りでオーバーヒートで廃車にしてしまったのだ。

…つまり、結果的に私の手元にはパンダが残り、先輩の手元からはクルマが無くなったので、交換したと言うより『私が先輩からタダでクルマを貰った』に等しいのである(笑

と言うかこのパンダ、そもそもマツダの中古車センターに並んでいたクルマだった。
要は、初代オーナーがマツダ車に買い替えた為に、マツダディーラーに下取られたクルマだったのだ。

それを知った先輩から私に、
『中古車センターにパンダがいる!これは飼った方が良いか?』と電話が掛かって来たのだ。
一緒に見に行き、私は『これは飼うしか無いでしょ‼️』と勧めたのである。
そして、『そのうち俺が買い取るから、それまで大事に乗っててね♪😁』と都合の良い事を言っていたのだ。

そして先輩はパンダを飼い、マツダディーラーにパンダで通勤していたのだが…
そのマツダディーラーは経営があやしくなり、倒産しかかった為に別なマツダディーラーに合併吸収されてしまったのだ。

それまでのディーラーはゆるくてパンダで通勤してもOKだったのだが、別なディーラーになってしまい、『通勤はマツダ車のみ‼️』になってしまったので…
『パンダとファミリアを交換してくれ💦』って事になってしまったのである。

こうして、図らずとも私は何の苦労も無く、元々欲しかったパンダ…後に先輩から購入するはずだったパンダを無償で手に入れたのである♪\(^o^)/


完。








「完」じゃねえよ!💢

またしても話が横道に逸れた。
まあ…私はこのパターンが好きなんですよ😅
タイトルから外れて違う話を書いて、タイトルに戻らず記事を終わらせてからの…
…ちげえよ💢ってヤツ♪



と言うわけでタイトルの話に戻します。



ウチにある本に、ちょっと面白いデータが載ってるんですよ。
有名ラリーカーのホイールベースやトレッド、そしてその比率が計算されています。


これを見ると、やはりストラトスはずば抜けてホイールベースが短い…
と、思ったら一位はアルピーヌA110でした。



まぁ、リアエンジン車はどうやったってリアオーバーハングが長くなってしまうので、その分リアタイヤが前寄りに成らざるを得ず、ホイールベースは短くなりがち。
ポルシェ911なんかもめっちゃリアタイヤは前寄りだし。
この表でも、ポルシェ911の【全幅・ホイールベース比】は1.26と、アウディS1とストラトスに次いで3番目の数値を叩き出してます。

最初からラリー専用に開発されたストラトスや、ラリー用魔改造マシンのアウディS1とは違い、真っ当な【公道用自動車】であるポルシェ911がこの数値なのはある意味、異常と言って良い。


そしてストラトスとA110に肉薄するほどショートホイールベースなのが、青丸で囲んだアウディクワトロS1、通称スポーツクワトロです。



これは別格です。
もうめちゃくちゃです…😓
ボンネットが長いチョロQです‼️


アウディクワトロをぶった斬って、赤線の部分を取り除き、ホイールベースを30cm短縮すると言う暴挙に出たクルマですからねぇ…
全幅・ホイールベース比率では1.24と言う、ストラトスをも超えるイカレっぷり💦

グループB時代のラリーカーは、もうルール無用のやりたい放題感が凄くて面白い🤣

こんなにホイールベースを詰めたらリアタイヤにトラクション掛からないだろうに💦
ただでもフロントに直列5気筒のなが~いエンジンを縦置きに積んでて、フロントヘビーなのに…
苦肉の策が、F-1並にデカいリアウイングなんでしょうね😅



ワークスドライバー
『クワトロ、パワーあって4WDで良いんですが、ホイールベース長すぎて曲がらないです😥』

アウディ社
『よし、じゃあ真ん中ぶった斬ってホイールベース30cm短くしてみたよ♪😆』

ワークスドライバー
『いや…30cmはやり過ぎでしょ😭』

…みたいな感じ?🤣


こんな感じなのはシトロエンにもありました。


シトロエン社長
『ウチも流行りのWRCラリーに出ようと思うんだ♪』

シトロエン開発部
『でもウチにはラリーに出れる様なクルマ無いですよ?』

社長
『BXがあるじゃろ、あれをこう、チョチョイと改造して4WDに出来ないかな?エンジンも大きいの積んでさ♪』



1週間後…


開発部
『はい社長!出来ましたよ♪』

『横置き用の4WDミッションが無かったので、縦型のミッション使いました♪ エンジンはプジョー2.1リッターターボを縦に積みましたが、エンジンルームに全然収まらなかったので、フロントをガッツリ伸ばしてみましたよ♪』

