なんか最近、パンダの海苔午後血…じゃ無くて乗り心地が悪いんですよ。

間違えて「のりごごち」って打ったら凄い変換されました😓

右フロントサスが妙にゴツゴツする。
試しにフロントバンパー右側に膝を掛けて体重を載せてみると…ちっとも沈まない😥
オイル漏れを起こしてるのは分かってたけど、水が入って錆びて固着してるのかと思うほど全く動かない。

左も同じ様にやってみると、こっちは逆にボヨンボヨンしててダンパーが効いていない…
俗に言う、
【控えめに言って最悪】ってヤツですね。

ブログを遡ってみると、
2016年5月、走行距離18万キロでフロントダンパーを交換してます。

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ヤフオクでゲットした中古品が、届いてみたらSACHS製で喜んだ。。

その2年後の2018年、今度はリアダンパーがご臨終。
新品のKYBを購入し、黄色のカッティングシートを巻き、モンローに偽装して取り付けました。

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中古のSACHSも、取り付けてから8年6万キロを走行し寿命が訪れたと言うわけです

そしてこのKYBのリアダンパー、実は前後セットを購入していたんですよ。
…と言う訳で、新品のKYBのフロントショックがもう手元にあるんですよ。

と言う訳で、6年越しのフロントショック登場~♪




物置きで6年じっくりと熟成したので、より奥深いダンピング特性になっている事でしょう♪\(^o^)/



と言う訳で取り外し~






で、分解~



2本とも同じ様な場所がやられてますね…



拡大図



思えば、中古のSACHSに替える前の最初のショックもこうなってましたねぇ…
そして同じ様に固着して縮まず、ゴツゴツと言う衝撃を伝えていました。
これ…パンダの持病なんでしょうか?

このストラット、そもそも全長が短い気がします。
短いのでストローク部分に無理が掛かり易いのかも知れませんねぇ…
無理が掛かって摩耗して、ガタが出てサスがロックして縮まなくなるんだと思います。

こんな感じでしょうか‥

左の状態なら、真っ直ぐ伸び縮みできるけど…
右の摩耗してガタが出た状態では、サスが縮むベクトルは斜めに押し合い、青色矢印→の方にストラットを『くの字』に曲げる方に作用してしまい、サスがロックしてしまい縮まなくなっていたんだと思う。


酷い方のショックはガタが多く、オイルも抜けてスッカスカ…手で持って簡単にフルストローク伸び縮みできます。
もう1本の方は、オイル漏れはあるものの、まだダンパーは効いてました。


パンダのストラットサスの凄いとこはコレですね。

アッパーマウントに、スラストニードルローラーベアリングが奢られています。

普通はボールベアリングです。




安いクルマだとグリスを封入した樹脂製のカップリングだったりします。


パンダは安いクルマなのに、こう言うところにコストを掛けてるのが凄いですね。
因みに、シフトレバーの前後方向の支点にもニードルベアリングがダブルで入れられてます。
昔、整備したポルシェ911は、その部分がナイロン樹脂のブッシュでした。

機能を果たせば良いと言うドイツ人気質🇩🇪と、操作フィーリングに拘るイタリア人気質🇮🇹と言った感じでしょうか…



ストラット交換作業は画像を撮り忘れたので…
端折って取り付け~

ストラットは綺麗だけど、スプリングは錆びて汚いですね~😓


で、今回はナックルとストラットの固定ボルトの締め付けにチョイと工夫を凝らしてみました。


そもそもパンダのストラット固定ボルトの穴はその間隔が狭過ぎだと思うんですよ。


測ってみると…


48.0mmしかありません…
普通は70.0~80.0mmくらいはあると思うんですよ。


ここが狭いとどうなるかと言うと…


まず、ストラット側とナックル側のボルト穴ですが、ボルト径と同じピッタリ12.0mmと言う訳にはいきません。
組み付け易い様に、少し大きめに12.2mmくらいになってます。
なので、ボルトを入れると隙間ができます。

穴が大きい分、この様にストラットとナックルはズレが生じます。

2本のボルトの間隔が狭い為、ズレる角度は大きくなります。


当然、逆方向にもズレる事が出来ます。


このズレで、フロントタイヤのキャンバー角が変わります。

『そんなの誤差で、せいぜい角度にして1度位だろ』って思うかもしれませんが…


パンダの指定キャンバー角はポジティブ1度30分、プラマイ30分です。
要は、ポジキャン1度~2度と言う事になります。
1度のズレだとしても、それは誤差では済まされない大きさです。


普通に組み付けると、ナックルやブレーキの重さでズレはこうなります。



今回はパンタジャッキを掛けて持ち上げた状態にしました。


つまりこう言う向きです。



キャンバー角をネガ方向にズラしてボルトを締めてみました。
これを思ったのも、タイヤのアウト側のショルダーの摩耗が多かったので、ポジ側に角度が付きすぎな感じがしたからです。


そんなこんなでストラット交換は終了~
ついでにタイロッドエンドブーツも交換しました。

以前にタイロッドエンドにガタが出て、片側だけ交換したので、ブーツの寿命に左右差が出てしまい…
今回はヒビが入ってるのは左側だけだったんですか、グリスUPもしたかったので、両方とも交換しました。


こちらのブーツ交換、クリップがとてもハメづらいのですが、コーラの缶の切ったヤツを巻いて使うと、割と簡単にハメられます♪




因みに品番はこちら。

数年前にモノタロウで購入。
送料考えて、まとめて4個買っておいたストック品。



そんな訳で、ストラット交換は終了したので試乗へGO!

