ウチのパンダのエンジンルーム。



向かって右にフロント&リアウォッシャーのタンク。
向かって左にヘッドライトウォッシャーのタンク。


初代パンダ4×4のヘッドライトウォッシャーはちょっと変わっています。
そして私の家に来た時点で、このパンダは3オーナー目であり、取説は無かったんですね。

で、いろいろと操作をしたりあちこち覗いてみたりして、パンダの使い方を独学で習得していたんですよ。



因みに、前のオーナーはハンドルを交換していたらしく、このパンダを下取りに出す時に、純正ハンドルに戻したらしいんですが…その時いい加減に作業したため、ウインカーのキャンセルカムのポッチがハンドルの穴にちゃんとハマっておらず…ウインカーのオートキャンセルが効いてませんでした。

初外車でしかも旧車と言う事で、私はてっきり、
『パンダは安いクルマだから、ウインカーのオートキャンセルは付いていないんだな』と思い込み交差点を曲がり終えたら自分でウィンカーを消していました。
バイクに乗ってたのがアダになりましたね~(笑
バイクではウインカーを自分で消すのが当たり前ですからねぇ。

2ヶ月くらい乗った後で、
『いや、ヘッドライトウォッシャーとか、バックフォグランプとか付いてるし、パンダの製造開始は1979年だとしても、ウチのパンダは1995年式な訳で、ウインカーのオートキャンセルが付いて無いとかあり得ないだろ』
と、我に返って、
『コレは壊れてるだけだろ』と、ハンドルを外してみて、やっとポッチがハマって無いのを見つけました。



そんな訳で、取説が無いためにヘッドライトウォッシャーの使い方も分かりませんでした。
ぶっちゃけ…
初代パンダ4×4のヘッドライトウォッシャーは初見殺しなんですよ!
だって、ハンドル周りやインパネ周りを探しても、ヘッドライトウォッシャーのスイッチが存在しないんですから!

タンクもモーターもノズルも付いてるのに…スイッチは無い…
訳が分からなかったですよ。

そんなある日、走行中に何気なくフロントウォッシャーを出したら…
いつもと違う音がする!
今まで聞いた事ないモーターの回転音がする‼️
そして良く見ると、ヘッドライトから水しぶきが上がっている‼️

なんだなんだ⁉️どうして急にヘッドライトウォッシャーが出たんだ⁉️俺はいつもと同じようにウインドウウォッシャーを出しただけだぞ⁉️
…と、気が動転しました。

そして、気を落ち着けてもう一度ウインドウウォッシャーを出して見ると…今度はヘッドライトウォッシャーは出ない…

この時点で、
『ああ、これは接触不良を起こしているんだな』と思いました。ウインドウウォッシャーとヘッドライトウォッシャーは連動していて、本来は常に一緒に出るんだと。
そう思うと、ヘッドライトウォッシャータンクが無駄にデカいのも納得でした。

でも、配線図が無いのでどこが接触不良を起こしているのかは分からないまま…
そんなこんなで、とある日、
何気なくトンネルの中でウインドウウォッシャーを出したら…
ヘッドライトウォッシャーが出た‼️

ひょっとして…💡

トンネルを出て再びウインドウウォッシャーを出すと…
ヘッドライトウォッシャーは出ない‼️

そう、パンダはヘッドライトが点灯してる時にウインドウウォッシャーを出すと、ヘッドライトウォッシャーも連動する様になっていたのである‼️

昼間にヘッドライトが汚れていても、別に運転に支障は無い。
夜、フロントガラスが汚れているならヘッドライトも汚れているはずだから、ウインドウウォッシャーを出すならヘッドライトウォッシャーも出せば良いと言う考え。
…なんて合理的なんだ‼️




と、ここまではただの前フリなので大した意味はない。
本題はここからである。

このヘッドライトウォッシャーのタンク…無駄に大きい。



まぁ、『ビシャー‼️』と水しぶきが飛び散るほど噴射されるので消費が多いのは分かるが…
5リットルは多すぎじゃね?(爆
ぶっちゃけ、夜にしか出ないから中々出る機会も無いし。



一方こちらはウインドウウォッシャータンク



前後で3リットルはまぁ標準的?…とは言え

エンジンルームに8リットルものウォッシャー液が備蓄されてるクルマはそうそう無いのではないだろうか⁉️

それは置いといて…

ウォッシャー液を補充する時、いつも思うのである。
『あまり使わないヘッドライトウォッシャーのタンクには、まだ4リットルくらい入ってるのに、ウインドウウォッシャーのタンクは空になってるとかアホくさくね?』と。

