まだ古本屋めぐりを始めたばかりの頃。
半径5kmくらいだったら自動車を使用しない私はK市の線路沿いを自転車で走っておりました。
S駅を通り過ぎてさらに線路沿いを進むと、なんか凄い建物が見えてきました。
崩れそうな木造の小屋からはみ出す書棚と本の山。
近寄ってみると古本屋のようです。
急な雨が降ったらさぞかし大変だろうというぐらいに外にまで書棚が展開しています。
どうしようかな。とちょっと迷い、寄ってみることに。
バーコードのない古い本から比較的新しいものまで、価値のありそうなものから古紙回収レベルのものまで、分類されているような、いないような配列。
どこから見ていいのか目が泳ぎまくる状態です。
やがて店主が寄って来ました。どこか怪しげな、仙人とも放浪僧とも見紛うような白い顎鬚の老人です。
いろいろ話をするうちに、ここにある本はホームレスの人などを組織化して、古紙回収前に拾い集めてきたものだということがわかりました。
駅や網棚から漫画週刊誌を集めて格安で販売する業者の住宅地版ということでしょう。
廃品を無断で拾うのは違法なのですが、皆よくこれだけの本を古書店に売りもせず、廃棄するものだと、そちらの方に驚いてしまいました。
ちょっと見ただけでも捨てるには惜しい本もたくさんあったからです。
何も買わずに去ることが出来ないような気持ちになった私は「これいくらですか?」
と、前から欲しいとは思っていた書籍を取り出して訊ねました。
すべての書籍というわけではないのですが、その本には値札が貼られていなかったのです。
「1,000円でいいや」
仙人はチラリと本を見ただけで言いました。
その値段が高いのか、妥当なのかわからないけれど、なんか勝負に負けるのがいやだ。みたいな感じで購入しました。
店の雰囲気に呑まれていたという点ですでに勝負に負けていたのでしょうが。
当時は携帯サーチも知らなかったので、確かめようがありません。
たとえ知っていたところで、あのような店舗で携帯やビームは絶対使えないでしょう。
仙人にジロリと睨まれ、身が竦んでしまうに決まっています。
パンドラ・メソッドを編み出すのはもっと後のことです。
もしパンドラを実践していたら、かなりの収穫が得られただろうとは思います。
仙人古書店がまだ存在するのかどうかはわかりません。
ただ、それからの私は郵便物などを破棄する際、宛名消去スタンプや鋏シュレッダーの使用を徹底することとなりました。
ビームせどりより圧倒的に速く、電脳せどりよりもかなり早い。パンドラ・メソッド。
http://pandoramethod.greater.jp/pandora_sublime01.html
当時でもやっぱ高かった!
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もともと海苔を細く切るために開発されたとか。
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小さくてカワイイのでこれを使用中。
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