当然と言えば当然だけど…
めちゃめちゃ良い♪😆👍

ってか元が悪すぎた😵
左コーナーでは沈まないサスがゴツゴツと衝撃を伝え、右コーナーで抜けたダンパーでボヨンボヨンしてたんだから(泣

それにしてもしっとりと路面のうねりを吸収し、硬すぎずロールも抑えて踏ん張る感じがとても良い。

思えばこのパンダがウチに来た時は既に9万キロ超えで、サスは前後ともヘタってた。
後にフロントは中古のSACHSに交換、後にリアダンパーだけKYBの新品に。
そして遂にフロントに新品のKYBサスが投入され、今が1番良い足周りになった訳で。




最初は青い線くらいの試乗予定だったが、あまりに走りが気持ち良くて、冷水峠を走って赤井川村まで行ってしまった(笑

そして辿り着いた先は…








赤井川温泉♨️

気持ちいいついでにひとっ風呂浴びて帰ろうと言うわけです。
ここはほんと良い施設なんですよ。
町営なのでたった400円で入れるし、落ち着いた雰囲気でゆったりくつろげる。
テレビが無いのも逆に良い。
露天風呂では満開の桜🌸🌸🌸🌸🌸も見れて最高でした☺️


因みに6月3日から9月2日まで、修繕のため長期休業なので行くなら今のうち。


サスは極上になった(本来の姿になった)訳だが、気になった点もある。



ハンドルの位置がズレた💦

ウチのパンダは、キッチリとハンドルを合わせてある。
ステアリングラックの中心位置でハンドルがまっすぐになる様にハンドルのスプライン差し替え、サイドスリップを合わせたあとで、ハンドルが真っ直ぐになる様に、左右のタイロッドの長さを微調整してある。
要は、右タイロッドを半回転縮めたら、左タイロッドを半回転伸ばすと言う様に、サイドスリップは変えずにハンドル位置をまっすぐに調整するのである。

これは私の『癖(へき)』なんです。
直進状態でハンドルがどちらかにズレてるのがめちゃくちゃ嫌なんですよ😥
ハンドルを外して、スプラインをズラせば大体は真っ直ぐになるけど…微妙にズレてる事が多い。
結局、スプラインを1コマずらしてもピッタリにならないケースが多い。

まぁ、自分のクルマしかやりませんけどね。
マツダにいた時も、お客様のクルマはハンドル差し替えで済ましてました。
…と言うか、そこまでお金をかけて(工賃払って)まで、ピッタリじゃ無いと嫌だと言うお客様もいないし。






そのハンドル位置がズレたと言う事はサイドスリップがズレたと言う事である。
ストラット取り付けボルトのガタをネガキャン側に寄せた事で、トーインが強くなるのは予想していたが、左側がトーインの度合いが強かった為に、ハンドルを少し左に切らないと真っ直ぐ走らない状況になってしまった。


それと、トーインが強まったせいで、ハンドルの切り始めの反応が鈍くなった。
最初は気のせいかと思ったが、峠を走るうちに、
『もっと俊敏だったはず!』と確信した。

パンダはショートホイールベースなので、ハンドルの切り始めの反応がとても良い。
僅かなハンドル舵角でもスッと向きが変わる…ノーズがシャープにインに入る感覚が気持ち良いクルマなのだ。
それがダルになっている。
トーインが強まったせいで、イン側タイヤの舵角が不足したはずなので、理屈的にも合っている…と思う。


家に帰って来て、パンダを斜め前から見てみると…



明らかにホイールの見え方が違う。
前後ホイールが並行になっていれば、ホイールの見える比率は同じになるはず。
リアはリム部分しか見えないが、フロントはスポーク部分までしっかり見えてしまってる…
明らかにタイヤが右を向いている。


逆サイドも同じである。

フロントタイヤが左を向いている。

明らかに過度なトーイン状態…おそらく車検に落ちるレベルだろう。


と言う訳で、両側のタイロッドを縮めて調整~





前後のホイールの見え幅はほぼ同じくらいになりました。
後はとりあえず黄金週間が終わってから、予備検査場でサイドスリップ調整をしてもらって、ハンドルを真っ直ぐに調整すれば完璧ですね♪ 😆