社長『お前ら少しは重量バランスとか考えろよ💢』

…みたいな?🤣

結局、余りにもフロントオーバーハングが長い奇異なスタイルが災いし、重量バランスもとても悪く、WRCでも活躍出来なかった(最高6位)だったため、200台作ったものの全然売れなくて80台は新車のままスクラップにされたと言う話もある…

現存するシトロエンBX4TCは30台ほどらしい。
因みに日本には2台あり、うち1台はファミリーカーとして使われているらしい(驚





『少量生産のメーカーにもラリーに参加してもらおう♪』と、レギュレーションを【年間生産台数200台でオッケー♪】に変えたのに…
大メーカーは『何!どんなめちゃくちゃなクルマでも200台作っちゃえばラリーに出られるんだな‼️』って解釈されてしまったと言うオチ…





また話が逸れてしまった😅


要は、ラリーで俊敏に曲がる為にはストラトスの様なショートホイールベースのクルマが適しているのである。

因みにストラトスは、最初から舗装路にターゲットを絞って開発されたクルマなので、実はダートは不得意。
ダートが殆どを占めるサファリラリーでは結局一勝も挙げられ無かった。


ここで確認。
ストラトスのホイールベースは、
2180mm
ウチのパンダのホイールベースは、
2170mm

実はパンダはストラトスよりショートホイールベースなのである‼️😱


パンダの俊敏なハンドリングの秘密は、このショートホイールベースにあったのだ。



『パンダはちっちゃいんだからホイールベースも短くて当然じゃん』と言う人もいるだろう。

しかし実はそうではないのだ。

軽自動車のホイールベースを調べてみた。
・N-ONE…2520mm
・S660…2285mm
・AZ-1…2235mm
・ビート…2280mm
・カプチーノ…2060mm

パンダの2170mmより短いのはカプチーノくらいなのだ。
軽自動車は安定性向上の為、タイヤを極力ボディの四隅に配置する為、むしろホイールベースは長めなのである。
ホンダN-ONEに至っては、パンダより35cmもホイールベースが長いのだ。

無論、ショートホイールベースにはデメリットもある。
前後のピッチングが出がちである。
この点に関してはパンダは硬めのダンパーで上手く抑えていると思う。
あと、やはりショートホイールベースは高速安定性が劣る。

しかし、パンダはそもそもハイスピードで巡行するのが快適なクルマでは無い。
パワー的にも、室内騒音的にも、高速道路では自然に80~100km/hに落ち着くし、その速度が気持ちよく楽しく、無駄にスピード違反をせずに済むなど、私的には利点が多いのである☺️


そしていろんなクルマのホイールベースを調べていたら、なんとカプチーノより短い、
2035mmと言うクルマが見つかったのである‼️



コイツです。


さすがミニ!ゴーカートハンドリングと言われるだけある(笑
ミニ…暫く乗ってた事があります。
とても面白いんだけど…疲れるんだよなぁ😥
足は金属スプリングじゃ無くてゴムの塊だし、リアシートは狭いし、トランクも狭くて実用性はパンダに遥かに劣る。


これが暫く乗ってたローバーミニ。
インジェクションの1300ccで低速トルクがあって、軽い車体(740kg)と相まって、速くて機敏で見た目とは違って過激なクルマ。
そして何故か左ハンドルだった(珍

そしてこのクルマの持ち主は…私にパンダをくれた先輩でした。
…冒頭の話と見事に繋がりました\(^o^)/

このミニは先輩の従兄弟が乗ってて、買い替えたけど下取り査定が0だったので、先輩が譲り受けたと言うわけ。
で、先輩は何かとクルマを貰う人なので、他にも何台もクルマがあり、置き場所が無いのでウチのアパートの車庫で預かってた。
そして先輩からは『好きに乗ってて良いよ』と言われてたのでよく乗り回してました♪