そして先日書いたこちら…



フロントガラスの左下に溜まる雪を…




溶かして流すホットウォッシャー。

コイツのおかげで、溜まった雪を手で払う事は無くなったが、雪を溶かして流し落とすには、結構な量のウォッシャー液が必要で、ウォッシャー液の補充サイクルが短くなってしまったのである。

そうなると、ますます
こっちのタンクにはまだたっぷりウォッシャー液が入ってるのに、何で俺はウォッシャー液を補充しているんだ?』 と言う理不尽さが頭をもたげてくるのである。

そして、この2つのタンクが繋がっていれば良いのにと思う訳ですよ。



じゃあ繋げれば良いだろ!


という訳で、こちらをご用意。


上のゴム製はパンダのホイールに使ったエアバルブの余り。
2個セットなのでスペアホイールに使った余りである。
下のアルミ製のはドカティの純正ホイールのバルブ。



こちらに交換した余りである。

ドカティ純正エアバルブは、表側からナットで締めるタイプなのが好都合なのであった。
因みに、ホースを繋ぐ関係上、ネジ部分を1cmほど削ってあるのと、中心を4.0mmドリルで貫通して内径を拡大してある。


ウインドウウォッシャータンクである。


妙に綺麗なのは、例によって風呂に持って入り、湯船から腕を伸ばして、使い古しの歯ブラシを使って、念入りに洗ってのぼせると言ういつものお約束の成せる技。

穴を開けて…



バルブを取り付ける。

ナットが外側にあるバルブだからこその取り付けである。


せっかくなので…

ジャッキが収まる部分のスポンジも貼り替え~
裏が粘着になってるこの黒スポンジは何かと便利♪
ホムセンで手に入る気軽さもグー👌


お次はヘッドライトウォッシャーのタンク。


こちらはゴム製のエアバルブを、内側から通して引っ張り出す事で装着。
ネジ山を少し残してあったのは、引っ張り出す時に掴める様にである。



完成~♪ 





これで片方だけ先にウォッシャー液切れになる事は無くなりました♪\(^o^)/







と言いたいところだが…落とし穴が…



こうして見ると気が付きにくいが…
クルマのボンネットと言うのは大抵は前下がりになっている。
左側のヘッドライトウォッシャータンクより、右側のウインドウウォッシャータンクは下に位置しているのだ。

つまりこう言う事である…



これにウォッシャー液を満たすと…

低い方のタンクのキャップの通気口からウォッシャー液が溢れ出してしまうのだ。
しかもこのキャップは『ただのフタ』でしか無く、気密を保てる様に出来ておらず、通気口以外の隙間からも漏れ出してしまう。

このままでは…

ヘッドライトウォッシャータンクは3分の2位しかウォッシャー液が入れられないのである…

まぁ、それでもウインドウウォッシャーは6リットルと、倍の量が使用可能になる訳で、補充回数も少なくて済む。

とは言え、元は全容量8リットルだったのに、6リットルに減るのは『悪化』だろう。
『改良』したのに『悪化』した部分があるとか本末転倒では無いか…
これは断じて容認出来ない‼️

と言う訳で更なる改良を施すことにする。

まぁ、改良と言っても簡単である。
要はタンクを上に伸ばせば良いだけだ。



タンクキャップの通気口を拡大してT字ジョイントを圧入して接着。


ジョイントの使わない方はホットボンドで塞いである。

本当はL型のジョイントが欲しかったのだが、そう言う製品はホムセンには置いて無かった。

あとは、このキャップにテキトーなシール剤を塗ってタンクに嵌めるだけである♪


タンクキャップを外して補充が出来なくなったが、どうせ繋がってるのだから、ウォッシャー液はヘッドライトウォッシャータンク側に補充すれば良い話である。

ホースの端は…


エンジンルームの高い場所にテキトーにクランプした。


掛かった費用
・内径6mmホース2メートル…300円
・T型ホースジョイント…150円
・内径4mmホース…ホットウォッシャー作った時のあまりなのでタダ。
・エアバルブ2個…余り物なのでタダ。
合計金額450円
得られた満足…プライスレス😊